就活中のバイト事情|バイトして良かったこと、大変だったこと、両立するコツなど
就活中にバイトを続けるかやめるべきか、就活とバイトの両立について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回は、就活中のバイトを両立した大学生に、就活中のバイト事情について聞いた結果、バイトしたことで精神的にも金銭面でも余裕が出る一方で、なかなか体が休まらないなどということもあったようです。
【目次】
就活中のバイトは週2~3日シフト
今回のアンケートによると、就活中にバイトを続けた大学生のシフトは、週2~3日とアルバイトを一定しているという結果でした。一方、週1日の人は14%、週4日アルバイト行っている人も約10%となっています。
就活中のシフトを減らした人、変えなかった人は半々
就活前後でのシフトの変化を聞いたところ、就活前よりアルバイトのシフトを減らした人は49.3%、就活前と変わらなかった人は42%、就活前より増やした人は8.5%でした。就職活動との両立を考え、一時的にシフトを減らす人の方が多いですが、変えなかった人も一定いることがわかります。
就活とバイトを両立して良かったこと
実際に就活とバイトを両立してよかったと回答した大学生は、金銭面や精神面でのメリットを感じているようです。
金銭的な面での余裕がもてる
就職活動の際、交通費やスーツの購入などが必要です。その資金をアルバイトでまかなえて良かったという声が多くあがりました。
「就職活動のみやっていると必然的に金銭の余裕が無くなってくるが、バイトを続けていたのでその心配をしなくて良かった。」(大学生/女性/22歳/東京都)
「就活に関連する商品(シャツやスーツ、パンプスなど)を購入する金銭を稼ぐ事ができた。」(大学生/女性/22歳/埼玉県)
「面接や説明会でかかる交通費など出費が増えても金銭面で余裕があったので良かった。」
(大学生/女性/22歳/大分県)
気分転換になる
就職活動中は上手くいったりいかなかったり、色々なことがあります。そんな中、アルバイトがリフレッシュになった人もいます。
(大学生/男性/22歳/大分県)「行き詰まってしまった時などにバイト関係の人と就職活動に関係ない話をすることで気分転換できた。」(大学生/男性/22歳/埼玉県)「エントリーシートや面接など息が詰まる場面が多々あったが、アルバイトで職場の方と会話をして気分転換をすることでリラックスできた。その結果、就職活動も上手く進んだ。」(大学院生/男性/24歳/大学生)
バイト先の先輩や同僚と情報交換ができる
アルバイト先に既に就活を経験した先輩がいたり、就活中の仲間がいる職場では、悩み相談や情報交換をすることができます。
「同じく就活をしている方と様々な情報を交換できたことが、不安の解消に繋がったと感じます。」(大学生/男性/22歳/京都府)
「バイト先に就活仲間がいると、情報交換やメンタルケアができる。」
(大学生/女性/21歳/石川県)
「アルバイト先には同じ業界志望の人が多かったので、そこで情報交換をすることができた点も良かったと感じる。」(大学生/女性/21歳/埼玉県)
就活とバイトを両立して大変だったこと
一方で、就活中にアルバイトをすることで、時間の調整だけでなく、体力や精神面でつらかったという声もあります。
時間管理が難しかった
就活では面接の時間だけでなく、エントリーシートの作成や適性検査の受験などもあります。そのため、アルバイトと両立には時間のやりくりが必要です。
「面接やインターンシップの予定だけでなく、ESやSPIの勉強もあるので、時間の管理が大変だった。」(大学生/女性/22歳/埼玉県)
「大学の授業に加えて就活に関する勉強をしなければならない時にアルバイトがあると、スケジュールを組むのが難しく、時間的な余裕がなくなってしまった。また、余裕の無さが焦りに変わり、就活に集中できないことがあった。」(大学生/女性/21歳/埼玉県)
「エントリーシートや適性検査など締切日があるので、その予定に合わせるためにアルバイトの時間を調整することに難しさを感じた。」(大学生/女性/24歳/千葉県)
体力面が厳しかった
就職活動中は移動も多く1日に何社も面接や説明会に行くことがあります。そこに加えてアルバイトをすることで、就活との両立で体が疲れてしまう人も多いようです。
(大学生/男性/23歳/神奈川県)「夜も就職活動の準備のために寝るのが遅くなるが、バイトではほぼ立って歩いているため、とても体力が奪われて、就活に集中するのが難しかった。」
(大学生/女性/21歳/埼玉県)「アルバイトが無い日に就職活動をしているが、準備にかけるべき隙間時間をアルバイトに充てていたため、就職活動の準備の時間の確保、体力の回復に充てる時間が少なくなった。」(大学生/女性/22歳/大阪府)
就職活動に気持ちが集中しづらかった
アルバイトと就活を掛け持ちすることで、気が散ってしまい落ち着いて就職活動に取り組むことができず、就活に集中するのが難しかったという声もあります。
(大学生/男性/22歳/大阪府)「最終面接の午前中もバイトをしており、気持ちを作るのが大変だった。」
(大学生/女性/21歳/神奈川県)「バイトがある日は、他の事をしたくない気持ちになって、なかなか就活の面接の練習などができなかった。」(大学生/女性/22歳/大阪府)
【参考】就職活動にかかった費用と内訳
就職活動では、様々なお金がかかります。実際にどれくらいお金を使ったのか、何に一番お金がかかったのか、想定外の出費について紹介します。
就職活動にかかる平均額
2024年卒学生の就職活動で使った金額は、平均で8万2,905円となり、2023年卒と比較して7,660円増加しました。オンラインのみでの説明会や面接が減り、対面での参加が増えたことで、就職活動で使う金額が増えたようです。
出典:【2024年卒 就職活動TOPIC調査】就職活動の費用は増加傾向 対面での選考増加が影響」リクルート就職みらい研究所調べ
https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article_topics/20230831001/
就職活動にかかる予算の内訳
就職活動で実際に使った予算の内訳をみると、「交通費」と「被服費」が大きいことが分かります。なるべく予算を抑えたい人は、親族や先輩などからスーツやバックを借りたり、今の住まいから離れた場所での就活する場合、日帰りで参加できるように面接のスケジュールを調整するなど工夫をしてみましょう。
出典:【2024年卒 就職活動TOPIC調査】就職活動の費用は増加傾向 対面での選考増加が影響」リクルート就職みらい研究所調べ
https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article_topics/20230831001/
就活中の想定外の出費
今回のタウンワークのアンケートでは、就活中の想定外の出費も聞いています。結果、交通費・宿泊費が最も多く、次いでスーツ・靴などの服装代と続きます。「面接のスケジュールが合わずに宿泊することになった」「スーツは2着必要だった」ということもあるので、自分の就職活動ではどれくらい予算が必要になりそうかを想像し、アルバイトとの付き合い方を考えてみると良いでしょう。