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2017年08月10日

春(DOG inTheパラレルワールドオーケストラ)インタビュー 『将来の夢のためにバイトでたくさん学びたかった』 【俺達の仕事論vol.14】

春 DOG inTheパラレルワールドオーケストラ 俺達の仕事論 インタビュー タウンワークマガジン 

日夜、洗練されたメロディやリズムでファンを魅惑し続けるヴィジュアル系バンドのアーティストたち。いまは表舞台で活躍する彼らだが、そこに至るまでには様々な苦労体験や成長エピソードがある。この連載では、そんな彼らが日頃語らない過去の出来事やバイト体験について掘り下げます。

個性的なキャラクター、変幻自在な音楽性で、幅広い層からの支持を集めている5人組ヴィジュアル系バンド、DOG inTheパラレルワールドオーケストラの春。16歳のときのファーストバイトからリアルに生活の為に働いていたという彼の“ガチ”なバイト歴について聞きました。

厳しくとも、自分を必要としてくれる人がいる

――春さんはコミュニケーション能力が高いので、バイトでもそれを活かしていたのではないかな、という勝手なイメージがあります。

確かに、これまで経験した仕事、どれも接客業でしたね。ただ、バイトじゃないんですよね、感覚としては。一般的にバイトって学校に通いながら趣味や夢のために稼ぐ手段だと思うんですけど、僕の場合、10代中盤から家を出て自立していたので、生活するためにバイトをしていたからね。

――そんなに早くから、仕事が生活の中心だったわけですか。ということは、最初にバイトをしたときから、「やってみたい」とか「楽しそうだから」といったような理由では仕事を選ばなかったわけですよね。

そうですね。勤務体系とか、月にどれくらい安定して稼げるかとか、同年代のアルバイターに比べて、だいぶマジだったと思います。最初に働いたのはバーのキッチンだったんですけど……。

――10代中盤の男の子を、すぐに採用してくれたのでしょうか?

そこは、3つ上の兄が働いていた職場で。履歴書を出して面接をしてもらうという流れではなくて、兄を頼って行ってみたら、社長さんが「わかった、じゃあ明日からここに住んでいいよ」と言ってくれたんですよ。

――ドラマのような展開!

ですよね。最初の2週間くらいは、店内のソファをベッド代わりに寝泊まりして、そのあと店舗の上の部屋を掃除してもらって、そこで住み込みで働き始めたんです。それが、16歳の頃ですね。

――働き始めて、たとえば思っていたより仕事がキツかったとか、その中でもやりがいを見つけられたとか……春さんの場合、どう感じたのでしょうか。?

そのバーはランチもやっていたから、朝の仕込みから始めて夜まで働くわけですけど、忙しい中で必死すぎてわけわからないながらも、楽しかった記憶しかないかなぁ。最初の頃は、叱られてばかりでしたけどね(笑)。

――挫けそうになったことは……。

ないです! 初めての仕事に戸惑っていても自分を必要としてくれるわけで、かわいがってくれているからこその厳しさだと感じられていたから。そこで、縦社会の人間関係を学べたりもしました。あの時はオーナー夫婦、兄や兄の友だちの従業員、常連のお客さん……いろいろな人に助けられていたし、本当に人に恵まれていたなと思います。

将来は自分のお店を持ちたかった

春 DOG inTheパラレルワールドオーケストラ 俺達の仕事論 インタビュー タウンワークマガジン 

――きっと、年若くして懸命に働く春さんの人柄がそうさせたのでしょう。

それもあるのかな。僕と同じように生活の為に働いている人も多かったから、横のつながり、絆も深かったですよ。その後、店長さんが独立して出したお店とかけもちで働くようになったんですけど……。

――最初のバーでも朝から晩まで働いていたというのに、かけもちとは。

僕は当時、プロのシェフを目指していて、将来は独立してお店を持ちたいと思っていたから、機会があるならいろいろな所で経験を積んで、勉強したかったんですよ。

そういうやる気を買ってもらったんでしょうね、新しくお店を出した店長さんに、「うちでも働いてみないか」って声をかけてもらって。最初に働き始めた店で朝の仕込みからランチの終わりまでいて、次の店でディナーの仕込みから入って、ディナー後のバータイムが始まる頃にまかないを食べて帰るっていう。

――体力的につらくはなかったですか?

「2つのお店は同じ渋谷にあって、近かったし……やっぱり環境に恵まれていたからでしょうね、そんなに苦ではなかったかな。調理も接客も好きだったし(笑)。

お店のオーナーがバンドをやりたい自分の背中を押してくれた

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――加えて、「自分の店を持ちたい」という強い気持ちもあったからでしょうね。とはいえ、夜はお酒が入った方も多いですし、接客で困るようなことはなかったのでしょうか?

