どう選ぶのが正解?現役大学生が教える「サークルの選び方」
新大学・短大生になってサークルに入りたいと考えている人も多いはず。でも、自分に合ったサークルってどう選べばいいの? そんな疑問に充実したサークル活動を送っている現役先輩大学生3人にズバリ聞いてみました!

左からMさん(20歳/大学1年生)、Wさん(22歳/大学2年生)、Kさん(21歳/大学3年生)
――今日集まってくれた3人はサークル活動を楽しんでいるって聞いたけど、どんなサークルに入っているの?
M 私はアカペラとダンスサークルです。
W 僕は演劇サークルに半年いて、今は福利厚生団体という大学の行事に関わるサークルに在籍しています。
K 今は3年生なので引退しちゃったんですけど、インカレでダンスサークルに所属していました。かなり有名なところで400人ぐらいいたかな。ただ、人数が多い分、練習場所を確保するのも大変だったし、維持費もそれなりにかかったけど。
自分がやりたいことが決まったら下調べをして選択肢を広げよう!
――400人はすごいね! ところで、みんなはなんで今のサークルに入ろうと思ったの?
M 歌が大好きなので大学に入ったらアカペラサークルに入ろうと決めていたんです。ただ、うちの学校はすごく有名なアカペラサークルと、そこに入れなかったサークルの2つがあって何も知らなくて後者に入っちゃった。あとから知って、有名なところにチャレンジしても良かったかなぁと…。下調べは重要ですね。ダンスサークルは公演を観に行って楽しそうだなと思ったのと、イベントごとに自分でエントリーするシステムなので自分の予定やバイトが優先できるのが決め手でしたね。
K 私はMとは反対でダンスを“ガチ”でやりたくて、自分の大学のダンスサークルが同好会的なノリだったから、ダンスが有名なインカレのサークルに入ったんです。
M どうやって情報を集めたの?
K 高校時代に色んな学校の高校生が集まるコミュニティスペースが渋谷にあって、学校年齢関係なく知り合いを作っていたの。そこで大学に入ったらダンスを本格的にやりたいんだけどどこがいいかな?って先輩に聞いてリサーチしていた。
W 都会っ子だねぇ(笑)。僕は人前に出るのが苦手だったから克服するためにあえて演劇サークルに入ったんだけど。
K すごいね、それ!
W でも、入って半年で人前に出ることが平気になったんだよね。最初の目標を克服したのでやめちゃいました(笑)。もうひとつの福利厚生の団体はラジオ番組を作っていて興味を惹かれて入ったんだ。やっぱり好きなことや共通の趣味の友達が多いから続くよね。
「サークルで何がやりたいか」をはっきりさせることが大切
――3人ともやりたいことを絞っていたんだね。“好き”とか“やりたい”以外にもサークル選びで大切なことって何だと思う?
K 私はとにかくダンスを本気でやりたかったから、活動内容が真面目なところを選んだ。だから、週6日練習でも平気だったし。でも、コミュニティを広げたいとか友達が欲しいって理由ならあまり厳しいサークルは入らない方が無難。たいてい有名な運動系のサークルは厳しいと思ったほうがいいかも。
M 週6日ってスゴイね! 私は自分の時間も大切にしたいから無理だなぁ。ウチのダンスサークルも割りと厳し目なんだけど、その分、アカペラがアットホームでゆる~い感じだから丁度つり合いがとれている感じ。厳しいだけでもツラいし、ゆるいだけでも何のためにやっているか分からなくなっちゃうから「サークルで何がやりたいか」という目的意識を持つことが大切だと思う。
W Mちゃんの言う通り! 僕もサークル選びで大切だと思うのはどれぐらいサークルに対して自分の時間をかけられるかってことと真面目にコミットできるかってこと。友達が欲しいだけならオールラウンドとかお散歩サークルとか活動内容がよくわからないけどとりあえず飲み会やります!みたいなところに入るのも手だし(笑)。
新歓コンパはサークルの雰囲気を知る絶好のチャンス!
M でも、“新歓”に顔を出すのは大事だよね。勧誘のときはいいことしか言わないから、中の雰囲気を見るのは大事かも。
W 僕、1年生のときにもっと新歓に行けばよかったって後悔しているんだよね。わりとすぐサークルを決めちゃったから交友関係が広がらなくて。新歓だけでも出て友達を作れば良かったなぁって。
K だよね! サークルでもグループが出来てからだと入りづらいから、新歓に顔を出してグループができる前に名前だけでも覚えてもらうと入りやすいし。最初は3つぐらい入って最終的に自分に合うものを続けるのもアリだと思う。
M&W 確かに!(うなずく)
K とにかく1年生の4月は新歓に体験にと色々と行動すべきだと思いますよ!
●サークルで何がしたいか「目的」を考える
●サークルの情報収集はしておくこと
●新歓や体験など4月は積極的に行動しよう
●最初は3つぐらい入って様子を見るのもオススメ
3人が口を揃えて言っていたのは「好きなことをしたい」「友達を増やしたい」など自分がサークルで何をしたいかを明確にしてから選ぶことが一番大切だということ。それが決まったら新歓や体験入部、公演などに積極的に参加して自分に合うかどうかを見極めてみて。そのときには活動日程や費用などもきちんと確認することも忘れずに!
取材・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造
取材協力/博報堂 若者研究所 http://www.h-branddesign.com/wakamonoken/
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。