メイドカフェでバイトしたい!現役メイドの本音トーク 仕事内容・やりがい・きついことなど
訪れた人を非日常に連れていってくれるメイドカフェ。実際に働いているメイドさん3人に、仕事内容ややりがい、大変なこと、気になる質問など、いろいろと聞いてみました。
メイドの仕事は、お客様のご案内、フード提供、チェキ撮影などエンターテイメント感あり!

左:とらちゃん(メイド歴/1年9カ月)中:ももな(メイド歴/2年)右:かんな(メイド歴/4年2カ月)
※撮影時だけマスクを外していただきました
――3人集まるとかわいさ倍増ですね! よく見るとかんなさんだけリボンの色が違うのはなぜですか?
かんな:私はプレミアムメイドといって、お給仕(仕事)が認められると役職がいただけて、自分だけのカラーのリボンがもらえるんです!
――メイドさんの中にも役職があるのですね! メイドカフェのお仕事内容は具体的にどんなものがあるのですか?
ももな:基本的にはご主人様とお嬢様が帰宅(来店)された際のご案内、お食事やお飲物のご提供、アミューズメントがあります。アミューズメントとはメイドとチェキで記念撮影をして、チェキにお絵描きをするものです
とらちゃん:ステージでお歌やダンスのご奉仕やゲーム対戦などもありましたが、今はお休み中です
――通常のカフェバイトよりもエンターテイメント感のあるお仕事が多いんですね。みなさんがこちらでバイトを始めたきっかけを教えてください。
かんな:かわいい洋服を着て仕事がしたかったからです。アルバイトでかわいい服を着られる仕事はなかなかないので、メイドカフェがぴったりだなと(笑)
とらちゃん:私もかんなさんと同じです。かわいい服が大好きだったんですけど、私生活で着る勇気がなくて。でも、仕事でなら堂々と着られると思ったんです。洋服だけじゃなくて、かわいい女の子にもすごく憧れがあって、メイドカフェなら自分が理想とする女の子になりきって働けると思ったのも応募した理由でした
ももな:それはみんなあると思います。それぞれのメイドの中で理想のキャラがあって、そこに近づけるように努力しています。私のきっかけは2人とは少し違って、もともとアイドルを目指していて、あっとほぉーむカフェのメイドで結成されたアイドルユニット『あっとせぶんてぃーん』のオーディションに合格して、そこからあっとほぉーむカフェで働くようになりました
意外にもメイドさんは人見知りが多い!? それでも働けるのは努力の賜物

ご帰宅するご主人様とお嬢様を入り口でお出迎えします。ベルを鳴らして「おかえりなさいませ、ご主人様お嬢様」と最初のご挨拶
――ももなさんはアイドル活動もしているんですね! みなさん憧れをもって働き始めたと思いますが、実際に働いたら「ここが大変!」とか「想像と違った!」などリアルな話もうかがいたいです。
かんな:最初の頃は自分から話しかけるのが難しくて、ご主人様やお嬢様と話すきっかけをつくるのが本当に大変でした。お食事やお飲物を提供するときに、私物をチェックして“〇〇が好きなんですか?”と答えていただけそうな話題で話しかけたりと、少しずつトーク術をあげていきました」
とらちゃん:かんなさんもそうだったんですね! 実は私もすごく人見知りで、いまだに話しかけるのは勉強中です。お食事やお飲物にメイドがお絵描きをするので、食器を下げるときに「何を描いてもらったんですか?」など、ご主人様やお嬢様に話してもらえるような話題を提供するようにしています
――メイドカフェはご主人様やお嬢様とのコミュニケーションが必須なイメージがあるのですが、人見知りや話すのがあまり得意じゃなくても働けるのですか?
かんな:はい! 私も4年間続けられていますから大丈夫です(笑)。ただ、話すのが苦手でも、私やとらちゃんのようにコミュニケーションをとるために、どうすればいいか考えて行動するのは必要です
ももな:コミュニケーションが多いからこそ大変なこともあって。ご主人様やお嬢様の中には推しているメイドさんと話すことを楽しみにご帰宅されている方もいて、そういう時は自分が話しかけても、あまり盛り上げることができなくて落ち込むこともあります。それでも頑張って声をかけるんですけど(笑)
かんな:すごくわかる。これはどのメイドも経験すると思います。そんなときは気にしないことも大事。でも、ももなちゃんみたいに、推しじゃなくても積極的にコミュニケーションをとって最終的に仲良くなった、なんてこともありますから
とらちゃん:お話以外ですと、最初はチェキにイラストやかわいい文字を描くのが下手すぎて大変でした。バランスを考えずに赤と緑と黄色のペンを全部使っちゃったり(泣)。家で何度も練習して少しずつかわいく見える描き方をマスターしていきました
毎日違う発見があるのがメイドカフェで働く面白さ

