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2024年01月16日

タイムパフォーマンス(タイパ)を上げる方法とは。勉強効率がアップする最強の時間術

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コストパフォーマンス(コスパ)に続いて、ここ数年で、社会人も学生も重視する人が多くなったタイムパフォーマンス(タイパ)。限られた時間の中で、効率的に時間を活用するにはどうすればいいのか。ここでは、主に勉強をするときの時間術について、「マンガでわかる『神・時間術』 ヒーローお姉さん、最強の時間操作スキルで働き方改革します!!」の著者・樺沢紫苑先生にお話を伺いました。

タイムパフォーマンスとは

タイムパフォーマンスとは、費やした時間に対する効率を表す言葉で、どれだけの対価や効果が得られたかを重視します。略してタイパと使われることも多いです。例えば、1時間で普段の倍の英単語を暗記できる勉強法があれば、それを「タイムパフォーマンス(タイパ)の高い勉強法」ということができます。

タイムパフォーマンスを上げる方法の基本

タイパを上げるには、集中力を上げるのが最大の近道です。ここからは集中力を上げるための基本から解説します。

集中力の高い時間を最大限活用する

タイムパフォーマンス(タイパ)を上げる時間術を実践するためには、自分の時間をマネジメントするコントロール力が必要になります。そして、タイパを上げるために、1日の中で集中力が高い時間帯を知っておくことと、集中力を高める方法を知っておくことがとても重要です。集中力の高い時間帯を勉強にあてることができれば、普段よりもグンと効率が上がります。

朝の2~3時間が、集中力の高いゴールデンタイム

起床直後はタイムパフォーマンスが最も高い時間帯です。脳内の情報が整理されている状態のため、朝起きてから2〜3時間は集中力が高まる「ゴールデンタイム」だと覚えておきましょう。時間が決まっているとより集中しやすいので、朝30分でも勉強に充てるだけで非常に有効です。朝のゴールデンタイムは、数学や物理、文法といった論理的思考力が必要な教科や苦手科目などを勉強するのに適しています。
また、朝の通学・通勤時間は、英単語や漢字など反復して覚える「暗記もの」のインプットに適しています。電車やバスの乗車時間のタイムプレッシャーが集中力アップにつながるので、隙間時間を上手に活用しましょう。

6時間以上の睡眠で集中力を高める

課題が終わらず睡眠時間を削ってしまうという人も多いかもしれません。しかし、睡眠不足の状態では集中力が低下しやすくなったり、記憶が定着しないため逆効果になってしまいます。睡眠時間が6時間未満だと集中力が下がるという研究があるので、集中力を高めてタイパを上げるには最低6時間、理想的なのは7~9時間程度の睡眠をとるようにしましょう。
また、起床時間と就寝時間を毎日同じ時間帯にすることも重要です。1回の睡眠で十分な時間を確保することが脳のパフォーマンスを上げるために重要なので、休日の「寝だめ」はNGです。休日は、普段の起床時間プラス2時間くらいまでにとどめるようにしましょう。

午後からでもできるタイパを上げる方法

人間の集中力は、朝のゴールデンタイムをピークに徐々に低下していきます。そんな中でも、集中力を高めてタイムパフォーマンスを上げる方法を紹介します。

休み時間の立ち話で脳をリフレッシュする

ずっと座りっぱなしでいると、脳のパフォーマンスはどんどん低下してしまいます。学校の時間割が決まっている場合は、授業の合間の休み時間に席から立ち上がって脳をリフレッシュさせましょう。友だちと立ち話をするなどコミュニケーションを取るとよい気分転換になります。

20分~30分の仮眠、もしくは数分目を閉じる

休日など自分で1日のスケジュールを組める場合は、午後に20〜30分の仮眠を取ると脳がリセットされて集中力が高まります。ただし、1時間以上の睡眠は睡眠覚醒のリズムが崩れて逆効果になるので注意しましょう。平日に学校に行っているなら、休み時間に2〜3分間目を閉じているだけでも効果はあります。

場所を変えて気分転換する

午後2〜4時頃は、眠気が出やすく集中力が低下しやすい時間帯です。同じ場所に座りっぱなしの状態では疲れやすく集中力も下がるため、疲れた時はカフェや図書館など場所を変えると脳がリフレッシュして集中力が上がります。見える景色が違うだけで脳は活性化するので、家の中で場所を変えるのも効果的です。トイレにいったり自販機に飲み物を買いに行くなど少しの距離を歩くだけでも効果はあります。

有酸素運動をする

60分程度の有酸素運動をした後1〜2時間は、朝と同じくらい集中力が高まります。肉体が疲れている時は「復習」するのに向いているので、例えば、朝覚えた英単語を部活後の帰りの電車で復習すると記憶が定着しやすくなります。
有酸素運動をした後ではなく、運動中も効果があります。例えば自転車で登下校をしている人なら、下校中にイヤホンで英語のリスニングをするのもおすすめです。

後ろに外せない予定を入れる

「19時までに課題を終わらせよう!」と心の中で決めても、なかなか守れないものです。そこで、夜に飲み会や映画、ライブ配信の視聴など絶対に動かせない予定を入れて、それまでに勉強や作業を終わらせなければいけない状況をつくる方法があります。期限が迫ることで集中力が高まり、タイムパフォーマンスを上げることができます。

寝る前の15分間を活用する

寝る前の15分間も集中力が高まる時間帯です。この時間に記憶したことは1日の中で最も記憶に残りやすく、寝る前の15分間は日中の1時間に匹敵する記憶力のゴールデンタイムなのです。暗記系の勉強に適しているので、その日に覚えた内容の復習などを行うとよいでしょう。

さらにタイパを上げる、雑念排除術

集中力を高めてタイパを上げるためには、雑念を排除することも重要です。ここでは、さらにタイパを上げるための雑念排除術について紹介します。

机まわりを整理整頓する

机の上に物が散乱していると、そこから雑念が発生します。一旦途切れた集中力が元に戻るまでに15分かかると言われているので、ペンやノートなどの物を探すたびに集中力が下がって、時間も大幅にロスしてしまいます。物の置き場所をしっかり決めて、机の上や引き出しなどは整理整頓しておきましょう。

スマホの通知をオフにする

スマホなどの通知音やアラームは集中力を途切れさせてしまうので、勉強に集中したい時間帯は通知をオフにしておきましょう。休憩中にスマホを見ることも避けたほうが賢明です。スマホの明るい光などの視覚情報は、脳が興奮して休憩できなくなります。スマホの光は睡眠にも悪影響なので、最低でも寝る30分前にはスマホから離れるようにしましょう。

まとめ

このように、集中力の高い時間帯や、疲れた脳をリセットして集中力を高める方法を知っておくことで、勉強効率がアップしてタイパを上げることができます。自分の時間をマネジメントして、タイパの高い勉強術を実践してみてください。

■Profile
樺沢紫苑

精神科医、作家。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計◯万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。著書『集中力がすべてを解決する 精神科医が教える「ゾーン」の入り方(SBクリエイティブ)』をはじめ多数を出版している。

X(旧Twitter):@kabasawa
YouTube:https://www.youtube.com/user/webshinmaster

■著書

マンガでわかる『神・時間術』 ヒーローお姉さん、最強の時間操作スキルで働き方改革します!!
マンガでわかる『神・時間術』 ヒーローお姉さん、最強の時間操作スキルで働き方改革します!!
https://www.amazon.co.jp/dp/4046057688

KADOKAWA 刊
1650円(税込み)

取材・文:金井さとこ

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