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2020年07月08日

大場花菜(=LOVE)インタビュー「すぐに成長できなくても、いつか輝ける瞬間まで頑張り続けます」

大場花菜 =LOVE インタビュー タウンワーク townwork指原莉乃さんプロデュースで結成され、躍進が目覚ましいアイドルグループ=LOVE。新曲「CAMEO」で見せ場の間奏のダンスでセンターに立つのが大場花菜さん。中学時代は不登校でアイドルオタク、ブログで文才を発揮、見た目は頬骨が高く脚がきれいと、指原さんとの共通点が多い20歳。最初から脚光を浴びたのでなく、個性を磨いて大きく開花というところでも、同じ道を歩みそうです。

 

自分らしい色っぽい踊り方を武器にしようと思いました

――「CAMEO」のMV撮影前に髪をショートにしたのは、プロデューサーの指原さんの指示ですか?

私の意志です。指原さんからは全員に「好きな髪型にしていい」と連絡が入って、私は最初、切るつもりはなかったんです。でも、レッスン場でみりにゃ(大谷映美里)に長かった髪に手をかざされて「ショートカットが似合うんじゃない?」と言われて。

自分でも写真の髪をショートにできるアプリで試したら、「意外といいかも」と思ったので、指原さんに相談したら、「自分が後悔しないならいいよ」と返ってきて。「後悔するかは切ってみないとわからないな」と思いましたけど、変われるチャンスだから切りました。

――「CAMEO」では間奏でセンターで踊っていて、まさに覚醒を感じました。

合宿で振付と立ち位置が決められたときに「ここで踊って」と言われて驚きました。すごく嬉しかったんですけど、今までは後ろでみんなを支えるポジションだったから、前に立ってどう見せるかは悩みました。

全員でピラミッド型になって、私の後ろがダンスの上手い(山本)杏奈と(野口)衣織なので、自分らしさを出すにはどうしたらいいか? よく「色っぽい踊り方をするね」と言われていたから、それを武器にしようと思いました。もともと色っぽさを意識して踊っていたわけではないですけど、たぶん腰使いとかがそう見えるんだと思います。

――ダンスもですが、MVで間奏終わりに両手でハートを作るときの表情も、小悪魔っぽいですね。

表情を作って踊るのは昔から好きで、小悪魔系のお姉さんになりきりました。そういうのは得意かもしれません。私自身は小悪魔でなくて、見せかけですけど(笑)。

 

高橋みなみさんを見て「夢って叶うんだ」と知りました

大場花菜 =LOVE インタビュー タウンワーク townwork――アイドルに興味を持ったきっかけは、小学生の頃に観た『週刊AKB』だそうですね。

当時はAKB48さんのことを知らなくて、“夕方にやっているお姉ちゃんたちの番組”と思って観てました。かわいい女の子たちが楽しそうにしていて、興味を持ったんです。メンバーのことをHPなどで調べて、ノートに1人ずつ“こういう子”と書き出して、似顔絵も描いて覚えました。

最初は峯岸みなみさんが「Beginner」で1人だけメガネを掛けていたのが印象的で好きになりました。それから柏木由紀さんに推し変したりしながら、『ぷっちょ』の(AKB48とコラボした)ストラップを集めたり。新聞の広告に小さく載ったAKB48さんの写真まで全部切り抜いてクリアファイルに入れたり、ノートに貼ったのを、今も取ってあります。

――結局、高橋みなみさん推しになったんですよね?

