デリバリーバイトはきつい? 初めての人向けに仕事内容を解説【体験談あり】
街でもよく見かけるフードデリバリーや宅配のバイト。一言にデリバリーと言っても、仕事内容や雇用形態などはさまざまです。今回は実際に働いている人の体験談も紹介しながら、デリバリーバイトの仕事内容をくわしく紹介します。
【目次】
デリバリーバイトとは
飲食店のメニューを注文した個人宅などへ運ぶ仕事です。お客様から注文を受けたたら、出来上がった料理を指定された住所に自転車や原付バイクなどで配達します。
宅配ピザや宅配寿司、ファミレスやファストフード、牛丼のデリバリーなど、特定の店舗に勤務し、その店のメニューを配達する場合と、宅配・デリバリー代行会社として、さまざまなお店のメニューを配達する場合があります。
働き方や雇用形態、シフトなどの違いは?
デリバリースタッフには、宅配ピザや宅配寿司、ファミレスの宅配のように、企業にアルバイトとして雇用されて働くケースと、個人事業主として業務を委託されて働くケースがあります。
店舗や宅配・デリバリー代行会社に雇用されるアルバイトの場合は、〇時~〇時など、シフトで働きます。配達がない時間はチラシ配りなど他の仕事をすることもあります。ホールやキッチンを手伝う店舗もあるでしょう。配達に使うスマホや自転車、バイク、制服など必要なものは支給されるので、個人で用意する必要はありません。
一方、業務委託の場合は完全出来高制です。シフトではなく、仕事を受けたいときに自分の予定に合わせて働くことができます。また、宅配に必要なバッグは支給されますが、配達に使う自転車やスマホは自分で用意する必要があり、基本的に制服はありません。
給与や報酬
店舗やデリバリー代行会社にアルバイトとして雇用される場合、時給で給与が支払われます。つまり同じ時間内なら、何件配達しても給与は同じです。少なくても安定した給与が得られます。
委託業務の場合は配達数に応じた出来高に対して報酬が支払われます。そのほかに注文数が多い時間帯や地域で仕事をしたり、一定の件数以上の配達をこなすとインセンティブがもらえる場合もあります。業務委託は頑張った分だけ稼げる仕組みではありますが、オーダーがなければ報酬もないので、自分の担当エリアなどを工夫する必要があります。
必要な資格や研修
自転車かバイクを使って配達するお店が多く、アルバイトとして雇用される場合は配達がバイクのみであれば原付運転免許が必要となります。普通自動車免許も原付運転ができるので問題ありません。免許取得後何カ月以上という条件を設けている会社もあるので、応募の際に確認をしましょう。
仕事はマニュアル化されています。導入研修やトレーナーの指導がある場合が多いので、配達業務が未経験でも安心です。
仕事内容はマニュアル化されていて、導入研修やトレーナーの指導がある場合が多いので、配達業務が未経験の人やバイトデビューの学生でも応募しやすいです。
業務委託として働く場合、特に必要な資格はありませんが、年齢を18歳以上からとしている会社が多く、18歳を超えていれば高校生でも配達パートナー登録が可能です(店舗により高校生不可の場合もあるので必ず確認をしてください)。パートナー登録の際には身分証明書が必要になります。18歳以上は法律上22時以降の労働も認められますが、学校の校則で禁止されていることもあるため、事前に校則を確認してください。
デリバリーバイトはきつい? デメリットは?【体験談あり】
デリバリーの仕事はどんなところがきついのでしょうか。実際に働いている人の体験談をご紹介します。
天候に左右される
夏、冬、雨風などの悪天候の時ほどデリバリーの注文が多い傾向があるので、天候に左右されるのがきつい、という声も。
・雨や雪の日など悪天候時は注文が増え稼ぎ時なんですが、配達件数が多く体力的に辛かった(女性/大学4年生/デリバリー代行)
・冬は本当に寒い。 依頼がない時も外にいるので、風邪を引いてしまわないか不安でした(女性/大学4年生/デリバリー代行)
・雨や雪の日は道が滑りやすくなっているたので運転が大変でした(男性/大学4年生/ピザ屋)
体力を使うのでしんどい
