選挙バイトってどんな仕事? 開票や出口調査、期日前投票など職種や特徴を紹介
衆議院議員や参議院議員、都道府県知事などを選出する「選挙」。この選挙の準備期間中から投票日当日にかけて、さまざまな短期・単発のアルバイトが募集されます。具体的にどんな仕事があるのか、特徴やメリットなどをご紹介します。
選挙バイトの特徴やメリット
選挙バイトには、投票を行う選挙会場の設営や運営といった仕事に加え、投票動向を調査する仕事、候補者の選挙活動をサポートする仕事などがあります。日本で行なわれる主な選挙は国会議員(衆議院・参議院)、都道府県や市区町村といった地方自治体の首長・議会、住民投票(例:都構想)などです。
選挙バイトの特徴は、選挙の実施時にしか募集がないレアなバイトであること。選挙の数週間前から当日までの短期、選挙日当日のみの単発など、実施スケジュールが決まっていることにあります。限られた期間に、確実に人を集める必要があるため、大量に募集されるので、応募しやすく、しかも時給・日給が高めという傾向にあります。
では、具体的にどのようなバイトがあるのでしょうか。実際に募集される職種を紹介します。
選挙期間中の短期バイト
期日前投票所のスタッフ
期日前投票とは、選挙当日に投票できない有権者が、投票日前に投票できる制度です。選挙が公示された当日(または翌日)から投票日の前日まで期間、区役所や出張所、行政センターなどに「期日前投票所」が開設されます。期日前投票のアルバイトは、この期日前投票に来た有権者を案内して、受付や名簿の照合、投票用紙配布などを行います。 名簿照合をする人はパソコンの操作が必須となります。勤務時間は早番と遅番に別れて働くことが多く、勤務日数は1日から数日まで、相談できるようです。仕事中の服装は、オフィスカジュアルがよいようです。
世論調査のスタッフ
世論調査のアルバイトは、一般家庭に電話をかけて候補者や政党について質問し、パソコンなどに入力する仕事です。電話をかけてマニュアルに沿って質問を読み上げ、返答内容を入力するため、電話のマナー研修が充実していて、未経験でも働けます。シフトにあわせて数時間または数日間働くことができます。電話での仕事なので、服装や髪型自由という会社もあれば、オフィスカジュアルを指定されることもあります。面接時に確認するとよいでしょう。
立候補者事務所スタッフ
候補者や政党の事務所のスタッフとして働きます。仕事内容は、事務所で電話対応、お茶出しなどの庶務業務全般で、選挙活動をサポートします。ほかにも、選挙カーにのってアナウンスを行うウグイス嬢、ポスター貼りのアルバイトを募集していることもあります。勤務時間は1日数時間から、選挙終了期間までの間で相談できることが多いようです。
選挙日当日の単発バイト
会場設営
選挙前日に、学校など投開票が行われる会場に赴き、投票所の設営を行います。主な仕事内容は投票箱を運搬したり、机や椅子を設営したり、張り紙をすることなどです。勤務時間は早番と遅番から選べるようです。また、選挙当日の投票所スタッフとあわせて2日間の短期のアルバイトとして募集されていることもあります。設営作業時の服装はカジュアルでOKとなりますが、投票日はオフィスカジュアルとすることが多いようです。
投票所スタッフ
選挙当日に投票事務の補助作業を行います。仕事内容は投票に訪れた有権者への案内・説明、有権者の本人確認、投票用紙を渡す、整理や後かたづけなどになります。投票日の服装はスーツやオフィスカジュアルとするところが多く、ジーンズやトレーナー・ジャージはNGというのが一般的です。勤務時間は早朝6時台から深夜11時30分となるため、早番と遅番のシフト制で都合のよい方を選びます。また、一定時間働く人には、昼食や夕食のお弁当が支給されます。
出口調査
出口調査のアルバイトは、投票所の出口に立ち、投票を終えた有権者に投票先を答えてもらい、集計する仕事です。口頭で質問して答えてもらう形式もありますが、現在はスマホやタブレットを渡して答えてもらい、送信する方法が一般的です。投票日当日だけでなく、期日前投票とあわせて1日6時間程度、数日間働ける人を採用していることが多いため、短期間でしっかり稼げるのが魅力です。服装は自由としているところが多いものの、ジーンズやジャージはNGとなっているので、注意したいところです。
開票業務
投票が終了したあとの開票所で投票用紙に記載された内容を確認、仕分けする仕事です。規定に沿って用紙の上下を揃える、候補者別に仕分けるといった確認作業を行います。投票を締め切ったあとの数時間のみの単発・短時間の仕事です。服装などの指定はないようですが、派手な髪色やネイル、メイクなどは避けたほうがよいでしょう。
選挙バイトの探し方
選挙のアルバイトは、投票日1カ月前くらいから募集されます。求人サイトや派遣会社などでも募集されるほか、自治体のサイトなどでも告知しているので、地元自治体のサイトをチェックするとよいでしょう。また、検索サイトから「選挙バイト」「開票バイト」で検索しても探すことができます。今回ご紹介したように、仕事内容は難しいことはありませんが、とにかく期間限定のレアな仕事です。選挙前から数日と当日にかけての時間をフル活用して、賢く稼ぎましょう。
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