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2017年01月17日

南菜生(PassCode)インタビュー「嫌なことを全部知ったら何も怖くない」【アイドルシゴト Vol.20】

南菜生(PassCode)毎週火曜日に公開している「アイドルシゴト」。この企画は、アイドルたちが普段考えているシゴトのやりがいやシゴト観についてインタビューする連載です。
今回は、大阪発・バンドサウンドをベースに激しいシャウトや煽りも入れたライブが魅力的なPassCodeの南菜生さんにお話を伺います。

 

実際に自分がアイドルになって、アイドルを見る目が変わった

南菜生(PassCode)――南さんは、もともとアイドルを目指していたんですか?

もともとアイドルは好きやったんですけど、自分でアイドルになりたいとは思っていなかったです。高校生のときに軽音楽部に入っていたのでライブハウスによく行っていて、そこで今の事務所の社長さん(PassCodeのプロデューサー)と知り合いました。そのときはまだグループができたばっかりで、今みたいに激しいバンドサウンドではなく、可愛い感じのアイドルグループだったんです。

社長さんに加入を勧められたとき、自分は人見知りだしアイドルなんかは無理やなって思って最初は断っていたんですけど、メンバーが続けて辞めてしまって、このままじゃグループが活動できなくなってしまうと聞いて、それならやってみようかなという気持ちで始めました。

――できないと思っていたのは人見知りだからというのが一番大きな理由?

アイドルというのは簡単にできることじゃないというか、鈴木愛理ちゃん(℃-ute)だったり、渡辺麻友ちゃん(AKB48)みたいな、可愛く振る舞える人のことをアイドルっていうものだと思っていたから。そういう存在に自分がなるのは無理やし、向いてないと思っていました。

――実際にアイドル活動を始めてみてどう感じた?

アイドルがそんなに好きじゃなくなっちゃったかも(笑)。アイドルという職業は好きやし、やってる人に対して尊敬の気持ちもあるけど、いちファンとしてアイドルが好きやった頃みたいな気持ちになることはもうないんやろなって思うんです。やっぱり表に出る部分より大変なことが多かったり、大変な部分を自分が経験すると、純粋に見ることができなくなってしまったというか……。その裏にあるものを考えてしまうようになったら楽しまれへんようになってしまって、昔の方が好きやったなって思います。

 

煽りにお客さんがレスポンスをくれるとグッとくる

南菜生(PassCode)――PassCodeは今のアイドルの中でもユニークなグループですよね

PassCodeでの活動は、自分の中でアイドルをやろうと思ってやってないですね。かわいい楽曲をやっていた頃はかわいくしないとあかんって無理してた部分もあったけど、今は無理なく素でやっている部分が多いです。ライブ中の煽りも「このタイミングで煽ったらお客さんが盛り上がって気持ちいいやろな」っていうのがだんだん分かってきました。無理していないから続けられるんかもしれないです。

――ライブ中は何が一番楽しい?

私はライブ中の煽り担当なんですけど、それに対してお客さんのレスポンスが目に見えて分かるときがすごく楽しいですね。自分が言ったことに対してお客さんが返してくれたときにグッと来ます。

――煽りをやりだしたキッカケは?

メンバーの編成が変わったりして、各自ができる特化したことを伸ばしていけたらいいなって思ったからです。歌とかシャウトとか役割分担があって、自分には何ができるんやろうって考えたときに、ライブハウスに多く行ってライブの雰囲気に慣れていたので、出来ることが煽りでした。前は煽りのタイミングとか言葉を考えてからライブに出てたんですけど、今はその場で自然にタイミングや量を考えながら出来るようになりました。

 

ライブで自分の中がゼロになるまで出し切れるようになった

南菜生(PassCode)――周りからどう見られたい?

家にいるときは今やってることに対してこれでいいんかなとか、いろいろ不安になったりすることがあるんですけど、ステージに立ってるときは自分が一番かっこいいって思いながらやっています。そう思いながらやらないとかっこよくないと思うんです。どう見られたいかっていうよりも、自分は一番かっこいいって思いながらいつもステージに立ってますね。

――以前よりも自信はついてきた?

