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2017年09月21日

声優インタビュー:赤羽根健治【先輩のオフレコ!】1

赤羽根健治 声優 マジンガー 兜甲児 IDOLM@STER アイマス ミリシタ プロデューサー 赤羽根P 時間の支配者 ブレイズ 正解するカド 浅野修平 イケメン戦国 猿飛佐助 青二プロダクションプロとして社会で活躍する「先輩」たちの成長の秘密に迫る『先輩のオフレコ!』。話題の声優さんに、アルバイト・新人時代のお話を伺います。今回のゲストは『真マジンガー衝撃! Z編』の兜甲児役やアニメ『THE IDOLM@STER』のプロデューサー役で人気の赤羽根健治さん。全3回に渡ってお届けします!

 

人見知りを克服するために声優の道へ

赤羽根健治 声優 マジンガー 兜甲児 IDOLM@STER アイマス ミリシタ プロデューサー 赤羽根P 時間の支配者 ブレイズ 正解するカド 浅野修平 イケメン戦国 猿飛佐助 青二プロダクション―赤羽根さんが声優を目指したキッカケについて教えてください。

僕は昔、極度の人見知りで、人とうまくしゃべれなかったんですよ。
このまま社会に出たら苦労するなって、不安に思いながら受験勉強をしていたときに、ラジオから「声優になりませんか?」って養成所の案内が流れてきて、「これだ!」って思ったんです。

演技やお芝居っていうのは人と関わらざるを得ないと思ったので、荒療治だと思って養成所に通うことを決めました。習い事感覚ではじめたんです。

それに当時は、声優って裏でプロフェッショナルなことをしている職人のイメージがあって、表に出ないのにメディアに関われる仕事ってなんかかっこいいなという感覚でした。

昔から文化祭の準備なんかでもモノを作っている期間のほうが楽しくて、自分のような人見知りが人前で何かできるわけないし、自分は裏方が向いているなって思っていたんです(笑)

 

「このクラスで一番になってから辞めよう!」と思った養成所

赤羽根健治 声優 マジンガー 兜甲児 IDOLM@STER アイマス ミリシタ プロデューサー 赤羽根P 時間の支配者 ブレイズ 正解するカド 浅野修平 イケメン戦国 猿飛佐助 青二プロダクション―声優は目指していなかった赤羽根さんですが、養成所に入った当初はどのような感じでしたか?

僕はもともと本気で声優になりたいわけじゃなかったので、他の人よりも技術も志も、いろんなものが劣っていたんです。

演劇部にいたわけでもないですし、ほとんど素人同然だったので、入った当初からこんなにできないんだったら続けるのは厳しいなと思いました。
周りからは「なんであんなやる気がないやつがいるんだ」とか、「芝居のできないやつだ」って、悪く言われているのも知っていたんですよ。

人に悪く言われながら行くのは嫌だし、そのうち習い事感覚でも行くのはしんどいなって思うようになって…、一つの挫折でしたね。

でも、このまま言われっぱなしで辞めるのは嫌だなって思ったんです。

負けず嫌いなところがあるんですね。「このクラスで一番になってから辞めよう!」って決めたんです。みんなから辞めないでくださいって言われても、絶対に辞めてやるんだって(笑)

そう決めてからは、少しずつ意識が変わっていきました。
僕はその頃、千葉の田舎から養成所に通っていたんですけど、家の近くの田んぼで大声を出して発声練習をはじめました。

家の中だと、親もいて恥ずかしいですからね…。

もちろん、田んぼでもトラクターや自転車が通ったりもするんです。なので、誰もいない瞬間を狙って。誰かが通った時は、ただ田んぼを見に来ただけですって装ったりしながら頑張っていました(笑)

それで、午前中に田んぼで発声練習して、午後から養成所に行くってことをずっと続けていたら、少しずつ声が出るようになって、それがちょっとずつ自信になっていくんですよね。そのうち、明らかに声が出るようになったんです。もともとのレベルが高くない分、自分でもはっきりわかるぐらいに成長したんです。

養成所の最後の集大成の舞台では、主役を任されました。先生から「今ならできる」って言われて。
いろいろ悩みながら挑戦したんですけど、そのときにようやく自分に自信がついて、しんどいけどお芝居楽しいな、お芝居好きかもしれないなって思いはじめました。

そこからは自分の中でエンジンがかかりましたね。声優雑誌を買って、こんな声優さんがいるんだ、僕が見たアニメの声優ってこういう人がやってたんだって勉強もするようになりました。

―養成所を終えた後は、事務所に入られたんですか?

