新大学生、新社会人…もういっそのこと全世界の人に紹介したい、最高の笑顔トレーニング法はコレ!
よくいわれますよね、「春は出会いの季節」だと。ほかの季節と比べると、初めて知り合う人が格段に多くなるのが理由でしょう。
しかし、その「出会いの季節」の意味には、あまり意識されないくせに実は最も重要な「冬まではいた過去の自分と強制的に別れさせられ、新しい自分と出会う(出会わされる)季節」という意味も含まれています。
要は、「ほとんど初対面の人しかいない環境だと、『過去の自分のキャラ』は通用しない」ということ。
もっと簡潔にいうと、「相手は出会った瞬間の第一印象で勝手にキャラづけしてくれちゃう」ということ。
される側としては迷惑極まりないのですが、そこを逆手にとるのが出会いのプロ!
ということで、「30秒で相手を惹きつけるイメージ」を熟知している、国際イメージコンサルタントの一色由美子さんに、「死んだ魚の目をしている」「笑顔が歪んでいる」とよく言われる筆者(私)が「相手を惹きつける笑顔(表情)」のレクチャーを受けてみました!
成果は如何に……!?
あまりにも表情が硬い筆者に笑顔のプロも困惑
一色由美子さん(以下、一色先生)「相手があなたを第一印象で重視するのは、顔が7、全体が3の割合です。姿勢(背筋)も大切なのですが、顔(表情)は人が人を意識する際に自然と重視されてしまうモノであって、好印象を与えたいのならば、やはり笑顔が大切」
世界共通の言葉があるとしたら笑顔、などの名言がポンポン飛び出てくる一色先生。「なんとなくだけど……この人になら何でもさらけ出せる気がする!」と感じた筆者。真顔からの笑顔を披露することに。

向かって左が真顔(通常時)、右が笑顔(通常時)の筆者
どんなに頑張っても、どんなに撮りなおししても、顔が歪む。満面の笑みを披露しているはずなのに、どっからどう見ても苦笑い。
一色先生「笑顔にも色んな種類があります。『相手に好意がある笑顔』が一番大切。緊張は相手にも伝わるから、なるべくリラックスしていた方がいいですね。……でも、ふてぶてしいよりはいいですよ! だからシマヅ(筆者のこと)さん……は、全然……大丈夫ですよ!」
笑顔のプロは他人のココロのケアもプロでした。
てっとり早くステキな笑顔をつくるには「〇ッキー」!
一色先生「いくら口が笑っていても、目が笑っていないと怖いでしょ? そこで、今、試してもらいたいことがあるんです。ラッキーとか〇ッキーとか好きーとか(母音がイになる単語)を言ってください。
下の歯は見せず、上の歯を8本、最低でも6本見えている(のだけど、歯茎が見えすぎない程度)が理想です。そうすると、頬の筋肉が上がり、自然と目じりが下がるんですよ」
言われたとおり、痛くなるまで頬を上げ「好きー」と言ってみたところ……

右です! 右! 左の「普段の笑顔」と比べて見てください!
これ、ヤラセじゃないです。本当にこうなりました。なにこれ……! 私、こんな笑顔できたの……!?
一色先生「こうすると、どんな人でも頬がグッと上がり目も細まり目尻も下がるんです。これが、優しい印象と親しみを与える、自然で正しい笑顔なんです。
写真を撮るときは、目を大きく見せたいと思うでしょうし、写真写りは確かによくなる。ただ、人と会っているときは別ですからね。写真写りがよくなるために得た要領は、写真にとられる場合のみに発揮しましょう!」

目を大きくしようとした結果(右)。確かに……なんか裏がありそうな人で怖い。
実践!いつでもいい笑顔を作る表情筋トレーニング3選
いつでもステキな笑顔になれるために必要なのは、頭頂部から目の周り、頬、そしてアゴの筋肉。これらはすべて繋がっているから口元だけ鍛えてもダメ、と仰る一色先生。
そこで、素敵な笑顔を作る「笑顔筋肉トレーニング」を3つ教えていただきました!
1.風船トレーニング
口の中に空気を入れて口を閉じ、右頬に空気を移動させて5秒キープ。その後、左側に空気を移動させて同じように5秒キープ。
そうしたら口の上に移動させ5秒、下に移動させ5秒。これを3回ほど繰り返します。
実際には風船を買って膨らませるのを何回も何回もやった方がいいそうですが、お金もかかるしゴミも出るので、筆者はこちらのトレーニングの方をおススメします。
2.口角アップいーうートレーニング
上下の歯を軽く合わせて唇を閉じた状態を5秒間キープ。その後、口角をゆっくりと(痛くなるまで)上げながら(口を閉じたまま)「イー」」と発しつつ5秒間キープ。次に、「ウー」を5秒間キープ。3回ほど「イー」と「ウー」を繰り返します。
3.ゴリラ式トレーニング
舌を上唇と上の前歯の間に入れて、目も上を向きます。そのまま右回りに舌と目を同時に動かします。
なぜゴリラ式トレーニングという名前なのかというと、目を上に向けるときの顔がゴリラみたいになるからだそうです。
【結論】笑顔で大切なのは目!
右も左も口元は笑っているのですが、手で隠して目だけにすると笑顔における目の大切さが一目瞭然です
笑顔を自分で作っていると、自分も楽しくなってくる……要は自己暗示の効果(ツラくない! 私、ツラくない! ってなること)もあるらしいです。笑顔は、相手だけでなく自分にも大切なものなんですね!
ちなみに、紹介したトレーニングは1日で3セットで3~5回やるのがいいそうです。慣れないうちはメンドイかもしれませんが、習慣にしちゃえば楽勝!!!!!! これでステキな笑顔が手に入るのなら安いもんだわ!
みなさんも、ステキな笑顔で好印象を与えられるよう、たとえトレーニング中はゴリラ顔になったとしても、ゼヒお試しください!!
ゴリラより。
※この記事はタウンワークマガジンに2015年04月06日に掲載されたものです。

Y Style New York & Tokyo代表。経営者やアーティスト、タレントまで幅広い層のイメージコンサルティングやブランディングを行う。バラエティ番組でお笑い芸人のピース又吉さんのイメージチェンジを行うなどして話題に。
http://www.ystyletokyo.com/

1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。
撮影:刑部友康