席にご案内したらルールやメニューの説明を行います。おススメのメニューやアミューズメントについてもわかりやすく笑顔でご案内
――どれもメイドカフェならではの大変なことですね。反対にやりがいを感じたり、良かったと思うことはどんなことでしょうか?
かんな:ご主人様、お嬢様とお話する時間はとても楽しいですね。毎日、同じことをしているようで、ご帰宅されるご主人様やお嬢様によって話題も違いますし、常連の方でも、お話しする度に、日々新たな発見があるのがメイドカフェで働く楽しさだと思います
とらちゃん:新人時代にご帰宅されたご主人様、お嬢様が今でも仲良くしてくださるのはとても嬉しいです。お嬢様だと美容の話をすることも多くて、“最近、こんなアイテムを使っている”など話が盛り上がって、私もお嬢様もどんどんキレイに変わっていったことがあります。一緒に成長している感じがあって楽しいですね
ももな:これはメイド全員に言えるのですが、ここで働くと新人時代と比べてどんどんキレイになっていくんです。“魔法”と呼ばれる専属のヘアメイクさんがいるので、キレイになれるし美容テクもあがっていきます。これは女の子ならみんな嬉しいと思います
――アルバイトで専属のヘアメイクがつくなんてすごい!働きながらキレイになれる環境なんですね。メイドカフェで働くうえでの心掛けはありますか?
ももな:常に笑顔を絶やさないことです。メイドが笑顔で楽しくお給仕しているのを見て、ご主人様やお嬢様が元気になってくださると思うので。ご主人様やお嬢様とお話ししているときだけでなく、お給仕中はいつも笑顔でいるように心掛けています。
かんな:身だしなみに気を付けることも大切だと思います。自分がかわいく見えるヘアやメイクを研究するのは大事かなと。でも、周りがかわいい子ばかりなので、自然と頑張ろうと思えるはずです。私もヘアカラーがプリン状態にならないように、こまめに美容院やネイルサロンには通っています!
フロアで大変なことがあってもメイド同士できちんと相互フォロー

お絵描きつきのフードやドリンクを自分のセンスで描くのも大事な仕事。全体バランスを見ながらキレイに描くのは難しく裏で練習必須!
――ここから、みんなが気になる質問もしたいのですが、実際にどんなお客様がいらっしゃるのですか?
とらちゃん:最近はお嬢様も増えてきたのでご主人様とお嬢様の割合は半々ぐらいです。年齢層は中学生からシニアの方まで様々。おひとりでいらっしゃる方も多いですし、お友達同士やカップル、ご家族など幅広いですね
――色んな方がいらっしゃるんですね。もうひとつ気になるのは、メイドさんはアイドル的な存在だと思うのですが、距離が近い分、口説かれたり、しつこくされたりなど安全面は大丈夫なのですか?
ももな:お屋敷ではきちんとお約束があって、メイドに触れることや出入り待ち、連絡先を聞くなどすべて禁止されています。ご主人様もお嬢様もそこはきちんと守ってくださっています
かんな:もしも、お給仕中に困ったことがあっても、フロアには10名以上メイドがいるので、きちんと相互フォローしています。困っていそうだなと思ったら、そばにいって助けてあげたり。連携プレーを心掛けています
――最後にメイドカフェで働くのに向いているのはどんな人だと思いますか?
かんな:かわいくなりたい気持ちがある方、それを追求できる方。そして何よりご帰宅されたご主人様やお嬢様に楽しんでもらいたいという奉仕の気持ちがある方だと思います。笑顔に自信があることも大切かな。どんなに忙しくても笑顔だけは負けない、という方は向いています!

ステージでの歌やダンスのご奉仕も仕事のひとつ。歌いながらも、メイドらしくかわいく見せるのはそれぞれの努力の賜物(現在は自粛中)
まとめ
非日常感たっぷりのメイドカフェはメイドさんたちの徹底した心掛けや努力によって作られていたんですね。でも、ここでしか味わえない働く醍醐味があるのもわかりました。チャレンジしたい方は参考にしてくださいね。
あっとほぉーむカフェ秋葉原本店
住所:東京都千代田区外神田1-11-4(2F〜7F)
営業時間: (平⽇)11:00〜22:00 (⼟⽇祝)10:00〜22:00 ※L/0 21:20
※状況により営業時間が変更になる可能性があります。詳しくは公式Webサイトをご確認ください
休み:不定休
HP:https://www.cafe-athome.com/
取材・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。