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2017年06月14日

将(A9)インタビュー『社会に出て必要なことは、すべてアルバイトを通して教えてもらいました』【俺達の仕事論vol.10】

A9 将 Alice Nine アリス ナイン アリス九號 インタビュー タウンワークマガジン

日夜、洗練されたメロディやリズムでファンを魅惑し続けるヴィジュアル系バンドのアーティストたち。いまは表舞台で活躍する彼らだが、そこに至るまでには様々な苦労体験や成長エピソードがある。この連載では、そんな彼らが日頃語らない過去の出来事やバイト体験について掘り下げます。

結成13年目を迎えるA9。枠にとらわれない楽曲の振り幅と、将の伸びのある高音域のヴォーカルが魅力。

華やかなステージングとは打って変わり、礼儀ただしい佇まいが印象的な将に、バイトで得た仕事との向き合い方や、学生時代の部活動時代に得た“不屈の心得”などを聞いた必見インタビュー!

引越し屋の冷蔵庫搬入は、エレベーターがないとかなり辛かった

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――初めてのバイトはどんなものでしたか?

高校1年生の時に、引っ越しのバイトをしたのが最初ですね。CDを買うお金が欲しかったし、友だちがみんなバイトをするって言うから始めたんです。

――引っ越しの仕事って、かなりキツイですよね。

基本的にはベテランの作業員が仕切っていて、僕らアルバイトは指示通りに動くだけなんですけど……エレベーターがないマンションで冷蔵庫を運んだ時は、引っ越しのバイトを選んだことを後悔しました(笑)。でも、すぐにお給料がもらえるんですよ。

――即日払いなんですね。

日払いだから“お金を手にした!”っていう実感がすごくあって。最初、すごく感動したのを憶えています。

その後、いろいろなバイトをしているんですけど、主なところでは、カラオケ店、バイイング(買いつけ)まで任された古着屋、レストランのホール、ケータイショップの契約社員、そしてセレクトショップの店員になったあたりで、A9の前のヴィジュアル系バンドに入って、今に至ります。

バイトは自分の趣味に投資できるお金を手に入れるための手段でした

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――古着屋やセレクトショップは音楽と密接に関わるファッションの世界ですし、カラオケ店も音楽が好きな人がよく選ぶ仕事ですよね。

当時、音楽系の専門学校に通っていたんですけど、将来はレコーディングエンジニアになりたくて。バンドはあくまで趣味でやっていこうと思っていたので、僕にとってアルバイトは、就職のためのステップではなく、自分の趣味に投資できるお金を手に入れるための手段。

でも、どうせやるなら興味が湧くことがいいよねっていうところで、そういう仕事を選んでいました。

――目的意識がはっきりしているぶん、仕事に対して真摯に取り組めそうです。

そうですね。どの仕事場でも、真面目に働いてはいました。古着屋で働いていた時は、新入りだったにもかかわらず、売り場面積が一番広いコーナーを担当させてもらったりとかして。

文化服装学院とか、ちゃんとした専門学校を出ている先輩方もいる中、僕みたいな素人が申し訳ないというプレッシャーもありつつ、楽しかったですね。

個性やエゴを出さず仕事に徹する姿がカッコよかった副料理長

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――バイトをする中で、印象的な人との出会いはありますか?

はい。古着屋さんに見た目は滝沢秀明さんにそっくりで、中身も素晴らしい先輩がいたんです。服のたたみ方から発注の仕方まで、いろいろと丁寧に教えてもらって、その人がいるから続けられたというのはありますね。

あと、その古着屋とレストランのホールをかけ持ちしていた時期が2年くらいあるんですけど、レストランの副料理長が、普段はリーゼントにライダース、タトゥーも入っていて、毎回ハーレーダビッドソンのバイクで帰っていく姿がものすごくオーラがあってカッコよかったんです。

でも、仕事中は黙々と調理をしているんですよ。自分の個性やエゴをまったく出さずに仕事に徹するという姿勢は、その人から学びました。

――そういった“人との出会い”も、バイトで得られる貴重な財産ですよね。でも、バイトのかけ持ちは大変だったのではないでしょうか?