東京ドーム公演のDVDで、特典の1期生ドキュメンタリーに感動しました。AKB48さんは秋葉原で活動を始めた頃から「いつか東京ドームに立つ」と目標に掲げていたので、「夢って本当に叶うんだ」と思ったんです。

2日目にはたかみな(高橋みなみ)さんのソロデビューも発表されて、それも個人の夢だったこと。たかみなさんは選抜総選挙で「努力は必ず報われる」と言っていて、その言葉を本当に実現させたのがすごいなと思いました。

そのときに組閣も発表されて、チームがバラバラになったり海外に行くメンバーもいて、ステージが混乱した中で、たかみなさんがライブが最後まで盛り上がるように、みんなをまとめている姿にも感極まりました。

 

オーディションに何度落ちても諦めませんでした

大場花菜 =LOVE インタビュー タウンワーク townwork――それが中2の頃で、当時花菜さんは学校でいじめに遭って、不登校だったそうですね。

そうなんです。学校に行けなくなって、ゲームサイトで友だちと遊んでいても、コメントですごくイヤなことを書かれて、「家にいても攻撃されるんだ……」と思ったりもしました。

――キツイ状況だったんですね……。

でも、AKB48さんを見ていて、「なぜ私は引きこもっているんだろう?」と思うようになりました。自分もアイドルになろうとして、最初に受けたのがAKB48さんの何期生かのオーディション。書類で落ちて、次に応募したドラフト会議では2次まで行ったんですけど、他の子たちに圧倒されて。オーディション雑誌を買って、初詣でも毎年「アイドルになれますように」とお願いしていたんですけど、なかなか受かりませんでした。

――挫折しそうになったりも?

あまりなかったです。夢は叶えるものだと思って、生きていたので(笑)。

 

変わりたい想いをぶつけてイコラブのメンバーに合格

大場花菜 =LOVE インタビュー タウンワーク townwork――高3のとき、後に=LOVEとなる指原さんプロデュースのグループのオーディションがありました。

これは絶対受けたいと思ったし、受かりに行くつもりでした。指原さんがプロデュースと聞いたとき、「この道に行ったら、きっとうまく行く。アイドルとして未来が広がる」と、直感的に思ったんです。

指原さんは当時から何となく、自分と似た人間で同じ匂いがする気がしていました。総選挙での「全国の落ちこぼれの皆さん、私の1位を自信に変えてください」というスピーチも感動したし、「変わりたい子に受けてほしい」ということだったので、オーディションでは私の人生を語って「自分が嫌いだから変わりたい」という想いをひたすらぶつけた気がします。

――念願のアイドル活動が始まって、想像と違ったことはありませんでした?

思っていたようにはいきませんでした。ファンだったときは、アイドルはレッスンを受けて、どんどん成長していく生き物だと思っていたんですけど、自分はグループに入れても、すぐに成長できなくて。思い描いていたアイドルの輝きは私にはないのか、キラキラしていたメンバーたちと何が違うのか、すごく悩みました。

それでも「輝きたい」と心の中でずっと思っていて。私はすぐには結果を出せない。だけど、地道に積み重ねたものを溜めていけば、どこかで輝く瞬間があるはず。そのときに向かって頑張り続けるしかないと、思うようになりました。

 

落ち込んだときはスマホから離れるといい

大場花菜 =LOVE インタビュー タウンワーク townwork――今は思い描いていた通りに輝けるようになりました?

わかりません。ただ、イコラブのファンはかわいいアイドルを好きな人が多いけど、私はかわいい寄りではないなと。髪を切ったことによって、よりかわいい方向性でなくなったから、思い切って逆に振り切ったほうがいいと、最近気づきがありました。

――ドキュメンタリー動画では「ちょっとしたことができないと全部できてないと思う性格」と語っていました。

イラストでも1ヵ所気になると全部を描き直したくなるし、歌やダンスも他のメンバーと比べて「みんなは上手いのに私は何で歌えないんだろう?」「何でああいう表現ができないんだろう?」と思ってしまうことがあります。自分の中のハードルを高くしすぎて、そこに達しないと「ダメだな……」となってしまうんですよね。

――そういうふうに落ち込んだときは、どう立ち直るんですか?

私、一度ダメだと思うと考え込んで、どん底まで行ってしまうんですよ。良くないと思っていますけど、スマホでツイッターをずっと見ては、ますます落ち込んでしまう。でも、外出自粛をしていたとき、スマホを閉じて本を読み始めたらすごく調子が良くなりました。

あとは、YouTubeを見ながらヨガをやると他のことはできないので、無駄にスマホを触る時間もなくなる。そんなふうにスマホから離れてみるのも、いいかなと思いました。

 

ファンの人に喜んでもらえることが嬉しいです

――アイドルをやっていて幸せを感じるのは、どんなときですか?

