コメダ珈琲店でバイトしたい！仕事内容、やりがい、大変なこと、面接対策について聞いてみた

今回はコーヒーとボリューム満点のメニューが人気のコメダ珈琲店・池袋西武前店に伺い、大学1年生から3年間アルバイトをしているスタッフの深田さんに仕事内容ややりがい、仕事をする上で大変なことを、店長の小松さんには採用までの流れや面接で必ず聞くことなどを聞いてみました。

コメダ珈琲店とは

コメダ珈琲店は、コーヒーだけではなく、シロノワールや小倉トーストなどフードメニューも充実している名古屋発祥の喫茶店です。コーヒーにトーストやゆで玉子、コメダ特製小倉あんなどが無料でつくモーニングサービスなどが人気で、朝やお昼時も多くの来店があります。
どの店舗もテーブル席と一人掛けの席があり、テーブルで注文を取って商品を提供するフルサービスの接客を大事にしているため、お客さまの目線に立った柔軟な接客が求められます。

コメダ珈琲店バイトの仕事内容

ホールはテーブルの片付けからスタート

バイトとして入社すると、はじめはホールの仕事を任されます。まずテーブルの片付けやお客さまにお水とおしぼりを提供することからスタートします。慣れてきたらお客さまをテーブルまでご案内し、注文を確認、商品をテーブルまで運んで提供します。ホールは他にも、届いたフードメニューの材料を冷蔵庫に片づけたり、トイレの清掃、レジでの会計なども行います。
お店によってやり方は違うかもしれませんが当店では、新人スタッフには社員または経験のあるアルバイトスタッフが一人ついて慣れるまで仕事を教えます。

キッチンはドリンク担当、フード担当にわかれて作業

ホールが一通りできるようになったら、店内が空いている時間にキッチンの仕事も教えます。キッチンはドリンク担当、フード担当に分かれていており、仕事内容は、ドリンク担当はドリンク作りを、フード担当は専用の機械を使ってキャベツや玉ねぎの千切りを行うなどフードメニューの仕込み、サンドイッチやグラタンなどの簡単な調理を行います。

シフトはホール、キッチンの希望は書かずに提出します。店長がシフトの希望を確認し、今日はホール、今日はキッチンというように配置してくれます。

コメダ珈琲店バイトの大変なこと

お客さま一人ひとりの要望にも対応することが求められる

お客さまから「マヨネーズを抜いてほしい」「玉ねぎを減らしてほしい」などの個別のご要望をいただくこともあり、それぞれに対応するのも仕事の一つです。自分の判断で対応して良いものと、社員さんに確認すべきことを考えてお客さまに対応することが始めは難しいところです。

メニュー以外にも、オーダーの際の略語も覚える

店舗に入る前にメニューの一覧表を渡されますが、細かいものは仕事をしながら覚えていけばOKです。ただしメニューと一緒にキッチンにオーダーを入れる際の略語も覚えなければいけないので、それは大変かもしれません。当店の場合、お客さまから注文を確認する際にはハンディを使いますが、メニューの写真も一緒に載っており注文の間違いは起こりにくいため安心です。

モーニングからランチの時間帯は忙しい

モーニングからランチの時間帯は平日、休日問わずお食事をするお客さまが多く来店するので忙しいです。特にファミリー層の多い土日は4～5人の団体が多く回転が速いので、注文も多くなり忙しく感じます。

コメダ珈琲店バイトのやりがい

常連のお客さまとのやりとりが楽しい

平日も休日も、モーニングの時間に常連のお客さまがたくさんいらっしゃいます。「この常連のお客さまはいつものこのメニューだな」と覚えていますし、「ありがとう」「今日もごちそうさま」などの言葉をかけていただけることも多く、そんなときは接客をやっていてよかったなと感じます。

まかないが美味しい

休憩時間には、お店のメニューを半額の値段でまかないとしていただくことができます。ちなみにフードメニューは結構ボリュームがあって私は普通サイズを食べきることができないので……食べるときはミニサイズです（笑）。

同世代のスタッフが多くて楽しい

スタッフの年齢層は店舗によって違いますが、当店は大学生のアルバイトが多いので仲がいいですね。コロナ禍ではあまりできませんが、一緒に遊びに行ったり、飲み会を開くこともありました。全体の男女比は半々で、夜のシフトは男性スタッフが若干多いですが、どの時間帯も男女比はそれほど変わりません。

コミュニケーション能力が上がるのを実感できる

他のスタッフと声をかけ合い、情報共有しながら動くことや、お客さまと一人ひとりのご要望に向き合い、目線を合わせて話すことなど、たくさんのことが身に付きました。これらは社会人になっても役立つと思っています。4月からはコメダ珈琲店の社員として働きますが、スタッフもお客さまもハッピーになれる店舗作りを目指して頑張ります。

店長に聞く、コメダ珈琲店バイトに向いている人・面接対策は？

コメダ珈琲店のバイトに向いている人

コメダ珈琲店は、テーブルでのフルサービスのお店です。常連さんも多く、高齢の方からファミリーまでお客さまの年齢層もさまざまで、時にはお客さまと会話をしながら接客をします。小さなことにも気づくことが出来る人や、思いやりをもって接客をできる人がこの仕事には向いていると思います。

面接でチェックしているのは、話すときにアイコンタクトをきちんと取れるか、服装や靴など身だしなみがきちんとしているかなどです。接客業の経験があればベターですが、未経験の方でももちろんOKです。経験よりも、相手のことを考えて接客ができそうな方や、お客さまとの会話が苦にならなさそうな方を選んでいます。高校生の採用は店舗によりますが、当店は高校生も応募可能です。

応募から面接までの流れ

アルバイトの募集は、ネットからの応募がメインですが、直接電話で応募される人もいます。どちらの場合も履歴書を用意していただき、面接をお願いしています。面接の結果は、だいたい3日以内には採用かどうかの連絡をしています。

面接で必ず聞くことは？

初めに、なぜコメダ珈琲店で働きたいと思ったかを聞きます。次に、当店の場合は同じエリアに店舗がいくつかあるので、その中で、なぜこの店舗なのか聞きます。
また、当店は大学生の応募が全体の9割と多いので、学業とアルバイトを両立することができるか、自宅や大学（高校）の最寄り駅などを確認します。それ以外には、「大学はどう？」など他愛のない世間話をしながら、その人の人柄を探っていくことが多いですね。

人事に聞いた、コメダ珈琲店で大事にしていること

コメダ珈琲店では、最適なお店作りを店長に委ねています。そのため、スタッフの採用基準や、入店後の教育などは、各店舗の店長の判断で行っています。

フランチャイズなので、店舗ごとにスタッフが働く環境が違うのではという心配があるかもしれません。仕事の細かい進め方のルールは、店舗によって違いはありますが、働く環境に問題がないか、スタッフに負荷のかかるルールを設けてないかなど、本部のスーパーバイザーが定期的に店舗を訪れて実際に確認しています。
また、お仕事をする中で、納得がいかないことが起こった場合、スタッフが直接、本部に電話で相談できる窓口なども設けています。アルバイトを含めスタッフ全員が気持ちよく働ける環境は整えておりますので安心して応募してください。

取材・文　荒川文乃／撮影　八木虎造