そうですね。昼間は古着屋で働いて、そのあと夜からレストランで働いて。正直“行きたくないな”と思うこともありました(苦笑)。

今思うと、報酬を目的とするだけでなく、その仕事で得られるものだったり、どういう達成感を求めるのかをバイトのモチベーションにしたほうがいいというのを、今アルバイトを探している人にはアドバイスしたいですね。

――経験したからこそ言える言葉ですね。なお、ケータイショップという選択は少し意外で、アルバイトではなく契約社員であったことにも驚くのですが……。

僕としてはバイトの延長線上の感覚で、時給の高さに惹かれて行ってみたら、勉強会、研修会が定期的にたったり、スーツを着ての接客だったので、ピアスは全部取って、短髪で黒髪にしてと、思っていた以上にキッチリしていて。

――お店側としては、ゆくゆくは社員になってほしい契約社員だったのでしょうね。

本来、小売り店で高い業績を上げたエリートが入れるのがキャリアショップらしいんですけど、たまたま人手不足の時で、するっと採用されてしまっただけなんですけど(苦笑)。

最初のころは本当に考えが甘くて、透明ピアスならいいだろうと思ってつけて行ったら、叱られたりとか。店頭に立って接客をするにあたって、立ち方、話し方、挨拶の仕方、たくさんのことを教えてもらいました。

叱られても一度は挽回するチャンスをもらうまで諦めないという精神

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――いろいろな仕事を通して、気づくこと、学ぶことがあったわけですね。そして、それが今、バンドで活動していく上でも活かされていると感じる面はありますか?

活かされていることばかりですね。僕の場合、親の教えがそれほど厳しくなかったので、社会に出て生きていく上で必要なことは、すべてアルバイトを通して教えてもらいましたね。

――バンドの世界は上下関係が厳しいイメージがありますけど、口調も物腰も丁寧な将さんなら、誰かを怒らせてしまうということもなさそうですし。

そうですね、バンドの世界で怒られたりしたことはないです。ただ、バイトをしていたときは、2回“もう来なくていい”と言われたことがあるんですよ。その中の一回は、契約社員の頃の、ケータイショップだったんですけど、マニュアルと違う電話応対をして、しかも間違った機種交換対応をしてしまったとき。それはもう、厳しく叱責されました。

――趣味のお金を稼ぐために始めた仕事ですし、嫌な目にあったり辛かったら辞めてもおかしくないと思うのですが……。

高校時代、心身ともに厳しいバスケ部で鍛えられたからですかね。“叱られて、挽回するチャンスを与えてもらって、それでもダメだったら去る”というのがワンセットだと思っていて。ずっと頭を90度に下げたまま謝罪したら、許してもらえました。もう一度は、レストランのホールの時。面接には黒髪で行ったんですけど、当時の僕は受かってしまえばあとは大丈夫という甘い考えで、初日でいきなり金髪に近い茶髪にピアスをして行ったら、当然のごとく“もう来なくていい”と(苦笑)。でも、僕は食い下がったんですよ。

——ちょっとやそっとじゃ折れない鋼の精神力!

それって大事なことだなと思っていて。ヴォイストレーニングの師匠も、最初は“なんて出来の悪いやつなんだ”と呆れたらしいんですけど(苦笑)、どんなにできなくても、途中で投げ出さなかったんですよ。否定されることを恐れずに、最低3ヵ月でも続けてみると、そこから1年先、2年先のなりたい自分が描けるようにもなるので、続けることの大事さは、身に沁みています。

――A9としても、結成から13年、同じメンバーで第一線で活躍していますから、説得力があります。

バンドは、本気で始めてみたら悔しいことが多すぎて、引き下がれなかったんですよね。“見返したい!”という想いが、僕の原動力。そして、A9を組んで、信頼できるメンバーに恵まれたので、これからも僕は夢を追いたいなと。夢を追いかけながらバイトを頑張る人も、バイトをする中で夢を見つけていこうとする人の未来も応援しています!。

■Profile
将(A9)

A9(エーナイン)のヴォーカル将(ショウ)。2004年にアリス九號.(アリスナイン)を結成。2015年に事務所を独立し、バンド名をA9に改名。結成時からメンバーチェンジをおこなうことなく今年13年目を迎える。6月24日からは、少女-ロリヰタ-23区との2マンツアーを開催し、8月26日(土)には、新木場studio coastで13年目のアニバーサリーライヴを行なう。8月には13周年記念シングルのリリースも予定されている。

◆A9 OFFICIAL SITE:http://a9-project.com/
◆将 Official Twitter:@SW_A9

■リリース情報
13周年記念シングル
2017年8月2日(水) 発売決定!

■ツアー情報
A9×少女-ロリヰタ-23区 2MAN TOUR
『九二十三-NINE TWO THREE-』
【TOUR FINAL】
7月16日(日)新宿BLAZE

■ライヴ情報
13TH ANNIVERSARY LIVE
『ALICE IN WONDEЯ LAND』
8月26日(土) 新木場studio coast ほか
 
*すべての詳細は、http://a9-project.com/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 取材・文:杉江優花 撮影:河井彩美

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