やりたいと思っていたことが実現したとき、ファンの人に伝えると自分のことのように喜んでくれるのがすごく嬉しいです。いつも応援してもらっているので、恩返しができたかなと思えて。雑誌の表紙になったときや自分のドキュメンタリーができたときがそうでした。

――次に実現させたいことというと?

いつかセンターの曲ができたらいいなと思います。今までずっと、そういうことは言ったらいけないと思いながら控えめに生きてきましたけど、言ったほうが夢は叶うのかなと。さなつん(諸橋沙夏)も「ソロ曲が欲しい」とずっと言っていたのが、今度のシングルで実現したし、言わなければ伝わらないと、最近になってようやく身に染みてきました。

大場花菜 =LOVE インタビュー タウンワーク townwork

 

毎日の地道な努力が未来に繋がると信じてます

――ところで、花菜さんはバイト経験はありますか?

高1のときに1年くらい、工場で本の仕分けをやっていました。何かバイトをやりたかったんですけど、人見知りで全然しゃべれなかったから接客業は怖くて。何かないか、バイト募集のフリーペーパーを見ていたら、その仕分け作業が出ていたんです。

コンビニに配送する本を“○冊”と紙に書かれた通りに並べていく仕事でした。冊数が多くて山積みにしたら、コンベアーで流れている途中で崩れて、作業が中断して、周りの人に怖い目で見られることもありました。

――いい経験にはなりました?

ずっと立ち作業で誰とも喋らず、孤独感はありました(笑)。でも、お給料をいただくために働くのは大変なことだと実感して、お父さんを尊敬し直しました。私のバイトは1日に数時間でしたけど、お父さんは毎日朝から晩まで仕事をしているのかと考えたら、本当にすごいなと思います。

――アイドルの仕事をやるうえで大事だと思うことは何ですか?

何でも真面目にやることだと思います。レッスンで疲れているときは態度に出てしまいがちですけど、そういう表舞台でないところでも、きちんとやる姿勢が大事な気がします。レッスンでできないことは、ファンの方が見ている本番では絶対できないので。

でも、私は最近、お母さんに「真面目すぎも良くないんじゃない?」と言われました(笑)。確かに堅く考えすぎてしまうところがあるので、ちょっと自分を柔らかくしてあげたいとも思っています。

――今後、芸能界でアイドル以外にもやりたい仕事はありますか?

ずっと「舞台がやりたい」と言っています。(佐々木)舞香が舞台に出たときも、イコラブの外の世界で別人のように見えて、生き生きしていました。別の世界の方たちとのお仕事は緊張しそうですけど、その分いろいろなものを吸収して成長できると思います。

――そうした夢を叶えるためには、どんなことが必要だと思いますか?

やっぱり毎日の地道な努力かなと思います。続けていかなければ夢は叶わない。私は歌が苦手で、ボイストレーニングに通い始めてからも「全然変わらない」と思っていた時期もありましたけど、2年くらい続けているうちに、「上手くなったね」と言われることが増えました。自分でも「こんなに声が出るようになったんだ」という実感があります。ひとつのことでも続けていけば、未来に繋がると信じて生きています。

 

■Profile
大場花菜
(おおば はな)
2000年2月4日生まれ。埼玉県出身。
2017年4月、指原莉乃のプロデュースで結成された=LOVEのメンバーにオーディションで合格。同年9月にシングル「=LOVE」でデビュー。7thシングル「CAMEO」が7月8日に発売。

大場花菜OFFICIAL Twitter:@hana_oba
大場花菜OFFICIAL BLOG:https://ameblo.jp/equal-oba
=LOVE OFFICIAL Twitter:@Equal_LOVE_12
=LOVE OFFICIAL SITE:http://equal-love.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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