去年の夏前くらいまでは全然自信がなかったんです。PassCodeに対する自信はあったけど、自分に対しての自信はなくてずっと不安やったんです。最近はようやく自信がついてきて、それはいいライブすることにも繋がっているんじゃないかなって思います。

――自信がついたキッカケは?

それまではライブがあっても全部が出し切れてなくて、「もっとできるのに」という想いが自分の中でモヤモヤしていたんですけど、その頃から他の人のライブをたくさん観に行くようになったんです。
自分がライブで消費したものを、ライブを観てチャージして、またライブをする。その繰り返しの中で、自分の中を全部出し切ってライブできるようになって、それが自信に繋がっているんやと思います。

 

ブログやTwitterは自分の気持ちを自然と伝えられるツール

南菜生(PassCode)――南さんはSNSなどで自分の本心をストレートに表現されますよね

自分の気持ちを言葉にして伝えるのは苦手で、文章にする方が得意なんです。
両親に対しても未だに頼り方が分からなくて、仕事で落ち込むことがあってもそれを両親に言ったら困らせるとか考えてしまって言えないんですけど、ブログとかTwitterは、そういうこと考えずに自然と自分の気持ちを伝えることができるんです。

ライブのことについて指摘したりするのも、言うならば自分なんやろうなって気持ちで書いています。ちゃんと言わんかったら、嫌だなって思うことはずっと続いていくやろうし、ダメなことはダメってちゃんと言わんといいってことになってしまう。だから言うべきことがあったらちゃんと言わないとダメやなって思います。

――新体制になってから目に見えて変化が現われているような気がします

性格が変わったっていうのもあるんですけど、今は本当に自分のやりたいことをやらせてもらっているっていうのがあるからなのかもしれません。メンバー同士の仲や絆もすごく深まってやりやすくなりました。メンバー同士の仲が深まった分、変なところで気を遣わなくてもよくなりました。

 

バイトの経験を通じて、一つずつのライブをより大切にするようになった

南菜生(PassCode)――バイト経験は?

一回だけあって、カフェで働いてました。人生経験の一つとしてバイトしてみたいなと思ってやってみたんですけど、すごく勉強になりました。言葉遣いやお皿の持ち方、他にも自分がお客さんとして行ったときにこうしてもらった方がいいなってことが分かったり、働いてみないと分からないことがたくさんありました。そのバイトをしたことによって人間としても成長できました。
バイト先には、いままで出会わなかったような、いろんなタイプの人がおったからすごく面白かったです。

――お金の大切さを感じた?

バイトの経験があったからこそ、お客さんがライブとか物販に来てくれる大切さがより分かるようになりました。1時間これだけ一生懸命働いたお給料を使って来てくれてんねやって。だからこそ、ほんまにもっといいライブをしないといけないなって思ったし、一つひとつが大切なことなんやなって感じるようになりました。すごくいい経験で、やってよかったなって思います。

 

嫌なことを全部知ったら何も怖くない

南菜生(PassCode)――南さんなりの「仕事に打ち込むコツ」のアドバイスをください

嫌なことを一回全部知ることですね。表面的な楽しさはいつか嫌なことに変わってしまうこともあるけど、全部嫌なことを分かった上で活動したら上しか見えへんし、楽しいことしかないと思うんですよ。だから一回とことん落ちるところまで落ちたら何も怖くないなって思います。

――本日はありがとうございました。最後に、今後の目標は?

グループとしては目の前にあるものを一つひとつ乗り越えていって、もっと大きくなっていけたらいいなって思います。どこかに立ちたいって思うよりもがむしゃらに頑張っていくだけやなって気持ちですね。でもフェスには出たいなって思ってます!

 

■Profile
南菜生
(みなみ・なお)
1996年11月27日生まれ
Twitter: @PassCode_nao
■PassCode情報
公式HP:http://passcode-official.com/
公式Twitter:@passcodeO

企画・編集:SADD 取材・文:永山あるみ(@ayutama_xoxo
撮影:曽我美芽(@mimeeeeeeeehttp://sogamime.com

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