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2018年04月26日

女優・モデル 池田エライザさんインタビュー「輝かなきゃいけない場所で、自分を出せないことほどムダでもったいないことはない」


映画「となりの怪物くん」に出演している池田エライザさん。カワイ過ぎるルックスから、男子にはモテるものの女子からは疎まれ、男子嫌いになってしまった夏目あさ子をキュートに演じています。豪華キャストの共演で話題の作品の見どころや、エライザさんの発信力のミナモトや将来について伺ってきました。

誰かを心から想い、行動に移すのはとても大切なこと


――作品を拝見しましたが、キラキラした青春や素敵な言葉が満載でしたね。

はい。私が特に印象に残っているのは、夏目ちゃんがみっちゃんさん(速水もこみち)に「私もみっちゃんさんとまぁるくなりたいんです」って想いを伝えたシーンです。一歩踏み出すことが苦手だった夏目ちゃんが、春(菅田将暉)や雫(土屋太鳳)と出会ったことで気持ちを表現できる勇気が出せた。心から誰かを想い、自分の気持を伝えたり、行動に移すのはとても大事なことなんだって思いました。これは、撮影している最中にも、そして、完成した作品を見ても感じました。

――印象的といえば夏目ちゃんの「私って可愛いじゃないですか」という一言です。

恐怖心からか、あのセリフを発する直前まで本当に震えてて恐縮してたんですけど、撮影部さんや照明部さんが一生懸命照らして、アングルを探ってくださったから出来たシーンだと思います。あのセリフを自然に言えるところに行きつくまで、夏目ちゃんを突きつめる作業は本当に大変でした。

――どんなことに気をつけて、夏目ちゃんを演じたんですか?

原作は長い間愛され続けている作品ですし、ビジュアル、性格、声ありきの夏目ちゃんだと考えたので、アニメの夏目ちゃんに寄せていったというか、こういう声帯だからこう動くのかなとか、丁寧に“夏目ちゃんライフ”を過ごしていました。太鳳とは以前にも共演しているので、私が太鳳のことを思うように、夏目ちゃんと雫の関係性だけは忘れないようにという思いで向き合っていました。

「“チーム怪物”に属しています」!?


――2人の友情がとても可愛らしかったです。ちなみに、エライザさんのまわりに怪物みたいな人は?

私が怪物なのかな(笑)?事務所でも異端と言われてるし、私以上に怪物っぽい人がいない。私のまわりってちょっと変わった人が多いというか、そんな人ばっかりなんですよ(笑)。オカルト的なこと、音楽、映画について語り合う会があるんですけど、共感するところは共感して、異論があると手を挙げて意見を言う。好きなことに猛進するタイプが多くて、楽しいことをしたい、面白いことをしたい、素敵なものを残したい……そんなクリエイターばかり。私、“チーム怪物”という団体に属しています(笑)。

――その集まりを見てみたいです(笑)。エライザさん自身、今を楽しめてますか?

楽しいんじゃないですかね。楽しくないとやれないと思うし、本気で意見もしないし、こんなにのめり込めないですし。まわりから見て、私は楽しそうにしていると思いますよ。その自信があるので、楽しみながら仕事をしています。

モデルになったのは「今しかない」と思ったから


――素敵です!では、過去のことも聞かせてください。モデルになろうと思ったのはどうして?

諸説あるんですけど(笑)。2世、3世の役者さんやタレントさんって今たくさんいますよね。実は私も母がモデル、シンガーをやっていて、祖父や祖母も役者をやっていたんです。芸に富んだ家庭にいながら、私自身はそこに気づくこともなく過ごしていたんですけど。モデルになったのはきっと“今しかない”って思ったからじゃないかな。きっかけをくれた人がたまたまいて、何か発表するだけで吐いちゃうんじゃないかっていうぐらいあがり症だった私が、オーディションを受けようという勇気を出せたのも、中1当時の勢いと、新しい世界に飛び込みたいっていう思いがあったからだと思います。

――不安や恐怖心はありませんでしたか?

