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2017年02月23日

和田雅成インタビュー2 〜バトンでつなぐ「明日のつくり方」〜

和田雅成 タウンワークマガジン

3回に渡ってお届けしている和田さんのインタビュー。2回目は、大阪時代のアルバイトのお話。ここでの出会いが和田さんの人生に大きな影響を与えたそうですよ。どんな出会いだったのでしょうか?気になります!

人生を教えてもらった恩師との出会い

―上京前、大阪のたこ焼きバーでアルバイトをされていたそうですね

携帯サイトでアルバイトを探していた時に、「あ、ここや!」って思ったんです。「たこ焼きバーってなんや!?」って(笑)。面白そうと思って応募して、上京するまで4年くらい働きました。

後からオーナーには、「ほんまは面接で落とそうと思ってた」って言われたんですけどね(笑)。

当時は前髪が長かったんですが、それがチャラチャラして見えたそうで、しかも僕はずっとその前髪を触ってたらしいんですよ。それで「コイツ…大丈夫か?」って思ってたらしくて(笑)。

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でも面接中、両手に荷物を持った社員の方が通りがかって、その人がドアを通れるように、座っていた僕がとっさに隣のドアを手で押さえたらしいんです。

そのこと、僕はあんま覚えてないんですけど、オーナーはそれを見て、そういう気遣いができるんやったら採ろうと思ったって言ってくれました。

それからはそのオーナーに、いろんなこと教えていただいて。僕ただただ若くて、ほんま子供やったんですよね。なんも知らなくて。こういうときはこうした方がいいとか、人生をほんまに教えていただいた恩師との出会いが、そこでした。

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―和田さんにとって大切な出会いがあったんですね

例えば、ある日は「お前はいつも誰と戦ってる?」って言われて。どういうことですか?って聞いたら、「絶対昨日の自分に負けるな」っていう話をされたんですよ。「昨日今日と頑張ったら、その次の日はもっと頑張らなあかん。その毎日の積み重ねで生きていかなければ、自分が廃る」って。

別にタイミングとかはなくて、そういうことを普通に働いている時に自然に言うんですよ。熱い人なんです。

僕の舞台のお仕事が決まった時には、「ほんまに感謝せえよ」って言ってくれました。「悪いときは自分のせい、良いときは人のおかげやで」って。それは一番心に残っていて、今でもよく思い出す言葉ですね。

僕はオーナーに言われた言葉をずっとメモ帳に書いていたんですけど、言葉の一つひとつがすごく重い…っていうと語弊あるかもしれないですけど、重い人でしたね。生きてく上で大事にしなきゃいけない言葉というか、すごく心にずっしりくる言葉をくれる人なんです。だから自分にとってかけがえのない出会いだったなって思います。

「心からちゃんと謝れ」

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―たこ焼きバーでのお仕事内容について教えてください

アルバイトの人は、基本的にドリンクを作るのがメインでした。あとは接客ですね。

カクテルは「これぐらいのやつで甘めで作って」とかリクエストも受けたり、自分で創作したドリンクとかも作りました。ちゃんと数えたことないですけど50種類くらい覚えていたと思います。

結構種類があるんですけど、ジンベースが何かとか、ウォッカベースが何かとか、法則を覚えれば意外とそんな難しくないんですよ。だから最初はその覚え方だけ教えてもらうんです。

接客するお客さんはほんまにまちまちです。お店が心斎橋にあって夕方6時開店なんですけど、夜お仕事されてる方もいますし、会社終わりで1人でしっぽり来はる方も、みんなでご飯食べに来はる方もいて、居酒屋と同じような感じだと思います。

―接客で大変だったことはありますか

うーん。いろんな人がいらっしゃったんで…一度、酔っ払って飲み物を自分の腰のとこにバシャー!って全部こぼしはったゲイの方がいらっしゃったんです。で、店員なんで「大丈夫ですか」って言って拭いてたんです、僕。

そしたらバッって腕掴まれて、意味深に「…エエの?」って(笑)。

いやいや「エエの?」じゃないでしょアカんやろ、あきまへんよって(笑)。店員として拭いてただけですから!って、焦ったことはあります(笑)。

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あとはやっぱり酔っ払った人が多かったんで、ケンカになることもあって、それを止めたりするのが大変だったっていうのもありますね。

