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2017年04月12日

JIN(HERO)インタビュー『仕事は人生をより楽しく生きるための切符』 【俺達の仕事論vol.6】

HERO JIN タウンワークマガジン

日夜、洗練されたメロディやリズムでファンを魅惑し続けるヴィジュアル系バンドのアーティストたち。いまは表舞台で活躍する彼らだが、そこに至るまでには様々な苦労体験や成長エピソードがある。この連載では、そんな彼らが日頃語らない過去の出来事やバイト体験について掘り下げます。

シリーズ6回目のゲストは確かな演奏力と超個性派揃いの4人組ヴィジュアル系バンドHEROのボーカリストの高橋尽ことJIN(ジン)。飲食を中心にバイトをしてきた彼は“接客態度には絶対の自信あり”と言う。ヴィジュアル系一の“やんちゃ男”である一方、ファンに対するホスピタリティも同居する気遣いの人でもある。今回は大好きだったラーメン屋でのバイトの話を中心にお話しを伺いました。

 

高1で初めてバイトをして、自立した大人になったような気がした

HERO JIN タウンワークマガジンーーJINさんが初めてアルバイトを体験した時期と、その仕事内容を教えてください。

高一の時にやったコンビニのバイトが自分にとっては初めてのバイトでした。働いてお金をもらうという経験をして、ちょっとだけ自立して大人になったような気がしたし、凄く誇りのようなものを感じたのを良く覚えてます。なにしろ、あまりに誇りに思い過ぎて当時使っていた携帯のメールアドレスにもそのコンビニの名前を入れていたくらいです。

ーー相当な思い入れがあったのですねぇ。

ただ、登録の時にスペルを間違えてしまって、“lawson-j”にしなきゃいけなかったところが“losson-j”になっちゃったので、一時は「アイツ、じつはハーフなんじゃね?」的な噂が学校で出回ったことがありました(笑)

ーーそもそも、なぜJINさんは初のバイトをコンビニですることにしたのですか?

学校から近かった、というのが理由としては一番大きかったです。授業が終わってすぐ行ける、っていうのは便利でしたよ。

ーーコンビニで働きはじめてみて大変だな、と思ったところはどこでしたか?

まぁ、強いて言うなら混んでる時のレジ対応かなぁ。焦ったり慌ててやると、おつりのお金をつい間違えやすくなってしまうし、かといってあんまりゆっくり丁寧にやっていると、なかなかお客さんをさばけませんから。

間違いをせずに、なおかつスムーズにレジ対応するというのは、慣れるまでちょっとだけ難しかったです。でも、基本的にはとにかく全てが楽しかったんですよ。初めてやったバイトだったのもあって、なんでも目新しくて新鮮で面白かったですね。

ーーそのコンビニのあとは、どんなバイトを経験されることになったのでしょう。

ラーメン屋さんで働きました。家からもチャリで10分くらいで近かったし、お店も凄い繁盛してて、職場としてはほんと良かったんですよ。ところが、親会社の意向で別の店に変わるということになってしまって、そこでは働きたくても働けないという状況になってしまったことがありましたね。あれは凄く残念でした。

ーーつまり、飲食のバイトもそのくらい楽しかったということですか?

かなり好きですね、仕事として。いつか、自分でも店をやってみたいなと思うくらい好き。今話したラーメン屋さんでは調理も一部やらせてもらっていて、餃子の焼き方に関しては俺、じつはメチャメチャ上手いんですよ!

ーーバイトで一芸を磨かれたのですね。

もっとも、俺は餃子しか焼けないんですよ。ラーメンはやってみたけど難しくて、作れませんでした(苦笑)。

 

パートの人たちにもすごく可愛がられてました!

HERO JIN タウンワークマガジンーーラーメン屋さんがなくなってしまったあとは、どうされたのです?

短い間でしたけれど某しゃぶしゃぶ屋さんで使う、ゴマダレを作る工場でもバイトをしたことがあったんですけど、やっぱりラーメン屋さんで働きたいなと思って、とあるラーメンチェーン店で働くことにしました。

当時はもうバンドも始めていて、そこそこ売れだしていたから、正直言うとそこのラーメン屋さんの店長よりも、稼ぎ自体は意外と良かったんですけどね(笑)。それでも、お金どうこうとはまた別の次元でバイトはしていたかったんです。

ーーJINさんが、そこまで飲食の仕事がお好きだっとは意外です。

バンドが忙しい時は、週1とか週2になっちゃうこともありましたけど、それでも仕事自体が好きだったし、店長が理解のある方だったんで、ずっとそこでやらせてもらってましたね。ちなみに俺、お店のスタッフから人気があって、GTJっていう愛称で呼ばれていたんですよ。

ーーそれはなんの略だったのですか?

