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2020年06月25日

営業(法人向け)の志望動機の書き方・伝え方の例文

営業 法人 志望動機 タウンワーク townwork法人向け営業の志望動機の書き方・伝え方のコツを例文(サンプル)とともに紹介します。例文は経験者の場合と未経験で転職する場合の2つのパターンを用意しました。履歴書や面接で特に重要になるので参考にしてください。

営業(法人向け)の仕事と求められるスキル

法人向け営業は企業などの法人に対して、製品やサービスの営業活動を行う仕事です。担当者は目上の役職者であることも多いため、対等に商談を進めていくには必要な製品やサービスに関する知識や専門性が求められます。また、個人向け営業と異なる点として、商談の担当者が決定権をもっていないことも多くあるので、複数の部門・役職者へ複数回の提案が必要になる場合もあり、同じ会社への提案でもそれぞれの相手に応じて求められていることを読み取り、提案していく力が求められます。これまでの経験と志望先との共通点を洗い出し、即戦力や将来性をアピールしていきましょう。

 

営業(法人向け)の志望動機の書き方のコツ

これまでの経験と志望先との「共通点」を紐づける

法人営業の経験者であれば、採用側は、応募者のこれまでの経験と自社の営業内容に共通点があるかどうかをチェックします。そのため、商材(扱う製品・サービスの内容、金額など)、顧客(顧客の業界・規模・接点部門など)、営業手法(提案の仕方、流れなど)のなかで、いずれかの共通点を探していくことが重要です。共通項の商材・顧客・営業手法、さらに経験年数・実績(売上や達成率など)をセットで記載しましょう。
未経験者の場合、業界、商材、顧客層、商談経験(個人向け営業、接客など)、所属した企業の風土、過去の原体験などから、志望先との共通点を紐づけた志望動機にできるとよいでしょう。例えば、営業事務から法人営業への転職であれば「営業の流れ(営業手法)の知識があること」、アパレル販売からアパレル商品を扱う法人営業であれば「アパレル業界の経験」、志望先と前職の風土(実力主義、未経験採用が多いなど)が近ければ「風土の親和性」がアピール材料になります。

なぜその会社を志望するかを整理する

その会社を志望する理由によって熱意を伝えられます。業界や商材などで近しい会社がいくつもあるなかで、なぜその会社を志望しているのかを整理しましょう。例えば、「貴社は企画から製品化まで一気通貫して行っているため、幅広く提案していくことができると思い志望しました」といったように、志望先の特徴などを踏まえて記載できるとよいです。

採用側がイメージしやすい将来のビジョンを記載する

「その会社に入ってどうなりたいのか、将来はどうなりたいか」といった入社後や将来のビジョンを伝えることで、採用側は志望者と一緒に働くイメージをつかみやすくなります。そのため、「インサイドセールスの業務にはやりがいをもっているため、この経験を活かし、ゆくゆくはメンバーを取りまとめるスーパーバイザーを目指したいです」のように、できるだけ具体的に入社後や将来のビジョンを記載するようにしましょう。

 

営業(法人向け)の志望動機の例文

経験者の場合 例文1

例文:
新卒入社後、約6年間にわたって広告代理店で法人営業の経験を積んできました。現職では広告予算数十万円から、大きな案件でも数百万のご予算のお客さまが多く、予算の関係から提案の幅が狭くなってしまうことに物足りなさを感じ始めていました。30歳を目前にして、より自分のスキルを高めたいという思いが強くなり、より大きな広告予算を踏まえた提案にチャレンジをしていきたいと考えています。貴社は広告業界のなかでも大手企業の広告を中心に扱い、さらに御用聞きの営業ではなくお客さまの要望をかなえるパートナーとして、高い質の提案をされていると感じていました。これまでの提案営業の経験が近いことからを早期に営業手法をキャッチアップし、ゆくゆくは貴社で手掛けられているような大手企業への提案に携わり、自分の営業力を高め、広告営業としての成長を図っていきたいと考えています。

経験を活かしてさらなるキャリアアップを目指す転職の場合は、志望企業の仕事が「活かせる経験」と「目指す自分の姿・キャリア」が繋がっていることが大事です。つまり、これまでのスキル・経験を活かしつつ、志望先に転職した場合に身に着けていくスキルを通じて、目指している自分の姿(キャリア)に近づけることを一貫して伝えることです。
また、志望先企業の視点でみると「この人は会社に何かをもたらしてくれるか(貢献できるか)どうか」という点を期待しています。そのため「足りない経験やスキルを積みたい、成長したい」のアピールだけでは自分本位になってしまうため、「即戦力として活かせる(もしくは早期に習得できる)」点もきちんとアピールしておくことです。