店の前で肩ボーンってぶつかって、片方の方が買って持っていたたこ焼きが落ちたりして。で、胸ぐら摑み合いで始まったケンカを止めたりしたこともありました。「いやいやお兄さん、やめましょう!新しいたこ焼き焼くんでやめましょう!」って。

殴り合いが始まるともう止まらなくなっちゃうので、面倒くさいんですよ。だからもう、“いくな”っていうのが分かったら、大きいケンカが始まる前に止めちゃうんです。

でもこの時はなかなかおさまらなくて、しかも喧嘩していた方たちの身体が結構おっきかったんで、オーナーと僕とで二人掛かりで止めてっていう感じでした。

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―働いていて失敗してしまったことはありますか?

働き始めの頃にグラスの何個持ちっていうのができなくて、お客さんにチューハイかけてしまったことがあります。

無茶して持とうと思ったら抜けたんですよね、一個。それが机の上にこぼれて、バーってお客さんの方にいってしまって。その方は常連さんで、「ええよ、ええよ」って許してくださったんですけど。こういうお店だと人にぶつかってこぼしちゃったりとかって結構あるんです。

これもオーナーからなんですけど、そういう時は「ちゃんと謝れ」って教わりました。「たいていの人は謝ったら許してもらえるから、だから、心からちゃんと謝れ」って。

もちろんそうじゃない人もいますけど、「そん時はそん時や」って。…「そん時はそん時」もめっちゃ言われましたね(笑)。一見テキトーな言葉やなと思うんですけど、ふっかい言葉やなとも思います。

忙しい中にも楽しむ術を見つけることが大切

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―アルバイトをする上で大切なことってどんなことだと思われますか

なんですかね…。正直アルバイトって面倒くさいものだと思うんですよ。「あー何時に終わるんやろ」って時計いっぱい見ちゃうし、忙しくてしんどいなとか思うんですけど、その中でも楽しむ術を見つけること。「面倒くさい」を無くすことだと思います、僕は。

僕はたこ焼きバーでのアルバイトでは、長いなっていう印象は全然なくて。もちろん最初は失敗ばかりでしたけど、いろんなお客さんが来て、毎回違うお客さんと話すのも楽しいし、こんな言い方アレですけど、楽しんで、美味しい賄いも食べられて、お金ももらえて…何それ!…って思いながらアルバイトしてました(笑)。オーナーにも「お前、ほんま楽しそうにやるなぁ」って言われてましたね。

まぁ、今でこそそんなことはなくなりましたけど、僕お腹すいたらスイッチ切れてたんですよ。ほんま「役立たず」になるんで(笑)。「コイツになんか食べささんと」っていうのでめちゃくちゃ食べさせてくれることが多くて…。今でも遊びに行くと、僕の大好きな「肉玉ライス」をおっきいお皿で山盛りにして出してくれるんです。

僕の場合、「面倒くさい」を無くすというか、なんならバイトしに行ってるっていうよりもご飯食べに行ってる感覚でしたよね(笑)。ほんまに。だからこそ長く続けられたのかもしれないです(笑)。

オーナーに言われた言葉をずっとメモ帳に書いていたという和田さん。一つひとつの言葉に向き合うことのできる素直さがあったからこそ、忙しいアルバイトも心から楽しめたのでしょうね。さて、次回は和田さんのこれからについて。またまた名言が飛び出します!

★次回掲載は2月27日(月)を予定。乞うご期待!

■Profile

和田雅成 Masanari Wada

1991年9月5日、大阪府生まれ。大阪で活動後2013年「合唱ブラボー!~ブラボー大作戦~」の出演より東京にて活動が増え拠点を移す。以後舞台作品を中心に活動中。主な出演作品は、『戦国無双』シリーズ、『K』シリーズ、『刀剣乱舞』、『おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~』など。2月25日より『弱虫ペダル』に4月15 日より『里見八犬伝』に出演。1st写真集も発売中。

和田雅成チャンネル「りんりんのたこ焼き屋さん」:http://ch.nicovideo.jp/wadamasanari-rubyparade
公式ブログ:http://ameblo.jp/masanariwada/

撮影:田形千紘

撮影地:恵比寿 たこ焼きBar Ku;ruri

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