ドッグカフェで働きたい！　仕事内容、やりがい、大変なこと、採用されやすい自己PRなどを聞いてみました

ポスト

愛犬と一緒に食事を楽しめるドッグカフェは、犬を飼っている人だけでなく、犬好きの人も集まるカフェとして人気です。そこで、ドッグカフェの仕事内容ややりがい、大変なことのほか、犬の知識は必須なのか、採用されやすい自己PRとは…など素朴な疑問を『わんすたCafé＆酒場』のオーナー、藤本さんに聞いてみました。

お客様だけでなくワンちゃんの接客も重要な仕事

――ドッグカフェはワンちゃん用のメニューもあるなど、人と犬の両方が楽しめるカフェなんですね。仕事内容は一般のカフェ業務のほか、ワンちゃん関連の仕事もあるのですか？

藤本さん（以下同）「アルバイトの仕事内容は、一般のカフェ同様、接客や店内の清掃、料理の配膳、会計業務などになります。加えて、ドッグメニューの仕込みやドッグスペースの清掃、お客様に店内での過ごし方の説明などドッグカフェならではの仕事もあります。ドッグメニューの仕込みでは食材を切ったり、ささみを茹でて小分けにするなど簡単な調理補助をお願いしています。ドッグスペースはワンちゃんが遊べるエリアでトイレもあります。そのため、トイレの清掃や消毒など衛生面はとても気を付けているので、こまめな掃除を心掛けています。また、ワンちゃんへの接客も大切な仕事のひとつですね」

――ワンちゃんにも接客をするんですか！？

「ワンちゃんが楽しんでくれれば、飼い主の方もまた遊びに来たいと思ってくださりますから、ワンちゃんが喜ぶ接客は重要です。例えば、初来店の場合、慣れない場所で戸惑っているワンちゃんとおもちゃで遊んだり、ドッグスペースへ誘導したりして、自宅でくつろいでるような雰囲気を作るようにしています」

忙しいときに優先順位をつけて動く臨機応変さが大切

――ワンちゃんが楽しめるような接客が大切なんですね。犬好きの人なら楽しい仕事が多そうですが、大変なことはなんでしょうか？

「トイレ清掃などフンの始末や徹底した衛生管理など、キレイではない仕事もあります。また、うちのお店ではフードのデリバリーもやっているので、調理が立て込むこともあり、その中で接客や配膳、清掃などさまざまな仕事を並行してやらなくてはいけません。今、やるべきことは何か、優先順位を瞬時に判断して臨機応変に動けるようになるまでは、大変かもしれないです」

ドッグカフェでワンちゃんが成長した姿を見れるのはやりがい

――やることが多いからこそ、臨機応変に動くことが求められる仕事なのですね。オーナーさんから見て、アルバイトがやりがいを感じられるのはどんなところだと思いますか？

「アルバイトの方がよく言っているのは、仕事でワンちゃんと触れ合える楽しさです。働いていても、楽しいから時間が経つのが早いと言いますね。ほかにも、飼い主さんから『これまでは散歩で他の犬を見ると吠えていた子が、ここで犬同士の社交を覚えて吠えなくなった』という声をいただけると、お役に立てた気持ちになり、やりがいを感じます。ワンちゃんが仲良くなることで、飼い主さん同士も仲良くなりコミュニティが生まれるのも嬉しいですね」

「犬連れのお客様だけでなく、犬は飼えないけれどワンちゃんと触れ合いたくていらっしゃった方から“触れ合えて幸せ”“癒された”という声を聞けたときも、ドッグカフェで働いていて良かったと思える瞬間です」

ワンちゃんが“好き”よりも“お世話ができる”人が向いている

――ドッグカフェで働くのに向いているのはどんな人でしょうか？

「ワンちゃんが好きなだけでなく、お世話ができる人です。ワンちゃんの接客で、“この子はまだ遊んでいないから遊ぼう”とか“今はそっとしておこう”など1匹（頭）1匹（頭）の状態をよく見ている視野の広さも必要です。できれば実際に犬を飼っていたり、ドッグカフェやペットショップなどでお世話をしていた経験があるといいですね」

――アルバイトの面接で、好印象な自己PRがあれば教えてください。

「将来を見据えた内容やアイデア力をアピールしてもらえると好印象です。例えば、将来は動物関係の仕事に就きたいとか、私たちが力を入れている保護犬活動の仕事に興味があるなど、バイトで働くその先を見据えた自己PRは本気度が伝わります。採用後、ドッグカフェでやってみたいことを具体的にアピールするのもいいですね。メニュー提案やオリジナルグッズの製作など、売上に繋がるようなアイデアをPRしてもらえると一緒に働きたいと思います」