多分、自分のフィールドにしてしまえば楽しめるタイプなんですよ。オーディションの時は、ここは自分が輝かなきゃいけない場所なんだ、緊張して自分を出せないことほどムダでもったいないことはないって。今思えば、あの時の私は図々しかったというか、たくましかったんだと思います。

――そうして芸能界に入ったわけですが、当時大変だったことは?

学生の頃は福岡から東京へ仕事のたびに通っていて、日曜日の最終便の中で「やばい、宿題やってない!」って焦ったりする、そんな大変さはありましたけど、与えられることへの好奇心のほうが圧倒的に勝ってました。スタッフさんから「メイクぐらいしないさい」とか「ブログの写真、もうちょっとどうにかならないの?」って注意されて、私も性格が極端なんでスイッチが入っちゃって、自撮りだったり、メイクだったりを突きつめるようになったんです。

期待を寄せてくださった方に誠意をもって接することが今の生きがい


――突きつめるといえば、今月から「The Covers」のMCも担当していますね。エライザさんならではのこだわりを見られるのが楽しみです。

大好きなアーティストの方たちとお会いできるのでお聞きしたいことがたくさんあるんですけど、МCって難しいですね。私が生まれる前から愛されてきた音楽を語れる知識を今の私は持ち合わせていないので、そこは番組やアーティストさんへの愛情でしか戦えない。もちろん勉強は続けますし、МCとしてゲストの皆さんに気持ちよくお話ししていただきたいので、楽しく勉強ができる項目が増えたという喜びに包まれています。

――期待しています!モデル、女優、МCとどんどんフィールドを広げていますが、今どんなことにやりがいを感じていますか?

以前ご一緒した監督から「次はこういう作品で会おう」と言っていただいて、その方の脳内に私がいたという事実が嬉しいです。自分と向き合ってくださる方に誠意をもって接することにやりがいを感じるというか、それが今の生きがいです。

隙を与えてくださる環境があったから、新しいことに挑戦できた


――過去にはクラウドファンディングでモデルブックを出版したり、いち早くSNSに着手したりということがありましたが、何がエライザさんをそうさせたんですか?

私が恵まれてるなと感じるのは、社長やチーフマネジャーを含めた事務所の方々が常に広い視野でヒントをくださるというか、「好きなことをやりなさい」と自分で考える隙をくださることなんですよ。クラウドファンディングにしてもSNSにしても、それができる環境があったからそこに至った。そんな環境じゃなかったら関心も向かない、遮断された世界にいたと思います。今、皆さんの中にどんなエライザがいるのか。色っぽいイライザもいるし、夏目ちゃんみたいなフワフワしたエライザもいる。いろんな方がいろんなエライザを考えてくれることがありがたいので、もっともっと新しいフィールドに挑戦して、作品に貢献できる存在になりたいです。

――エライザさんの言葉にはエネルギーがあふれていますね。最後に将来の目標を聞かせてください。

私は台本をいただいたら、その作品を心から愛したいと思っているので、床に置いたりせず、傷つけず大切にするという願掛けみたいなものをしているんです。なので、見てくださった方が、映画のチケットを財布に入れて持ち歩きたくなったり、DVDを買って、もう一度見てみたくなるような、「大切にしたい」と思える作品に携わっていくことが目標です。

 

■Profile
池田エライザ

1996年4月16日、福岡県生まれの22歳。2009年「二コラモデルオーディション」でグランプリを受賞し、モデルデビュー。2013年から「CanCam」専属モデルとなり、2015年に園子温監督作「みんな!エスパーだよ!」のヒロインに抜擢された。今月21日から音楽番組「The Covers」(NHK BSプレミアム)で初のMCに挑戦。主演映画「ルームロンダリング」(片桐健滋監督)が7月7日に公開されるほか、8月31日公開「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(大根仁監督)、10月19日公開「億男」(大友啓史監督)など多くの話題作に出演している。

◆OFFICIAL SITE:http://www.evergreen-e.com/profile/?pid=ikeda_eraiza
◆OFFICIAL BLOG:http://ameblo.jp/elaiza-ikd
◆OFFICIAL Twitter:@elaiza_ikd

編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
ヘアメイク:Haruka
スタイリスト:RIKU OSHIMA
取材・文:荒垣信子

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