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2017年05月15日

Room1: 東啓介×納谷健 インタビュー1/6 【僕らの休憩室】

東啓介 納谷健 インタビュー タウンワークマガジン

今話題の俳優二人に、バイト先の休憩室のように楽しくアルバイト経験を語ってもらう「僕らの休憩室」。記念すべき第1回となるRoom1は、ともにミュージカル『薄桜鬼』などの人気の舞台に出演される東啓介さんと納谷健さんの対談です。今回はまず東さんのインタビューから。全6回に渡ってお届けします!

 

人前に立つのが苦手だった自分が、気づけばお芝居の虜に

東啓介 納谷健 インタビュー タウンワークマガジン―ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助 篇では主演も務められるなど、俳優としてご活躍中の東さんですが、この世界を目指したのは何がきっかけだったのでしょうか?

この世界に入ったきっかけは、テニスなんです。実は、高校まで本気でテニスをやってて、将来はテニスのインストラクターに絶対なろうと思ってたんですよ。でも怪我しちゃいまして、競技自体できなくなっちゃって…。もう、人生が終わったってくらい落ち込みましたね。

その半年後くらいに、友人に誘われて家に行ったら、ある雑誌をポンと投げられて。そこに今の事務所のオーディションの募集が載ってたんです。「演劇の世界ならテニスできるんじゃない?」って友人に言われて、「たしかに!」って思いましたね。またテニスができるかもって思ってからは一直線でした。

きっかけはテニスだったんで、最初はそれほど演劇に興味があったわけじゃないんです。むしろ、人前に立つのは苦手な方(笑)。でも、やるからには一生懸命やりたいって思いがあって、オーディションのときは必死でしたね。心の中で「ぜってぇ負けねぇ!」って叫んでた(笑)。演技なんてほとんどしたこともない素人のくせに、負けん気だけは一丁前で(笑)。今もそういうところはあるかもしれないですね。

―演劇の世界に興味が出てきたのはいつ頃からですか?

最初の舞台がきっかけですかね。めちゃくちゃ運が良かったんですよ。まず、事務所に入ってすぐに初舞台に出してもらえて。それだけでもラッキーなのに、その初舞台がなんとミュージカル『テニスの王子様』だったんです!あんなにやりたかったテニスが、いきなり初舞台でできちゃった。すごい幸運に恵まれながら舞台上でテニスをするうちに、だんだんテニスよりお芝居にハマっちゃって。気が付いたら、この世界を極めたいなと考えてる自分がいたって感じです。

特に、舞台では演技が終わった後、カーテンコールがあるじゃないですか。そのとき初めて、お客さんの表情をしっかり見るんですけど、笑顔や涙や拍手をもらえると「あぁ、お客さんの人生に何か与えることができたかもな」って思えるんです。この日のために、毎日朝から晩まで稽古して。正直、苦しい時もありますけど、あの瞬間に「頑張って良かったな」って、全て報われた感じになるというか。ホントにやみつきになりますね。

でも、最初の舞台のカーテンコールは、とにかく緊張でガチガチだったんですよ(笑)。さっき話した通り、人前に立つことに全然慣れてなくて。そこに、あれだけ大人数のお客さんですよ。

マジで人が多過ぎて死ぬかと思いました(笑)。

ここだけの話、ずーっと非常口を見つめてましたからね(笑)。そう考えると、そこにやりがいを感じている今は、少しは成長したのかな?自分でこんなこと言ってるようじゃ、まだまだか(笑)。

 

バレエの先生の一言で、お芝居に対する考え方が一変

東啓介 納谷健 インタビュー タウンワークマガジン―今までで一番苦労したことはなんですか?

役作りで言えば、舞台『弱虫ペダル』の葦木場くんですかね。最初は本当に悩んだなぁ。というのも、葦木場くんって原作でも中盤から登場するキャラクターだから、あんまり作中で描かれてないんですよ。だからと言って、自分が勝手に想像して演じればいいかというと、もちろんそういうわけにもいかないじゃないですか。役どころを掴むまで1ヶ月以上かかりましたよ。

原作を何度も読み返して、どんなキャラなんだろうってひたすら考えて。でも全然わからないからすごい苦しくて。周りの先輩にも相談しまくってました。特に、舞台『弱虫ペダル』~総北新世代、始動~のときは、真波山岳役の植田圭輔くんには何から何まで面倒見てもらって、ホントお世話になりました。そういえば、植田くんとは「ふたりでハワイに行こうね」って約束したのに、全然行けてないんですよ。早く行きたいなぁ(笑)。

―お芝居をするうえで、挑戦していきたいことはありますか?

187センチの身長が武器なので、それを活かしたダンスをしたいとは思ってますね。そのために、最近バレエを始めたんですよ。まだ始めて1ヶ月くらいですけど、本当に始めてよかった!この前、先生に「手の出し方ひとつで、お客さんに伝わる表情も全然ちがってくるんだよ」と言われたんですけど、やってみたら「たしかに!」ってなりました。そんな発想ぜんぜんなかったんで、感動しましたね。

見た目だけじゃなくて、仕草や表情を通して、内面まで表現してはじめてお芝居なんだと思うんです。完璧にできてるかと聞かれたら、自信はないんですけどね。それでも、少しでも完璧に近づこうと必死ですよ(笑)。

小さい頃から親に言われてきたんですよね。何事も一生懸命やらないと失礼だって。子供の頃は書道を習ってたんですけど、それも親が「字が汚いやつは社会で通用しない」って理由で通わせてくれてて。相手とか社会に対して失礼のないようにっていうのは、親の教えが大きいかもしれないですね。今後も、見に来てくれるお客さんに対して失礼のないよう、常に精一杯の演技を心がけていきたいと思います!

 
身長を活かしたダンスをお芝居にもつなげていきたいと語る東さん。そのために始められたバレエによって、東さんの演技がどう広がっていくのか私たちも楽しみです!さて次回は、本連載の対談相手である納谷さんのインタビュー。東さんと共演されたミュージカル『薄桜鬼』原田左之助 篇での赤裸々なお悩みも話して下さいました。どうぞお楽しみに!

東啓介 納谷健 インタビュー タウンワークマガジン

■Profile
東 啓介 Keisuke Higashi

1995年7月14日生まれ。東京都出身。O型。
2013年「D-BOYSオーディション10th」のファイナリストに残り、同年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンの千歳千里役で本格デビュー。主な出演作に、舞台『弱虫ペダル』シリーズ 葦木場拓斗役、舞台『刀剣乱舞』燭台切光忠役、ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助役など。

【公式Twitter】@keisuke_higashi
【公式ブログ】http://ameblo.jp/keisuke-higashi-we/
【公式サイト】http://www.watanabepro.co.jp/mypage/10000062/

文:恩田貴行、寺本涼馬 撮影:田形千紘

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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