バイトの履歴書:「自己PR」の書き方例文【学生編】
学生がバイトの履歴書の自己PR欄を書くときは、自分の長所や学生生活で得た経験などからアピールするのがおすすめです。学生ならではの強みを考え、印象に残る自己PRを作成してみましょう。
バイトに応募する時の自己PRに書くべきこと
応募先で活かせる長所や経験を選ぶ
アルバイト経験の有無に関わらず、自己PRは応募先の仕事をする上で活かせるものであることが大切です。例えば、学生のアルバイトの定番の職種では次のようなものがあります。
接客・サービス系 | コミュニケーション能力、気配り、臨機応変な対応力など |
コンビニ・スーパーのレジ | 正確さ、テキパキこなす力、効率的にこなす力など |
イベントや引っ越し | 忍耐力、コミュニケーション能力、協調性、機転が利くなど |
事務作業・工場の軽作業 | 丁寧さや正確さ、コツコツ努力、忍耐力など |
初めてアルバイトする人
大学生や高校生などの学生でアルバイトが初めての場合は、「自分の性格などを踏まえた長所」をアピールする方法と、「学校生活・趣味・習い事などの活動を通して身に付いたこと」をアピールする方法があります。
アルバイト経験がある人
アルバイト経験があれば、アルバイトを通して学んだこと、仕事をする上で心がけてきたこと、失敗したときの乗り越え方などを掘り下げてみてください。これまでのアルバイト経験の中で応募職種に活かせることをアピールしましょう。
長所別の自己PR例文
自身の長所からアピールする場合は、応募職種に必要な要素と自分の長所をリンクさせてアピールすることが大切です。接客業と、事務作業や工場での軽作業で求められることは違ってきます。長所と裏付けるエピソードで説得力のある自己PRを作成してください。
コミュニケーション能力
気配り、協調性
忍耐力、コツコツ努力
正確さ、テキパキ効率的にこなす力
臨機応変な対応力、機転が利く
学業・部活サークル・趣味などの自己PR例文
勉強や部活・サークルなど、学生生活で得た力をアピールする場合は、課題を乗り越えた経験や、学業で目標を立てて苦手を克服したことなどをアピールするといいでしょう。リーダー経験がある場合は、メンバーをまとめるための自分なりの工夫や努力したことも仕事をする上で必要となる課題解決力として良いアピールになります。
習い事や趣味など課外活動で身に付いたこともアルバイトに活かせるものがあるはずです。また、ファッションや料理、食べることなどの好きなことがあれば、未経験であっても応募職種にうまくリンクさせられると充分なアピール材料になります。
学業
「大学のゼミのディスカッションで司会をすることが多いです。気を付けないと発言が特定の人に偏ってしまい、もやもやした人が出てしまいます。そこで私は、全員が発言できるように質問を振る工夫をし、全員で納得感のある話し合いができるように気を配っています」
「私の長所は継続してコツコツ努力できることです。高校では、定期テストの2週間前から1日5時間、計画を立てて勉強をしてきました。その結果、入学時点では学年で真ん中程度の成績だったのが、2年生の2学期には学年の上位10%に入ることができました。コツコツ計画通りに努力できる力はアルバイトでも活かせると思います」
部活・サークル活動
「高校では、サッカー部の部長をしていました。部長としてチームワークを何よりも大切だと考えていたので、ミーティングの回数を増やして意思疎通を図りました。薬局の居酒屋のホールスタッフも周囲との連携が大切だと思いますので、周りとコミュニケーションを取りながら頑張りたいと思います」
「テニスサークルに所属しており、私は練習コートを押さえてみんなに広報する役割を担っていますが、一時期皆のモチベーションが下がり、参加者が減ってしまった時期がありました。せっかく練習をするなら大勢の人に集まってもらいたくて、数人を巻き込みながらプチイベントなどを考え、サークルを盛り上げた経験があります。御社の販売スタッフとしても、少しでも多くのお客様を集められるよう頑張っていきたいと思います」
趣味
「私は登山が趣味です。山登りを通して、体力だけでなく忍耐力がつきました。苦しい時でも頑張る根性をアルバイトでも活かしていきたいと考えています」
「ラーメンの食べ歩きが趣味です。ある美味しいラーメンを食べたことがキッカケで、食べ歩きにハマりました。休みの日は1時間以上かけて評判のお店に食べに行くこともあり、行動力が増したと思っています」
習い事
「私は小学生の時にサッカーを始め、高校卒業までサッカー部に所属していました。チーム一丸となって目標に向かう力は身に付いていると思います。イベントスタッフも協力し合って作業を進める必要があると思いますので、自分の力を最大限に活かして頑張りたいと思います」
応募職種別の自己PR例文
ここでは、各職種ごとの自己PR例文を紹介します。バイト経験がある場合は、過去のアルバイトの仕事内容と応募職種の共通の部分を見つけ出し、活かせることをアピールするといいでしょう。共通点が見つからなければ、自身の志向や長所、得意とすることなどをエピソードを添えてアピールするようにしましょう。
居酒屋、ファミレスなど飲食店
「人と接することが好きなので、初対面の人ともすぐに打ち解けて会話を楽しむことができます。お客様との会話の中からどのようなサービスをお客様が望んでいるのか、先回りして考えられるようなスタッフになりたいと考えています」
