バイトとデートがバッティング! 優先するのはどっち?
アルバイトとデートの日がかぶった。さあ、あなたならどうする?バイトへ行く?デートを楽しむ?大学生を中心に約300名からアンケートを集計したところ、バイト派がやや優勢という結果になった。
「バイトの方が社会的な責任があるからかな!?!?」と考えながら、さらに男女別に見てみると…、
バイト優先と答えたのは、女子のほうが男子を14ポイントも上回っていたのだ。男性である筆者は、バイト優先派は男子のほうが多いと思っていただけに、この結果にはちょっと驚いた。両者の言い分を見比べてみると…、
バイト優先派
【男子】
「勤務先との信頼関係もあるし、社会人として勤務を放棄するわけにはいかないから」(23歳/男子/薬学部)
「社会人としてルールを守れないのは、一人前の大人として恥ずかしいから」(22歳/男子/経済学部)
「アルバイトしないことには、デート代も出せない」(23歳/男子/工学部)
【女子】
「仕事には責任が発生するから」(25歳/女子/理学部)
「デートはいつでもできるが、シフトの決まっているバイトを休むと多くの人に迷惑をかけるから」(20歳/女子/人文学部)
「約束の日を避けてシフトをいれるので、かぶることはない」(22歳/女子/看護学部)
「私事のために仕事を休むのはよほどの事情でない限り考えられないし、自分が選ぶ恋人であれば、バイトを優先させても怒る人ではないと思うから」(21歳/女子/人文学部)
男女共に、もっとも多かったのは、「社会的責任」や「他者への迷惑」を考慮した意見だった。男子ではデート代を稼ぐためにバイトをしているので、休んでいては、デートもできないといった意見が複数あったのが特徴的だ。
一方、女子は、そもそも「デートの予定を考えながらシフトを入れているからかぶらない」というのが前提で、やむを得ない場合は、私事よりも公事のバイトを優先するという考えが目立った。また、「恋人なら話せば理解してくれるはず」という相手を信頼している声も多かった。
デート優先派
【男子】
「彼女のほうが大切だから」(23歳/男子/工学部)
「バイトなら代わりがいるから」(28歳/男子/政経学部)
「デートの方が楽しいから」(21歳/男子/法学部)
「嫌われたくないから」(18歳/男子/経済学部)
【女子】
「そこまでお金に困っていないのでアルバイトをしなくてもいいと考えているから」(19歳/女子/生命科学部)
「アルバイトはシフトで調整すればいいから」(20歳/女子/人文学部)
「先に約束している方を優先する。おそらくプライベートの方が先に予定として埋まるから」(23歳/女子/工学部)
「まだ付き合いが浅いうちは恋人を優先したい」(21歳/女子/社会学部)
デート派の場合、「バイトよりも恋人との時間を大切にしたい」という意見が圧倒的多数を占めた。ただ、男子の中には、「相手に嫌われたくない」という弱気な意見もちらほら。「バイトと私、どっちが大切なの!」とでも言われた経験があるのだろうか。
女子は、バイト派同様、事前のスケジュール調整を前提とした意見が目立っていた。最後のコメントのように、「恋人との信頼関係が出来上がったら、バイトを優先する。でも、それは話せばわかるでしょ」というニュアンスの意見が複数よせられていたのも特徴的だった。
今回のアンケートでは、男子がプライベートを大切にする傾向が強く出ていた反面、女子は働く責任、バイト先への迷惑、バイト仲間への負担などを考えてバイトを優先する気持ちが強いという結果が出た。しかも、プライベートを優先するという男子の何割かは、「バイトを選んで彼女に嫌われたらどうしよう」という弱気な意見も含まれているようだ。
これって、最近話題になることの多い、「男性の女性化」や「強い女性」「女性の社会進出」といった現象がバイトの世界でも進んでいるということなのかもしれない。それは言いすぎ、かな!?
※データ:アルバイト経験のある、もしくは現在探している短大生・大学生・大学院生18歳~29歳300人に調査(2014年7月7日)/調査協力:株式会社クロス・マーケティング