林愛夏(ベイビーレイズJAPAN)「夢に向かって努力している姿は輝いている」【アイドルシゴト Vol.26】
毎週火曜日に公開している「アイドルシゴト」。この企画は、アイドルたちが普段考えているシゴトのやりがいやシゴト観についてインタビューする連載です。
前回に続き、ベイビーレイズJAPANの絶対的センター!林愛夏さんにお話を伺います。
小さい頃から芸能の仕事をしていた
――芸能界に入ったキッカケは?
私は小さい頃ヤンチャで落ち着きがない子だったみたいで、ちゃんと団体行動ができる子どもにしようと、母が片っ端から習い事をさせてくれたんです。
英会話、新体操、エアロビクスといろいろやっていく中でダンススクールにも行ったんですよ。そのとき私は2歳くらいだったので、ちょっと小さすぎるという理由から3歳になってから改めてダンススクールに通うようになりました。
今までやってきた他の習い事はあまり続かなかったんですけど、ダンスだけは私がすごく楽しそうに踊っていたみたいで。そこから9歳まで続けることができて、タップダンス、ジャスダンス、モダンバレエ、お芝居の基礎や歌の練習とかもしていました。
――その時に芸能にも興味をもちだした?
最初、芸能のお仕事をやるつもりは全然なかったんですけど、ダンススクールでオーディションを受ける機会があって、それがきっかけで教育の教材ビデオや、ドラマのお仕事をするようになりました。
9歳のときに劇団四季の『ライオンキング』のオーディションに合格してからは、ダンススクールを辞めて小6の秋まで舞台活動に専念していました。
芸能界で本格的に仕事を始めたのはそのあとで、友だちと雑誌『二コラ』のイベントに行った帰りに、ハンバーガー屋さんでアイスを食べていたら、今の事務所の方にスカウトされたのがきっかけです。
金髪になったことによって少しずつ自信が持てるようになってきた
――グループ名がベイビーレイズJAPANになってからは金髪に。かなりイメチェンされたと思いますがそのときの心境は?
ほんとに驚きでしたね……(笑)。私はすごく自分自身を下げる傾向があるというか、自分に自信が持てないタイプなんですよ。今でも「私なんて」って思ってしまうことがあって、よくないなって思っているんですけど、金髪にしたことによって明るく自信を持てるようになった一歩だったのかなって最近気づくことができました。
――幼少時代から色々チャレンジされていて芸能活動もされてきた経験があるので、自分に自信があるタイプだと思ってました。
3歳からいろんなオーディションを受けるようになったんですけど、受かることより落ちることの方が確実に多かったんですよね。両親も両親で「愛夏がやりたいならやっていいけど、ちゃんと勉強はやってね」というタイプだったので、幼いながらもただ好きで芸能のお仕事をやっていられる感じではなく、同世代の子たちとは違うことをやっていることに対して鼻が高くなるというよりは不安な気持ちの方が大きくて。
だけどこれをやっていないと自分じゃなくなっちゃうという気持ちがあったんですよね。今現在も「なんで歌を歌ってるの?」って言われたら“歌いたいから”じゃなくて“それしか私にないから”という気持ちの方が強いんですよ。それを失ってしまったら自分がどうなっちゃうのか分からないので、そこが自分に対して自信を持てない理由なのかなって思います。
でもステージに立つとそんな気持ちだとやれないので一時的に忘れるようにしてます。ステージから降りるとまた元に戻ってイチから始めますね。
気負わずにセンターができているのは周囲のおかげ
――センターとしてプレッシャーを感じることは?
常に危機感は持っていて「私がセンターじゃなかったら……」っていうのはいつも思っちゃいますね。人生って常に選択していくものじゃないですか。だから「もしも」のことも考えてしまうけど、5年間やってきて「ベイビーレイズJAPANをここまで持ってきたんだ!」という事実があるからこそ、これからも頑張っていこうという気持ちになれます。
たぶん何の気負いもせずにセンターに立てるのも、お客さんが5人を平等に見てくれたり、メンバーやスタッフさんもセンターだからという括りで話を進めないからだと思います。そういう優しさに私は救われていると思います。
あと、お仕事のときやステージに立ってるときはセンターとしての自覚を持ってるんですけど、オンとオフの差が激しいので、オフのときはまったくセンターという気持ちを持っていないんですよね……(笑)。
タウンワークで見つけた歯科助手のバイト
――小さい頃から芸能活動されていますが、バイト経験は?
実はあるんです。今のグループに入るタイミングで辞めてしまったのでほんとにちょっとの間だけだったんですけど、歯科助手をやっていました。
――歯科助手を選んだ理由は?
このお仕事はタウンワークで見つけたんですよ!母がお酒が出てくるところではやらせてくれなかったというのと、ちょうど近所に歯医者さんがあったのでそこで働くことになりました。レントゲンを撮ったり、たまにバキュームとかもやってました(笑)。
――芸能以外の仕事を実際にやってみてどうだった?
すっごく楽しかったです。一緒に働いている方たちは院長先生以外は全員女性で、年上ばかりだったんですけど、すごく優しくて。でも私は歯について何も知らないまま入ってしまったからそれが申し訳なくてひたすら勉強してたんですけど、周りの方たちは優しく教えてくれました。
スタッフさんに感謝の気持ちでいっぱい
――アイドル活動している中で自分が成長したなと実感することは?
ベイビーレイズJAPANに改名してからですかね。その前に2年間「ベイビーレイズ」として活動していた頃はメンバー全員がアイドルにについて何も知らないまま入ったということもあり、今よりも全部スタッフさんが活動のいろんな部分を補ってくれてたんです。
全部を守られながら活動していたんですけど「ベイビーレイズJAPAN」に改名してからは少しずつ活動の経験も積み重なってきて、スタッフさんに頼りっぱなしだった部分も、少しずつ自分たちの意見を出したり、それを活動に反映できるようにもなってきました。そういう部分ではすごく成長させてもらえたのかなとも思いますし、こういう環境を作ってくれたのもスタッフさんなので感謝の気持ちでいっぱいです。
――モチベーションを上げるためにしていることは?
私の源はテーマパークなんですよ。今、私はアイドルとしてみんなの前で歌ったり踊ったり、エンターテイメントという形のないものをみなさんに届けるお仕事をさせていただいている中で、一番の師匠がその場所なんです。だから自分が落ち込んだり悩んだりしているときはそのテーマパークに行って、椅子に座って空気を吸って深呼吸してますね(笑)。キャストさんとか手先が綺麗なダンサーさんを見ると、自然に涙が止まらなくて「私もがんばろう」っていう気持ちになれるんです。
――読者のみなさんに夢を実現させるために必要なことをアドバイスお願いします!
努力です!これまでの経験から、努力しているときと努力していないときの差は段違いだと思ってます。
夢って叶えたいし、なりたいし、自分の欲じゃないですか。そのためなら努力できるし、努力することによって自分が夢に近づいたら嬉しいし、そのとき努力している姿ってすごく輝いていると思うんです。
私は努力をするということはすごくポジティブなことだと思います。もし、夢を叶えたいと思っている人がいたら、夢を持っていること自体が素敵なことだと思うので、諦めないで120%以上努力し続けて欲しいな。私も一緒に頑張りたいなと思います!
企画・編集:SADD 取材・文:永山あるみ(@ayutama_xoxo)
撮影:曽我美芽(@mimeeeeeeee)http://sogamine.com