大学生の今
2019年01月21日
負担のない陸上競技用の義足をつくる!【全国学生夢コンテスト 第6回キャンパスライフ+1開催!】~萩原 寧珠さん編~
全国の大学・短大・専門学校に通う学生の夢を応援する「Campus Life+1」。今回は「Campus Life+1 2018」エントリー者を紹介します。

高専では学校の陸上部に所属。現在の種目はハードル
義足づくりの夢を追いかけるため高専に入学
中学3年生の夏、当時陸上部の部員であった私は、競技場で義足の女性ランナーが練習をしている姿を目撃しました。障害を抱えながらも、力強く、美しく走る姿に、心を奪われました。そして、私は次第にそのアスリートを支える義足に強い興味を持つようになったのです。歴史や進化などの資料を読み、いつしか自分でつくってみたいと思うようになっていました。それで、中学卒業後の進路を義足やスパイクづくりについて学べる高専に変更。無事入学することができ、今は材料科学について学んでいます。

中学生時代に練習をしていた思い出の砂浜
誰もが気軽に使える競技用の義足で多くの人を笑顔に
競技用の義足に使われているのは、主にカーボンという素材です。ただ、カーボン製はコストが高いうえ、環境的に処分するのが好ましくないというデメリットを抱えています。私はこの高専に通う5年間で、材料科学の研究を進め、誰もが気楽に使え、負担なく走れる競技用の義足をつくりたいと考えています。そして、一人でも多くの足に障害を持つ方が笑顔で走れる世の中にしたいです。

中学時代の陸上部の写真。部活動を通じて親友もできた。

写真提供:ミズノ
陸上競技用の義足。通称“板バネ”と呼ばれている
<プロフィール>
萩原 寧珠(はぎわら ねいじゅ)さん 16歳
鈴鹿高専 材料工学科1年生
三重県出身。
中学より陸上を始める。名前の寧珠は、フランス語で雪という意味。
萩原 寧珠(はぎわら ねいじゅ)さん 16歳
鈴鹿高専 材料工学科1年生
三重県出身。
中学より陸上を始める。名前の寧珠は、フランス語で雪という意味。
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