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2018年05月07日

寺嶋由芙インタビュー「好きなことを地道に続けていけば、いつかみんなが認めてくれる」【アイドルシゴトVol.53】

寺嶋由芙 ゆっふぃー アイドルシゴト タウンワークマガジン2010年からソロライブアイドルを始め、一時グループに所属したものの、2013年から再びソロアイドルとして活動している、“ゆっふぃー”こと寺嶋由芙さん。「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル」をキャッチフレーズに、唯一無二の存在として独自路線をまい進する寺嶋さんの原動力、そして、アイドルという仕事への思いについて伺いました。

 

アイドルへの夢が捨てられず、自分から作曲家募集サイトに曲作りを依頼

寺嶋由芙 ゆっふぃー アイドルシゴト タウンワークマガジン――アイドルを始めたきっかけから聞かせてください。

私はモーニング娘。さんに憧れていたんですけど、オーディションって17歳までしか受けられなかったんですよ。それまでもモーニング娘。を含めていくつかオーディションを受けたんですけど、なかなか合格しない。モーニング娘。に入りたい、アイドルになりたいけどきっかけもつかめないまま大学生になって、そこでやっと自分は年をとりすぎたことに気が付いたんです(苦笑)。ただ、大学のゼミ仲間にニコニコ動画に投稿している人や、インターネットを使って自由にやってる人たちがいたので、私も自分でやろうと思い、作曲家募集サイトに「曲を作ってもらえませんか?」と連絡をしたのが最初です。

 

ミスiDオーディションがきっかけで、自分のやりたいことが明確に

寺嶋由芙 ゆっふぃー アイドルシゴト タウンワークマガジン――大学生だとアイドルとしてはちょっと遅いスタートですよね。これまででターニングポイントになった出来事は?

グループ活動を経て、ソロになった時にミスiDというオーディションを受けたんときですね。その頃がちょうど自分のやりたいことが明確になってきた時期で、私のPRポイントは何だろうって考えた時に、ゆるキャラが好きなこと、しゃべるのが好きなこと、文章を書くのが好きなことを思い出して。これを仕事にするにはどうしたらいいのかと考え始めた時にミスiDのオーディションとめぐり合うことができた。そして、ソロシングルが発売されたことも大きかったです。まさか、私の個人名義でCDがショップに並ぶなんて思ってもいなかったので。

――ゆっふぃーさんといえばゆるキャラ好きで確固たる地位を築いていますが、そこに至るまでの苦労もあったんじゃないですか?

ゆるキャラに関しては地道にやってきたという感じです。そもそもゆるキャラ好きの方たちの中で、私は存在すら知られていなかったので、「私だってゆるキャラ好きなのに、あの子アイドルだからって」みたいな厳しい意見も当時は少なくなかったです。そうして活動を続けているなか、ゆるキャラグランプリの司会に抜擢していただいたり、ゆるキャラの名付け親でもあるみうらじゅんさんとお仕事をさせていただいたりして、ゆるキャラ界隈の皆さんに認めていただきました。

――アイドルとして多忙な日々を送っていると思いますが、最近達成感があった出来事はありますか?

昨年、全国9ヶ所のワンマンライブツアーをやらせていただいたんですけど、これまでは東京・大阪・名古屋でしかやったことがなく、初めて広島や沖縄にも行かせていただいたんです。「私のことなんて知らないでしょ」っていう不安もあったんですが、全国から応援に駆けつけてくれた方もいれば、地元の方から「広島でやってくれてありがとう。」「沖縄でやってくれてありがとう」とおもてなしをしてもらったことがとても印象深かったです。

私の存在を知っていただけたのはゆるキャラのおかげでもあるんですよ。全国にゆるキャラ仲間がいて、showroomの配信をしたりしていたんですが、反応はSNSやそれぞれのイベントなど限られた場所でしか見ることができません。このツアーではじめて広島や沖縄に足を運んでみて、私がやってきたことがちゃんと広がってるんだと実感できたので、忘れられないツアーになりました。

 

接客する側を経験したら違うものが見えてくるんじゃないかとバイトを始めた

寺嶋由芙 ゆっふぃー アイドルシゴト タウンワークマガジン――経験豊富なゆっふぃーさんですが、アルバイトの経験はありますか?

アイドル活動を始めた頃はバイトをしないといけない経済状況だったので、最初は千葉のパスタ屋さんで働きました。まず、モーニングの時間にバイトをして、昼は大学へ行って、夜はアイドル。ずっと飲食店のバイトがやりたいと思っていたんです。自分はいつもお客さん側だけど、接客をする側を経験してみたら違うものが見えてくるんじゃないかなって。

その時、バイト先の先輩に初めてゆっふぃーっていうあだ名をつけてもらいました。先輩がディズニーキャラクターのグーフィーが大好きで「私、グーフィー好きだから由芙ちゃんのこと『ゆっふぃー』って呼ぶね」って一方的に押し付けられて(笑)。よくグループアイドルさんが「〇〇こと〇〇です」って自己紹介をしているじゃないですか。私もキャッチフレーズを作ろうとなった時に、先輩が「ゆっふぃー」って呼んでたことを思いだして、先輩のおかげでゆっふぃーになったんです。

――バイトはどれぐらい続けたんですか?