「1年間続けた居酒屋でのアルバイトでは、忙しいときこそ笑顔を意識するよう心掛けました。また、よく来るお客さまの顔と名前を覚えるようにしたところ、「いつもありがとう、また来るよ」と声を掛けてもらえるようになり、自分なりの接客ができるようになったと感じます」
「料理が好きで、小さい頃から母親が料理をするのをいつも手伝っていました。今でも、休日に家族や友人に食事を作ることがよくあります。アルバイトとして料理することは初めてですが、お客様が食事を楽しめる料理が提供できるスタッフになりたいと思っています」
カラオケのホールスタッフ
「以前にファミレスのキッチンのアルバイトをしており、いかにスムーズに手早く料理を仕上げるかを考えていました。ある程度の手順はもちろん決まっていますが、お皿の並べ方やしまい方、洗う順なども無駄がないよう作業効率を上げる工夫を自分なりにしていました。カラオケスタッフは調理や掃除、各部屋への対応などさまざまな仕事があると思いますので、効率よく回せるよう考えて動きたいと思っています」
コンビニスタッフ
「私は、学校の課題でも、サークル活動などでも、周りの状況をみて自分がするべきことを日々意識するようにしています。コンビニのアルバイトは初めてですが、忙しい時間帯ほど、お客さまと一緒に働くスタッフの人の状況を見て、スムーズにお店が回るように動きたいと思います。」
「以前もコンビニで週3日程度のアルバイトをしていました。レジ打ちから品出しまで一通り経験していますが、最も力を入れたのはレジ打ちです。コンビニは置いてある商品も多く、会計も現金、カード、ポイントカードと複雑です。全ての商品と会計方法を覚えお客様をお待たせしないように努力しました」
スーパーのレジ・品出し
「人見知りせず、誰にでも明るく接することができる性格なので、さまざまなお客様が訪れるスーパーのレジは、楽しみながらできるバイトだと思いました。明るい接客を心がけるのはもちろん、商品のバーコードの位置やレジの操作方法などをきちんと覚えて、早く正確にレジが打てるようになるのが目標です。また、早さだけでなく、カゴへの詰め方に気をつけるなど、仕事の丁寧さにも気を配れるようになりたいと思っています」
「高校生の時に工場での仕分けバイトをしていました。コンベアから流れてくる商品パーツを種類ごとに仕分ける作業なのですが、間違いのないよう集中して黙々とこなす力がついたと思っています。スーパーの品出しも、手早くきれいに陳列し、お客様に、いつ行っても商品が充実したスーパーだと思われるよう頑張りたいと思います」
イベントスタッフ
「大学ではサッカー部に所属しており、引越しのバイトを経験したこともあるので、体力や忍耐力には自信があります。屋外イベントでの長時間の立ち仕事なども差し支えありません。イベントスタッフのバイトは未経験ですが、チームワークが大切になってくると思うので、部活で培った協調性や責任感を生かせるのではないかと思っています。仲間と協力して1つのことを成し遂げる達成感は、何度味わっても楽しいものなので、やりがいをもって働くことができると思います。人見知りをしない性格なので、単発の仕事など、一緒に働くメンバーが変わってもすぐに打ち解けることができます。また、今までは観客側の立場でイベントに参加していましたが、大勢のスタッフとともに、開催する側として参加するのは貴重な体験になるだろうと考えています」
塾講師
「これまで先生や友人に、ノートの取り方や勉強方法などを褒めてもらう機会が多くありました。この特技を活かして、受験のために勉強を頑張っている学生たちの役に立ちたいと思っています。塾講師のバイトは、自分が受験する気持ちで生徒に向き合い、成績を上げるためには何をすればよいのかを考えることが大切だと思っています。また、生徒に勉強が楽しいと思ってもらえるように、いろいろ工夫していきたいと考えています。例えば、日本史や世界史は、ただ参考書を眺めるだけでは年号や人物名が頭に入りにくいですが、歴史漫画や語呂合わせのCDなどを活用すれば親しみやすくなります。定期的に勉強内容を見直して、本人のモチベーションが下がらないように、精神面でもサポートできる講師になりたいです」
食品や雑貨などの販売スタッフ
「私の長所は元気で明るく、常に前向きなところです。そのため、お客様と直接コミュニケーションがとれる販売の仕事は、自分に向いているのではないかと思い志望しました。また、細かい作業も好きで苦にならないで、商品を見栄え良く陳列したり、早く丁寧に包んだりすることができます。初めて会う人の顔や名前を覚えるのも得意なので、一度来てくれたお客様には買ってもらった商品の感想を聞いてみるなど、リピーターを増やすことにも貢献していきたいです。お客様に「このお店で買ってよかった」と思ってもらえるように、商品知識を正確に覚えるのはもちろん、お客様に最適な商品をおすすめできるようなスタッフになりたいと考えています」
▼学生向けの志望動機の書き方例はこちら
バイトの履歴書:「志望動機」の書き方例【学生編】
▼フリーター、主婦・主夫の自己PRの書き方例はこちら
バイトの履歴書:「自己PR」の書き方【フリーター編】
バイトの履歴書:「自己PR」の書き方【主婦・主夫編】
※更新履歴:
2014年10月1日、2021年3月8日、2023年8月24日、2024年4月1日