オンライン授業メインの大学での友達づくり。くつざわさんが今年大学1年生だったらどうした?
大学1年生のみなさん、今年は新型コロナウイルスの影響で入学時期がずれたり、授業もオンラインだったりと想定外のこと続きではないでしょうか。そんな中でなかなか友達が作りにくいと悩んでいる人に、現役大学生インフルエンサー・くつざわさんに「コロナ禍での友達の作り方」を聞いてみました。
まずはSNSで土台づくり。Twitterで人柄や趣味を確認して連絡する
――くつざわさんは今、大学3年生ですが、ご自身が1年生のときはどうやって友達を作りましたか?
高校生のときに「よっ友」(「よっ」と挨拶する程度の友達)が多くなりすぎてしんどいことも増えてきたので、大学では気の合う友達が最低限いればいいやと思ったんです。初めての大学の友達はSNSで見つけましたね。Twitterの「#春から〇〇大学」で探して、おもしろいツイートしている女の子に連絡しました。私の場合は入学前に一度会っておいて、授業が始まってから仲良くしていった感じです。
――コロナ禍の今だと、授業もオンラインメインでなかなか会うのが難しいですが、この時期のSNSの効果的な使い方はありますか?
同じ大学の子を探して、自分と共通の趣味があったり、おもしろいと感じるツイートをしている子に連絡を取るのも一つの方法だと思います。ツイートの内容で相手の雰囲気ってなんとなくわかるので。ただ会ったことがない人とSNSので繋がるのは不安要素もあるので注意は必要ですけど。
あと、ちょっと気持ち悪い方法かもしれませんが(笑)「いいね欄」を探ると、その子の趣味や好きなものがわかるので、その中で自分と合うものがあれば共通の話題が作りやすい。友達作りの土台としてSNSはとても有効だと思います。
話しかけるなら自分と似たような服装や雰囲気の子
――やっぱり「共通の話題」は友達作りにおいて大事ですか!
とても大事です! あとで友達の意外な一面を知るのも面白いですけど、やっぱり最初は話題や趣味が合わない人と友達になっても後々ツライですし。だったら最初から共通の話題や同じような雰囲気の人と仲良くなるほうがラク。私、入学したての頃、高校の部活のジャージで通っていたんですよ。
――くつざわさんって女子大ですよね? それ、かなり浮きませんか?
めっちゃ浮いていたと思います。周りはキレイ目の女子が多かったので。でも、性格的に朝、髪を巻いてメイクする時間があれば、その分寝ていたいタイプ。ここで無理をするとツライので、すっぴんジャージで学校に行って、同じようなタイプの女子を見つけたら、スッと近づいて話しかけていました。話しかけられたほうも、自分と似ているタイプなので、警戒心を持たずに話してくれますし。
「共通の敵(人以外)」を話題にすれば、結構、盛り上がる
――どんな話題で話しかけるんですか?
「しんどいよね」って。
――いきなりネガティブトーク(笑)。
持論ですけど、人間って「共通の敵」の話題が盛り上がると思うんですよ。例えば「しんどいよね、1限目」とか「しんどいよね、テキスト買いに行くの」とか。ここでのポイントは「敵」は人にしないことです。同級生とか教授とか共通の敵の対象を人にするのは楽しくないし、悪口で築かれる関係性はあまり好ましくない気がします。あくまで時間やモノ、出来事などがいいと思います。今だったら「コロナ、しんどいよね」とか。
――確かに、悪意のないネガティブトークは盛り上がりやすいかもしれません。今、オンライン授業がメインになっていると思いますが、オンラインでの友達の作り方ってありますか?
Zoomだと名前が表示されるので、自分と似た雰囲気の子がいれば名前を覚えておく。その後は、実際に授業で会ってからにはなってしまいますが、「オンライン授業のときにいたよね。オンラインでメイクするのだるくなかったー?」なんて内容で話しかけてみる。コロナ禍の中で友達ができるか不安という気持ちはみんな同じだと思うので、話しかけられたら嬉しいと思うんですよね。
――状況はみんな同じですからね。オンラインでも自分と同じような雰囲気を持っている人を見つけておくのがオススメと。
最初はそのほうが取っ掛かりとしてスムーズかと。ある程度、大学に慣れてきたら、友達の友達…みたいな感じでいろんなタイプの子と知り合いになったり、友達になったりすると思うので。やっぱり自分と同じ部分がある友達は親近感だけじゃなく安心感にも繋がると思うので、最初は無理に気を張りすぎずに友達を作れたらいいですね!
友達を作るならサークルよりもバイトのほうが早い場合も
――動揺を減らすためにも、最初は似たような雰囲気の人に話しかけるのが安全ということですね(笑)。ちなみにサークルでの友達作りはどうでしょうか?
私はあまりサークルでの友達作りは得意じゃなかったです。これはあくまで私の場合なんですけど、大学1年生でサークルを探していたときに、結構、派手に遊んでいるサークルばかりで引いてしまって。それで結局、自分でサークルを立ち上げたんですよ。自分の友達とか、その友達の友達とか、信頼できる子たちばかり集めて。活動も朝、潮干狩りに行って、獲れたあさりで炊き込みご飯作って、夕方解散みたいな感じで。大学生の友達作り=サークルみたいなイメージがありますけど、無理に入らなくていいと思います。サークルよりもバイトのほうが作りやすいと私は思いますし。
――タウンワークらしい話でありがとうございます(笑)。くつざわさんはバイトで友達はできましたか?
できましたよ! 焼肉店とイラン・トルコ・ウズベキスタン料理店でバイトしていたんですけど、両方とも友達ができて今でもSNSで繋がっています。
――イラン・トルコ・ウズベキスタン料理店ってこれまたニッチな…。
多国籍な人が働いているバイト先が好きなんですよ。実家が焼肉店なんですけど、ベトナムをはじめ、多国籍な人が働いていたので、その環境に慣れているというか。イラン・トルコ・ウズベキスタン料理店のときは、言葉がいまいちわからないけど、バイト仲間と仕事終わりにコンビニで缶ビールとかアイスクリームとかでお疲れ様会をやってました。焼肉店は、実家の焼肉店だけでなく、ちゃんと他でも勉強しようと思ってチェーン店でバイトしていたんですけど、バイト仲間の高校生に「学校どうよ」って先輩風をふかしていましたね。
――バイトでの友達作りのコツってありますか?
バイトってそもそも働くという経験がすでに共有できるので話題はたくさんありますよね。「これどうすればいい?」とか仕事についての話題が常にあるので、声をかけやすい。バイト中の暇な時間で「どこの大学行ってるの?」などプライベートな話をすれば、より仲良くなれると思います。個人的には友達を作るなら無理にサークルに入って作るよりもバイトのほうがオススメです!
――最後に大学時代に友達を作るメリットってどんなところだと思います?
28歳の兄がいるんですけど、一番仲がいいのが大学時代の友達なんですよ。それを見ていると大人になったときに、大学時代の友達って大切になるんだろうなと思っていて。大学生って就活が始まる年代ですから、ちょうど子どもと大人の中間。そんなときにできた友達は価値観や経験値が似ているから、大人になってもしがらみなく仲良くいられるのかなと。だからといって無理に友達を作る必要もなくて。力まずに自分のままで仲良くなった人が長続きするだろうし、自分もラクだから「仲良くなったらラッキー」ぐらいでいきましょう!
くつざわ (@kutsuzawa_desu)
1999年生まれ、千葉県出身。昨年、3日でフォロワーが5万増え、日本一バズった女子大生として話題に。現在はマーケター、プランナーとしても活躍中。
取材・文:中屋麻依子 撮影:八木虎造