1年ちょっとやりました。続けたかったんですけど、お店が入ってたビルの改装工事に巻き込まれて、つぶれちゃったんです。その後はもう少し大学や仕事場に近いところで働こうと思って、都内のカレー屋さんにモーニングで入りました。

――モーニング好きですね(笑)。

大学があるからモーニングじゃないと入れないんです(苦笑)。カレーの専門店だったので、どうしてもカレーの匂いがついてしまって、夜の握手会ではファンの皆さんにバレないよう、スプレーをたくさん振りまいてカレーの匂いを消してました(笑)。

――一貫して接客業なんですね。

接客業にこだわったのは、人とふれ合ってるほうが時間が過ぎるのも早く感じるし、やりがいがあると思ったから。何よりいろんな人と会うことが楽しかったです。大学に入りたてだったこともあるし、私、秋葉原で電車を降りる人は全員オタクだと思ってたんですよ。偏見ですよね(笑)。アイドルオタクも怖い人たちだと思ってたんですが、東京に出てきていろんな人と出会って、アイドル活動を始めたらみんな優しくて。昼間は会社員や学校の先生などそれぞれの生活をして、夜は自分の好きなことに目いっぱい時間を使う。実はオタクの方ってめっちゃ人生充実しているすごい人なんだ、オタクは素晴らしいんだっていうことに気が付きました。

 

ニューアルバムの裏テーマは「女子を釣る」

寺嶋由芙 ゆっふぃー アイドルシゴト タウンワークマガジン――そして、2ndアルバム「きみが散る」がリリースされましたね。

1stアルバムはこれまでお世話になった事務所やレーベルで作ってきた曲を一つにまとめた「ゆっふぃー入門編」だったんですけど、今回は同じチームで1から作ったものなのでその集大成でありつつ、大人っぽさをテーマにしていたり、特に女の子に聴いてほしいなっていう気持ちで作ったアルバムです。“女子を釣る”っていうのが裏テーマなんです(笑)。

――最後に、ゆっふぃーさんがアイドルになりたいけど方法がわからなかった時期を過ごしたように、今、やりたいことがあるけれど、どんなことから始めたらいいのかわからないという人たちへアドバイスをお願いします。

今って、私が活動を始めた頃よりSNSがもっと身近なものになっているし、インターネットなどで情報をゲットして、自分のやりたいことの近くにいる人にアプローチしていける時代だと思うんですね。だから、怖がらずにやってもらったらいいんじゃないかな。ただ、中には怖い人もいますからしっかり相手のことを見据えたうえで違うぞと思ったらすぐに離れたほうがいい。私の場合は最初に出会った作曲家さんや今もお世話になっているディレクターさんなどいい方との出会いに恵まれたので、危なくないのであればどんどん踏み出してほしい。

バイト選びにしても自分が進みたい方向に近づけるバイトはたくさんあるから、その視点で選ぶと何事もやりがいをもって楽しめると思います。私も接客業のバイトで磨いた技術で今、ファンの皆さんと握手をしています!

寺嶋由芙 ゆっふぃー アイドルシゴト タウンワークマガジン

【Profile】
寺嶋由芙
(てらしま・ゆふ)

「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル。」
千葉県出身。早稲田大学文学部 日本語日本文学コース専攻を卒業。中学校教諭ならびに高等学校教諭一種免許状[国語]取得。
大好きな「アイドル」そして「ゆるキャラ」を繋ぐ「ゆるドル」として活動を行い、ゆるキャラ界で絶大な人気を誇る。「ゆるキャラ®グランプリ」をはじめ、各種キャラクターイベントにMCや”ゆるキャラ通訳”として出演中。

2017年にはワンマンツアー『寺嶋由芙の会いに行くつもり』supported by japanぐる~ヴ(BS朝日) を千葉、福岡、広島、仙台、札幌、大阪、名古屋、東京、そして沖縄での追加公演の9都市で開催し、各地のキャラ達と共演し盛況を収めた。
2018年4月25日に2ndアルバム「きみが散る」をリリース。秋には”ソロ活動5周年”を迎える。

Twitter@yufu_0708
BLOGhttp://ameblo.jp/panda0708/
Instagram@yufu_terashima
寺嶋由芙HPhttp://yufuterashima.com/

取材:永山あるみ 文:荒垣信子 撮影:曽我美芽 協力:ぽっくんワールド企画

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