経験者の場合 例文2

例文:
これまで、自社パッケージシステムのインサイドセールスとしてWEBから問い合わせのあった新規のお客さまにサービス詳細のご案内と、サービス導入後のお客さまのフォローを経験してきました。仕事にやりがいをもって取り組んできましたが、雇用形態が契約社員での入社であったため、将来のことを考えた時に、腰を据えてこれまで以上に仕事に前向きに取り組みたく、今回転職を決意しました。
インサイドセールスの業務にはやりがいをもっているため、この経験を活かし、ゆくゆくはメンバーを取りまとめるSVを目指したいと考えています。今回、貴社のインサイドセールス(SV候補)の募集を拝見し、将来的には派遣や契約社員のメンバーの指導などにも携われるとのことで、志望いたしました。

雇用形態を変更したいときは、その理由を可能な限り記載しておきましょう(面接では、現職ではなぜ契約社員で入社したのかと聞かれることも多いため、この点まで答えられるように整理しておくと良いです)。「給与状況、福利厚生」などは重要なポイントではありますが、志望先企業の視点で見ると、「正社員」として採用するのは長期視点での会社への貢献を期待しているからです。そのため、正社員になってどういう仕事をしたいのか、将来的にはどういう姿を目指しているのかをきちんと伝えることが重要になります。

経験者の場合 例文3

例文:
電子部品の専門商社で法人営業の経験を10年間積んできました。扱う製品は数千点にも及びますが、カスタマイズ提案などはできないため、お客さまの要望に合う製品をカタログの中から探し出すことが中心となっており、お客さまの要望にお応えをするという点において限界を感じていました。お客さまのニーズに応じて、開発を含めた提案型の営業をしたいという思いが強くなりつつあるなかで、今回貴社の求人を拝見し応募いたしました。開発と一体となってお客さまに提案をしていくメーカーならではの貴社の営業スタイルは、まさに自身が手掛けたいと思っていた提案型の営業であったため、大変興味をもちました。開発部を巻き込んでモノづくりに携わっていく営業の経験はありませんが、これまでに得た電機電子製品の知識を活かし、開発と一体になった提案手法を早期に習得していきます。将来的にはお客さまのどんなニーズにもお応えできるよう開発部門と協力しながら、新たな製品の開発などにも積極的に携わっていきたいと考えています。

業界を変更する場合は、事例のように「現職(商社)では既存製品のなかからの提案が中心だが、志望先企業(メーカー)であれば開発と一体となって提案ができる」というように業界を変える理由を伝えるようにしましょう。さらに、「応用がきく経験・知識」と、「新たに身につける(たい)経験・知識」を整理して、戦力になっていくための道筋を示すことも大切です。事例では、「電気電子の製品知識は活かして(応用がきく経験・知識)、開発と一体になった提案手法を早期に習得していく(新たに身につける経験・知識)」と入社後のイメージを共有しています。

未経験者の場合

例文:
人材業界で約4年間営業のアシスタント業務を担当してきました。直近1年間はお客さまの対応業務などを任されることにやりがいを感じ、本格的に営業としてチャレンジしたいと考えはじめました。しかし、現職では営業アシスタントから営業職へ異動の実績がないため転職を決意しました。貴社は人材業界のなかでも若手の転職支援に特化されていることから、若い社員が早期に仕事を任され、成長できる環境があると拝見し、応募いたしました。営業職は未経験ではありますが、営業事務の経験から人材業界の営業の流れは把握しており、またお客さまとの折衝もわずかながら経験を積んできております。どんな業務もやり抜く根気強さと、向上心の高さという強みを活かして、営業としても早期に活躍できるように努力をしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

営業経験が無い未経験の場合は、応募先で活かせるアピールポイントを明確に伝え、なぜその仕事を希望するのかということと、その仕事への意欲・熱意を伝えていくことが大事です。例文では、直接の営業経験はないものの、同業界での仕事の流れが分かること、直近では顧客との対応経験があることを伝えたうえで、根気強さと向上心を活かして頑張りたい旨の熱意をアピールに変えています。
また、志望先企業の視点で見ると、「営業経験がなくてもゆくゆく活躍できる素養がある」と感じられるかどうかが判断基準になるため、志望先企業との共通点をできるだけ志望動機に紐づけていくことが、営業経験に変わるアピールになります。

 

監修
壷井央子
(キャリアコンサルタント、ダイバーシティコンサルタント/W40代表)
採用コンサルティング会社を経て、(株)リクルートエージェントに入社。法人営業、個人営業、企画部門を経て、(株)パソナにて新規事業の立ち上げ経験を積む。皆が「自分のキャリアをデザインする時代」という信念を持ち、独立後はキャリアカウンセリング、転職支援、大学でのキャリアデザインの講義、企業の採用コンサル・D&I推進コンサルなどを展開。これまで3000名以上の個人のキャリア支援と350社以上の企業の採用・育成支援の実績がある。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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