グレート使えねーJIN(笑)。なんでかっていうと、前のラーメン屋さんの時と同じで餃子は焼けるんだけど、ラーメンは何回教えてもらっても難しくて上手く作れなかったからなんです。しかも、バイトに行くのは1週間に1回とかでしょ? 店長からは、こう言われてましたね。「オマエはたまにしか来なくてラーメンも作れないけど、クビにしないのは接客態度が凄く良いからだよ」って。

実際、お客さんからのアンケートにも「あの店員さんの対応が素晴らしかったです」という風によく俺のことが書かれていたみたいだし、直接「お兄さん、ほんっとに愛想イイよね!」って褒められることもよくありました。

ーー当時、JINさんがいったいどんな接客をしていたのか…非常に気になります。

多分、今の俺のことをよく知っている人からすると、ビックリするくらいな外面の良さをみせていたと思いますよ。そのせいか、俺はお客さんたちだけじゃなく、パートのオバちゃんたちにも凄い可愛がられてましたもん。

ーーあぁ、それは大事なことですね。

ほんと、そうなんです。みなさんに、ここであらためて教えておきますね。バイト先では、パートのオバちゃんたちに好かれると無敵です(笑)。なんなら、店長より強い実権を握っているのがパートのオバちゃんだったりすることも多いしね。彼女たちを見方につけておくと、必ず仕事がやりやすくなりますよ。

ーーリアルな処世術をありがとうございます。

もしかしたら、俺は少し多重人格的なところがあるのかもしれないですね。自分ではそこまで切り替えてやっているつもりはないにせよ、自然とバイトをしている時の自分、バンドをしている時の自分、オフの時の自分、ってどんどん切り替わっていくんですよ。でも、どれがウソということもなく、それぞれの自分がホンモノなんです。

 

仕事も、好きなことも、とにかく俺は全てを楽しくやりたい

HERO JIN タウンワークマガジンーーそういったスイッチングが上手だと、人生をより効率的に楽しめそうですね。

時間的なパーセンテージはともかく、気持ちの上での配分でいくと人生において“食べる”、“寝る”、“遊ぶ”が俺の中での比重としては9割を占めているんですよ。だから、あとの1割が“仕事”っていうことになるんですけど、逆に言うと仕事って“1割しか占めてない”から、多少イヤなことがあったりしても、全然耐えられちゃうんですよね。「だって、これは仕事なんだし」って。

そして、仕事に対しては“それを楽しんでいる”というよりも、積極的に“自分からもっと楽しくやれる方法を探している”感覚が俺はあります。

ーーポジティヴな考え方ですね。

だって、それがどんな内容であっても仕事はあくまで人生をより楽しく生きるための切符=おカネを得る為の手段であって、仕事が自分にとっての全てではないはずですよね?

その切符を使って遊びに行ったり、趣味を楽しんだり、やりたいことをやったりすれば良いんだと思ったら、大抵のことはきっと耐えられますよ。というか、むしろ可能なら今だってラーメン屋でバイトしたいくらい(笑)。

ーーこのご時世だと、SNSでたちまち話題になってしまいますよ(笑)。

だとしたら、今度は経営側もいいですね。バンドも自分にとっては夢だし、今では仕事になっているところもあるんだけど、いつか自分でお店をやるのも夢のひとつなんです。仕事にしたって、好きなことにしたって、とにかく俺は全てを楽しくやりたい。そこに尽きるんですよ。

そういう意味からいくと、俺は昔から好きなことや趣味を名目上では仕事というかたちで楽しんでいるだけだし、あんまりやっていることを仕事という風にも感じてないところがあるから、じつは全てが遊びだった!っていうことになるのかもしれないなぁ(笑)。

HERO JIN タウンワークマガジン

■Profile
JIN(HERO)

今年で結成10周年を迎えるヴィジュアル系バンドHEROのボーカリスト。ステージでのパワフルなパフォーマンスと毒舌MCで、しばしヴィジュアル系一の“やんちゃ男”と称される。また、メロディアスかつパワフルな楽曲を数多く手がけてきたHEROのメインコンポーザーでもある。

◆HERO-OFFICIAL SITE:https://hero-izm.com/
◆アメーバブログ:http://ameblo.jp/hero-jin
◆Official Twitter:@hero_tajahashi

企画・編集:ぽっくんワールド企画 取材・文:杉江由紀 撮影:河井彩美

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