そこは技術ですよ。より冷静で、より親切であれば、相手も怒れないから。人としゃべるのか好きだっていうこともあるのかな、困ったことはないですよ。

――もともとそういう性格ですか?

いや、小さい頃は超内向的だったから……仕事を始めて変わりましたね。

――物怖じしないというのも、バンドをやっていくにあたって武器になりますよね。

それは大事。あと、自分の意見を曲げずにいれば、話の主軸が自分になるっていうことも、仕事をする中で学びました。

――なるほど。それでバイトのかけもちはしばらく続いたんですね。

しばらくして、新しいお店のほうに完全に移って、18歳になったときに、バーテンをしてた友達の紹介で、そのお店のバーテンとして働き始めました。料理ができるからそこでも重宝されつつ、その前に働いていた2つの店舗にも、忙しいときにはヘルプで入っていたんですけど……。

――2つの店舗、どちらも完全に辞めたわけではなかったんですね。

そう、僕自身、将来の夢のためにたくさん学びたかったし。でも、僕が19歳の頃、最初に雇ってくれたお店のオーナーに、「おまえ、学校に通っていないけど、同年代が部活で頑張ったりいろいろな経験をしている中、このまま本当にこの道を進んでいいのか?」って言われたんですよ。

さらには、「いいなら俺たちは全力で応援するし、おまえならきっと大丈夫だけど……やらなきゃいけないことじゃなくて、なにかやってみたいことはないのか?」とも。

そこで、音楽が好きだった僕が「バンドをやってみたいです」って言ったら、そのオーナーが「じゃあやってみろ」と背中を押してくれて、寮を出た後の一人暮らしの手配までしてくれたんです。

僕にとってバイト先は学校でした

春 DOG inTheパラレルワールドオーケストラ 俺達の仕事論 インタビュー タウンワークマガジン 

――それもまた、ドラマのような話! 最初に春さんに手を差し伸べてくれたオーナーさんですよね、大きな愛を感じます。

本当にありがたいですよね。その言葉がなければ、たぶん今頃は、ミュージシャンではなく、自分の店を持っていたかもしれないですね。それはそれで素敵だけど、大好きなメンバーとファンの人たちに出会って、ここまで10年近く、バンドをやってこられているから。後悔はないですよ。それに、飲食の仕事はいつでもできると思っているし。

そのくらいたくさん勉強させてもらって、僕にとってバイト先は学校に近いですね。しかも、学校では教えてもらえない、社会人としての自覚、人生を生き抜くための知識、術を全部教えてもらったから、“仕事”ではなく“生業”として、今もバンドをちゃんと続けられているんだと思います。

バイトでたくさん吸収して、楽しんで、人生に役立てる

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――説得力があります。なお、これからバイトを探そう、バイトをしようという人に、春さんがアドバイスするとしたら?

学生をしながらバイトをする人もいるだろうし、バイトだけをして“フリーター”と呼ばれる人もいると思うんですけど……僕は、“フリーター”って別に悪いものではないと思っていて。自分で会社を立ち上げたり、店を出したりするとしたら、バイトの経験は確実に活きてきますからね。あと、自分で稼ぐことで、金銭感覚も養われるし。

お金が第一なのかとか、やりがいが第一なのかとか、人によって優先させたいものはそれぞれでも、せっかくだったらその仕事からたくさん吸収して、楽しんで、将来の自分の人生に役立てたほうがいい。学校では学べないことを、たくさん学んでほしいなと思います。

■Profile
(DOG inTheパラレルワールドオーケストラ)

2009年1月1日結成のDOG inTheパラレルワールドオーケストラのヴォーカリスト。心揺さぶるメッセージを抜群の歌唱力とパフォーマンスで伝えてくれる。歌って踊れる一体感抜群のライヴは必見だ。特技はイラストを描く事。CDのジャケットやグッズのアートワークを担当することも。バンドは2016から“project「Love」”をテーマに日本全国を笑顔で繋ぐツアーを決行中。ツアーファイナル公演が9月9日Zepp DiverCityにて行われる。

◆DOG inTheパラレルワールドオーケストラOFFICIAL SITE
http://inu-para.com/

◆春 Official Twitter
@paru_dog

■リリース情報
最新アルバム『HEART』絶賛発売中。
詳細はこちら:http://inu-para.com/discography//

■ライブ情報
project『Love』ファイナルシーズン『THE LOVE』
9月9日(土) Zepp DiverCity

※すべての詳細は、 http://inu-para.com/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 取材・文:杉江優花 撮影:河井彩美

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