事務所に入るまでは苦労しました。
僕が通っていた養成所は普通は2年で卒業なんです。でも僕は家の都合もあって実質4年在籍してるんですよ。

2年通った後、週一のコースに通っていて事務所も一度決まったのですが、家庭の事情でお断りさせてもらってるんです。
どうしようって思いつつ過ごしていたんですけど、家のほうも落ち着いてきた頃に学校側からお声がけいただいて、せっかくならもう一年頑張ってみようって思って戻ったんです。

そのときは一年頑張ってダメなら、この業界に縁がなかったってことで、すっぱり声優になるのをあきらめようって決めていたんです。でも、その一年の間に今の事務所である青二プロダクションに所属することができました。

 

お芝居を続けてきたのは、好きだからに尽きる

赤羽根健治 声優 マジンガー 兜甲児 IDOLM@STER アイマス ミリシタ プロデューサー 赤羽根P 時間の支配者 ブレイズ 正解するカド 浅野修平 イケメン戦国 猿飛佐助 青二プロダクション―事務所に入ったあとのご苦労はなかったですか?

青二プロダクションは大手なので、きっと厳しいぞって周りから言われていたんです。で、やっぱりその通りでした(笑)

やっぱり、簡単に人見知りが直るわけがなくって。
みんなで事務所の壁際に一列に並んでマネージャーさんに挨拶して、自分を売り込むんですけど、僕は挨拶するのが限界でした(笑)
雑談につなげて、お時間あればボイスサンプル聞いてください。って、なかなかできなかったんです。

僕が入った年は同期が30人以上いたんですが、そのなかで挨拶だけして帰っても顔を覚えてもらえないので、なんとかしないといけないなと思って、僕は事務所に行く回数を増やしたんですよ。時間も長くて4、5時間いることもザラにありました。正直、なにやってんだろうって思った時期もありましたね(笑)

―それでも事務所に通い続けたのはなぜですか?

お芝居が好きだから、に尽きるんじゃないですかね。
やっぱり同期には、辞めちゃう子もいたんですよ。夏ぐらいが勝負で、暑さもあるし、精神的しんどさも出はじめるんです。

でも僕は、他の人と比べると事務所に入るまでに苦労していると思うんです。なので、仕事があるにしろ、ないにしろ辞めるわけにはいかなかったんです。

ただ立って挨拶しているだけで、まだ何も達成できてないですしね。入ったからにはとりあえずクビになるまでは頑張ってみようって、一年ぐらいは事務所に通い続けました。でも、当時はやっぱりつらかったです。今、振り返るとよくやれたなって思います。

月一でアフレコの実習ができる勉強会があるんですが、それがその間の唯一の楽しみでした。ちゃんと、マネージャーさんやプロの音響監督さんが来てくれるので、僕は楽しみながらもそこに照準を絞って頑張っていましたね。人見知りでコミュニケーションがうまくなかったので、この勉強会で勝負するしかないと思ったんです。

結果的には、まさにその勉強会がキッカケではじめてオーディションを受けさせてもらえて、運よく主役が決まったのでほんとうによかったです。

―もともとは人見知りだった赤羽根さんですが、今日のように取材で写真をとられているときはどのような気持ちですか?

最近は、表に出るのも嫌ではないんですよ。
イベントなども増えたので、作品の良さを知ってもらうためには表に出たいぐらいなんです。やっぱり売れないよりかは売れてほしいですから。

だから今日みたいな取材の撮影中は、少しでもいい写真を撮っていただけるように頑張っています。でも、撮影が終わって我に返ると、恥ずかしさは残りますね(笑)

ただ、声優になって昔よりも人とコミュニケーションはとれるようになりました。この仕事をすると人とのご縁ってすごく大切になってくるんですよ。

結果的に人見知りが克服できたので、荒療治は成功したということになるんでしょうね。
まさか声優になるとは思ってなかったので、それには自分が一番びっくりしています(笑)

 
次回ははじめてのアルバイトや、アルバイトで身に着けた特技についても語っていただきました。さて赤羽根さんの意外な特技とは…?どうぞお楽しみに!

赤羽根健治 声優 マジンガー 兜甲児 IDOLM@STER アイマス ミリシタ プロデューサー 赤羽根P 時間の支配者 ブレイズ 正解するカド 浅野修平 イケメン戦国 猿飛佐助 青二プロダクション

■Profile
赤羽根健治 Akabane Kenji

千葉県出身。主な出演作は『真マジンガー 衝撃!Z編 on television』(兜甲児役)、アニメ『THE IDOLM@STER』(プロデューサー役)など。最新作にアニメ『時間の支配者』(ブレイズ役)、アニメ『正解するカド』(浅野修平役)、『イケメン戦国』(猿飛佐助役)がある。

撮影:田形千紘
ヘアメイク:佐茂朱美
取材:舟崎泉美
撮影地: Copains de 33313331 Arts Chiyoda

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