マッサージ・セラピストの志望動機の書き方・伝え方の例文
マッサージ・セラピストの志望動機の書き方・伝え方のコツを例文(サンプル)とともに紹介します。例文は経験者の場合と未経験で転職する場合の2つのパターンを用意しました。履歴書や面接で特に重要になるので参考にしてください。
【目次】
マッサージ・セラピストの仕事と必要スキル
マッサージ・セラピストは、顧客の体に直接アプローチし、手技によってサービスを提供する仕事です。活躍できるジャンルは幅広く、医療、スポーツ、リラクゼーション、美容などさまざまです。経験がある場合は、施術業務(知識・技術)のスキルについて、転職先でどう活かしていきたいかを交えて記載しましょう。また、経験者・未経験者ともに、接客力やマネジメントに関わるスキルがあればアピールになります。
マッサージ・セラピストの志望動機の書き方
取り組んできたことと即戦力になるスキルが重要
実務経験がある場合は、どのような分野で、どんな経験をしてきたかを具体的に記載しましょう。店舗の責任者やスタッフ管理などのマネジメント経験や、キャンペーン施策の考案・実施などマーケティングに関する経験・取り組みがあれば評価につながるため記載しましょう。実務経験が無い場合は、お客さま・患者さまの信頼構築・カウンセリングなどに活かせる接客スキルや、店舗経営に求められるマネジメントのスキルなどを積極的にアピールするとよいです。
なぜその店舗・院を志望しているかを明確に伝える
採用側にとっては、「たくさんの店舗(院)があるなかで、なぜ当店(院)を志望したか? なぜその施術(マッサージや鍼灸など)を専門にしたいのか?」を知ることが、採用の大きな判断材料になります。「お客さまに合わせたサービスを提供したく、カウンセリングに力を入れている貴院を希望した」、「現職では慢性的な痛みを訴える患者様が多く、痛みを緩和する施術を行いたい」など、その店舗(院)でなければならない理由や、その施術にこだわる理由を明確に記載しましょう。志望する店舗(院)の特徴と、自身の経験や将来のビジョンが結びついた志望理由となるように記載できるとよいでしょう。
「将来のビジョン」は採用後の活躍がイメージできるように
採用側が履歴書や面接で見極めたいのは、「採用後、当店(院)でどのように活躍してくれるか」ということです。志望する店舗(院)の特徴と結びつくような形で、これまでのスキルと将来のビジョンをアピールすれば、採用側に応募者を採用するメリットを明確に伝えられます。「責任者を経験し、女性の美容と健康に特化したサロンの運営に携わりたい」「体の痛みに対する施術経験を積んで、痛みを緩和する施術のスキルを高めたい」というように、自分が将来どうなりたいか、そのためにその店舗(院)でどうしたいかを記載しましょう。
マッサージ・セラピストの志望動機の例文
経験者の場合
20XX年から現在まで○年間整体・リラクゼーション店に勤務し、整体師として整体・リラクゼーションの施術を行っております。施術後にカウンセリングを行っているのですが、多くの方が痛みを訴えて来院しており、施術後にも日常生活の動作によって痛みが再発するケースが多いことが判明しました。この気付きをきっかけに、根本的に痛みの緩和に役立てる整体師になりたいと考え、体の痛みや不調に対する施術に定評がある貴院を志望いたしました。これまでに培ったリラクゼーション施術経験やカウンセリングのスキルを活かし、お客さまの体の不調を根本的に改善できる整体師を目指したいと考えております。また、アンケートの実施やキャンペーン施策の実施など、これまでに店舗の売上改善に努めた経験を活かし、将来的には貴院の責任者としても活躍、さらにはX年後までには独立開業したいと考えています。
過去・現在の職務経験や、従事していた分野(医療機関、接骨院、整体・リラクゼーション、エステサロンなど)から、現在の会社では実現できないビジョンへの熱意を伝えましょう。接客スキルやマネジメント経験や、売上改善の経験などをアピールするのも効果的です。独立開業率が高い職種ですが、採用前の独立意識をあまり良く思わない企業もあるため、応募先が独立開業を支援しているかなどの情報収集を行い、柔軟に対応することも必要です。
未経験者の場合
これまで8年間アパレル販売員をしてきました。ファッションで女性のお客さまを魅力的にする仕事にやりがいを感じていましたが、接客を通して多くのお客さまが「骨盤の歪みやO脚など」のお悩みのために、着たい服を着ることができていないことに気付きました。この気付きをきっかけに、より根本的に女性の美容・健康をサポートしたいと考えるようになり、骨格的なアプローチより女性の美容・健康の改善に力を入れている貴社のセラピストを志望いたしました。これまでアパレルの販売員として培った接客スキルやコミュニケーション力を活かしてお客さまのお悩みを適切に把握し、お客様の骨格を改善することで美容・健康を根本的にサポートできるセラピストになりたいと考えております。
未経験者の場合、接客やマネジメントに関わる経験やスキルはカウンセリングの業務に活かせるため、積極的にアピールしましょう。技術は未習得でも、「骨格矯正の技術を習得し、日常生活における不良姿勢が原因の不調を持つ方の役に立ちたい」など、今後どのような技術を習得し、どういった症状に対応できるようになりたいか、という将来のビジョンを伝えるようにしましょう。
飯塚伸之(株式会社BE NOBLE 代表取締役、法政大学経営大学院特任講師、MBA経営管理修士/キャリアコンサルタント、鍼灸師、柔道整復師)
整形外科等の勤務経験を活かし、施術ビジネス(治療院・接骨院など)業界のコンサルティング事業と、企業・法人向けの健康経営コンサルティング事業および出張施術サービス(OFFICE CARE)事業を首都圏を中心として行っている。ほか、中小企業診断士、健康経営エキスパートアドバイザー、産業カウンセラーの資格も保有。【HP】BE NOBLE https://benoble.co.jp/