特に自転車での配達の場合、長距離走行や件数が多いと体力的につらいという感想が多いようです。
・天気が悪い日はデリバリーの注文が増えるため、配達員が少ない日は注文数が多くて大変でした。6時間のシフトで30キロ以上自転車をこいだ日もありました(女性/大学3年生/デリバリー代行)
・エレベーターがないマンションの5階まで階段でビールを5ケース持って運んだときは本当にきつかった(男性/大学3年生/配達)
・外を自転車で走るので、風が強い日や大雨の日にはとても大変だった(男性/大学3年生/デリバリー代行)
道に迷ったり、時間に追われるのがきつい
スマホの地図があっても、わかりづらい場所を探して道に迷うことも。また、時間に追われるのが精神的に辛いという人もいます。
・Google MAPが示している位置と本当のお客様のご自宅場所が全然違うという事が多々あり、配達時間が大幅に遅れる事があって大変でした(男性/大学3年生/デリバリー代行)
・方向音痴のため、無事に目的地にたどりつけるか常に不安(女性/大学4年生/デリバリー代行)
・遠い場所へ配達することになり、労働時間に給料が見合わなかった(女性/大学4年生/デリバリー代行)
デリバリーバイトは楽?メリットは?【体験談あり】
デメリットだけではなく、デリバリーバイトならではのメリットもたくさんあります。
まかないが付き、安く食事ができる
フードサービスならではのメリットとして、まかないや社割などがある場合も。
・時給が高い上に、誰かがミスしたピザを食べることができる(女性/大学2年生/宅配ピザ)
・焼きたてのピザを社販購入できる(女性/大学院2年生/宅配ピザ)
・初回注文が安くなった(女性/大学3年生/デリバリー代行)
いい運動になる
特に自転車での配達は運動量が多く、ダイエットやトレーニングになるという声も。
・お金を稼ぎながら、体も動かせることが楽しかった(男性/大学2年生/デリバリー代行)
・アルバイト中はかなり動くので運動不足解消になる(女性/大学2年生/デリバリー代行)
・いろんな街に行けて運動になるし、道も覚えられた(女性/大学4年生/デリバリー代行)
バイト仲間が同世代
デリバリーの仕事は学生も多いので、同世代の友達ができて楽しいという人が多数いました。
・同世代がたくさんいて、出会いが多い(女性/大学2年生/宅配ピザ)
・同じ年代の友達ができた(男性/大学1年生/宅配寿司)
・年齢が近い人と仲良くなれた(女性/大学4年生/宅配ピザ)
時間が過ぎるのが早い
バイクや自転車で常に動いているので、忙しいとあっという間に時間が過ぎるようです。
・バイクに乗って配達をするとすぐに時間が過ぎ、楽しく働けた(男性/大学3年生/その他フード宅配)
・バイクに乗ること、都内を走れることが楽しい(男性/大学4年生/ファストフード宅配)
・ほとんどの時間、運転をしているので楽(男性/大学院1年生/デリバリー代行)
人と接しなくてよい
配達中は一人の時間が多く、人と接することがないので楽という意見もありました。
・人とほぼ関わらないので、人見知りの自分に合った仕事でした(女性/大学2年生/デリバリー代行)
・お客さまやお店側との会話がほとんどないので、接客が苦手でも問題なくできる(男性/大学4年生/デリバリー代行)
・置き配だと人と接しなくてよく精神的にラクでした(男性/大学1年生/デリバリー代行)
まとめ
「家の近くで働ける」「シフト調整がしやすい」「気軽に始められる」など、学生からも人気の高いデリバリーバイト。学校が長期のお休みのときにはシフトや仕事の件数を増やし、授業などで忙しいときには短時間勤務にするなど、自分の予定に合わせて働けるのは助かります。
募集件数も比較的多いので、自分の条件に合う形態をたくさんの求人の中から探してみるといいかもしれません。
【アンケート出典】
2021年3月実施 大学・短期大学・専門学校・大学院の学生アルバイトアンケート、N=1200、調査協力クロス・マーケティング
2023年1月 大学生アルバイト調査/N=1547/株式会社マクロミル
※更新履歴
2021年3月31日
2023年5月30日