生産管理の志望動機の書き方・伝え方の例文
生産管理に転職する際の志望動機の書き方・伝え方のコツを例文(サンプル)とともに解説します。生産管理に求められるスキルや経験者と未経験で転職する場合の例文を紹介しています。履歴書や面接で特に重要になるので参考にしてください。
【目次】
生産管理の仕事と求められるスキル
生産管理は、生産・販売計画に則って、製品の生産から出荷までを管理する仕事で、需要予測・生産計画・生産実施・生産統制の4つに大別できます。生産管理の仕事に求められるのは、担当業務での課題発見力や状況把握力、分析力などです。よりよりモノづくりのために、コミュニケーション力やマネジメントスキルも求められます。
生産管理の志望動機の書き方のコツ
担当業務の規模や役割、実績をアピールする
経験者は、担当業務のプロジェクト規模や、生産計画や品質管理などの役割を記載します。生産効率を上げた業績や、コスト削減に成功した業績があれば、どんな手法で成功させたのか、考え方や進め方についても記載しましょう。
未経験者の場合は、業務改善や計画的に業務を進めることで、コストカットや利益向上につなげた経験があればアピールするとよいです。社外の人脈構築が得意なことや、取引先や下請け会社と円滑に仕事を進められるコミュニケーション力も強みになります。また、経営に近しい経験や製造業の経験があれば、そこでどのような知識やスキルを身につけたかを具体的に記載しましょう。
なぜその企業で働きたいのかを明確にする
志望理由では、「なぜ応募先企業で働きたいのか」を明確に伝えることが重要です。ほかの企業での生産管理でも当てはまるような内容では、説得力に欠きます。応募先企業ならではの組織体制、業務の範囲、取り扱う製品など、企業の特徴を踏まえた志望理由になるように意識しましょう。加えて、未経験者の場合は、「なぜ生産管理の仕事がしたいのか」も具体的に記載するとよいです。
将来のビジョンを具体的に記載する
応募先企業での将来のビジョンが明確にあることを伝えましょう。そうすることで、採用側に、長く働く意思があり、活躍が期待できる人材だと捉えてもらうことができます。たとえば、「幅広い業務範囲を経験し、将来的には生産管理部門の統括責任者になりたい」など、どのような経験をして、将来どうなりたいのかを具体的にアピールしましょう。
生産管理の志望動機の例文
経験者の場合
カーナビ用液晶パネルの工程管理(XX人規模)を8年経験しました。部材の仕入れ価格見直しを上司に提案した結果、現取引先の担当者の協力もあり、約X%のコストカットに成功しました。現部門は縦割りの組織体制で業務範囲が一定以上広がらず、異動希望が会社の方針から叶わなかったため、転職を決めました。展示会で貴社とご一緒した際、社員の方から、前例や慣習に囚われず、多様な業務に挑戦できる風土があると聞き、志望しました。計画通りに製品が出荷できるよう他部署との連携を密にとってきた工程管理の経験が、貴社での生産計画や資材調達に活かせると自負しています。幅広い業務範囲を経験し、将来的には生産管理部門の統括責任者として貢献したいです。
経験者の場合は、担当した業務内容、取り扱った製品、プロジェクト規模を記載します。担当業務でどのような成果を生み出したか、具体的なエピソードを数字も交えてアピールしましょう。決められた業務をこなすだけでなく、積極的に他部署との連携したことや、改善の提案などにより職場全体に影響を与えたこともあれば強みになります。
未経験者の場合
医療機器メーカーの経理を8年経験しました。経理は得意業務ですが、より直接的に会社に貢献している実感が持てる仕事に就きたいと考え、常に改善に取り組め、自分で考えて仕事ができる生産管理職への転職を決めました。医療に貢献したい想いもあり、現職同様、医療機器の製造を行う貴社を志望しました。経理で培った管理力は、工程管理などに活かせると思います。3年前から経理チームのサブリーダーを担い、日頃からチーム内での対話を大切にし、モチベーションアップのために前向きな発言を心がけてきました。現在、生産管理プランニング3級の資格取得を目指し、勉強中です。先輩社員に教わりつつ早く一人前になって、貴社に貢献したいと考えています。
未経験者の場合は、なぜ生産管理の仕事がしたいのか、理由を明確に記載します。これまでの業務経験を生産管理の仕事にどのように活かせるか、自分なりの考えをアピールしましょう。そのためには、事前にある程度の知識をもつことが求められるため、仕事に従事している人に現場の話を聞いたり、インターネットや書籍から情報収集をしたりするとよいです。
竹内 和美(キャリアカウンセラー)
正解がない業務に躓き、自己満足な仕事になっていないかと不安に陥る転職希望の皆さんの心に寄り添うカウンセリングや、コーチングをしながら転職の支援を行っている。話したあとのすっきりした笑顔を引き出すカウンセリングと転職の支援における成功実績は高く、友人や知人で転職したい人のご紹介をいただくことが多々ある。専門性を磨いて、人材としての付加価値を高める支援には定評がある。