スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2022年03月28日

【大学生の投資】メリットや勉強法を投資サークルの大学生に聞きました

大学生 投資 タウンワークマガジン townwork「投資」と聞くと難しいイメージがありますが、大学生のうちから投資の勉強を始める学生も少なくありません。大学生から投資の勉強を始めるメリットや勉強法について、投資について学ぶサークル、慶應義塾大学実践株式研究会の大学生3人に聞きました。

・教えてくれたのは
慶應義塾大学実践株式研究会
代表 犬伏さん(大学2年生)
副代表 峰さん(大学2年生)
初心者 松下さん(大学2年生)

 

大学生のうちに投資を学ぶメリット

大学生のうちから投資を学ぶメリット実際にやってみて感じる点は以下の3つでした。

・お金について考える機会、練習になる
・社会情勢に詳しくなる
・向学心や意欲を刺激する仲間と出会える

詳しく聞いてみましょう。

お金について考える機会、練習になる

峰さん「社会人になってまとまったお金ができたからと、いきなり投資を始めると損をしてしまうことも多いと思います。大学生のうちから投資を始めることは、お金について考える機会になるし、将来のための資産運用の練習になります」

社会情勢に詳しくなる

犬伏さん「株価は経済の流れによって、上がったり下がったりするため、社会情勢や世界情勢を知らないと投資で有利にはなれません。そのため、自然とニュースをチェックするようになるし、社会の動きにも興味が持てるようになります」

向学心や意欲を刺激する仲間と出会える

松下さん「このサークルに入ってから株に詳しい人や、金融機関にお勤めの方など、普段の大学生活ではなかなか出会えない方と話すことできて刺激を受けています。犬伏さんが言ったように、株を学んでいる方は社会情勢に詳しく、幅広い知識を持っているので、株以外でも勉強になりますしモチベーションもアップします」

 

【初心者向け】大学生におすすめの勉強法

慶應義塾大学実践株式研究会では、4月~5月にかけて初心者向けに「株って何?どこで買えるの?株を始めるメリットは?」といったベーシックな内容の勉強会を開催しているといいます。投資初心者に対して、何からレクチャーしているのかを聞いてみたところ「まず投資は怖くないことを伝えますね」(犬伏さん)とのこと。順番にみていきましょう。

気持ちの準備|投資は怖くない

犬伏さん「最初に投資はやり方さえ間違えなければ怖くないことを伝えています。”損をしたらどうなるの?”と不安を持っている初心者はとても多いので、その不安を解消するため、何をすれば損をして、どうすれば損をしないかを丁寧に説明します」

実践の準備|証券口座を開設する

峰さん「投資は証券会社の口座がないとできませんので、実践の第一歩として証券口座開設の手続き方法を学んでもらいます。口座の開設は任意ですが、希望者には主要な証券会社の特徴を比較しながら各々にあった会社をおすすめしています」

実践!|とにかくやってみる

峰さん「最初は怖いかもしれませんが、とにかくやってみることが大事です。最近では一株から買う方法もあります。500~1000円程度で始められるので、仮に株価が値下がりしても損失額を抑えることができます」

サークルのメンバーは、口座開設後は各自で投資を始めるといいます。それでもやっぱり初心者は始めることに躊躇しそうですが、犬伏さん、峰さんは「まずは先輩が背中を見せること」を大切にしているそう。投資初心者は、初めの一歩がなかなか踏み出せないので、実際にやっている姿をみせることで投資のハードルが下がるのかもしれません。投資の先輩が身近にいることも大学生のうちに投資を始めるメリットといえそうです。

 

投資を始める際の注意点

投資を始める前の心構え、損をしないためにも、始める際の注意点についても聞いてみました。

生活費を使わない

犬伏さん「これは絶対です! 僕は最初の頃、学費を投資にまわして大変な目にあいました(笑)。上がり続ける株はないので、生活に必要なお金を使うと、本当に生活できなくなります!」

松下さん「犬伏さんの経験を聞いて、私も生活費には手をつけません(笑)。毎月の投資資金を決めて、その金額だけ使うようにしています」

人の意見に左右されない

峰さん「“知り合いにすすめられたから”“有名な投資家が買っているから”など、他人の意見に左右されるのではなく、『なぜ、この株を買ったか』を自分で説明できることが重要。自分の中に芯がなく流されると損することが多いです」

自分の性格に合った投資を見極める

峰さん「株にもいろいろあるので自分に合ったものを選べばストレスなく投資ができます。例えば、個別株は株価の値上がりを考察する力が必要なので、先を読む力や物事を考えるのが好きな人におすすめです」

松下さん「私はすごく臆病な性格なので、S&P500という低リスクで安定性のある投資信託をしています。自分の性格に合った投資スタンスを決めることは大切だと思います」

 

大学生が選ぶ、投資の勉強におすすめの本

峰さんのいう「自分なりの芯」を持つためにも、投資にあたって各自で勉強もしているようです。「投資初心者が勉強をするにあたって」という観点で3名からおすすめの本を紹介してもらいました。

『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術/オリバー・ベレス、グレッグカプラ著』

「内容はデイトレードよりも心の持ち方など投資に関係ないことも多いですが、投資トレーニングの参考になります。プロのトレーダーが何を考えているのかが分かるのもおもしろいです」(犬伏さん)

『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書/足立武志著』

「個別株を買いたい人におすすめ。ファンダメンタル投資の基本を解説しているので、初心者から中級者まで学べる教科書のような本です」(峰さん)

『新・女子高生株塾/ホイチョイ・プロダクションズ著』

「株にまったく詳しくなかった私が、この本でいろいろと知識が得られました。漫画仕立てなので読みやすく、中高生でもわかりやすく株のことが書かれています」(松下さん)

 

まとめ

今回は、投資を学ぶサークルの一例として、慶應義塾大学実践株式研究会の3名にお話しを聞きました。投資に興味があれば、個人で学ぶこともできますが、サークルに参加するのも一つの手です。自身が通う大学になければ他大学と合同で活動するインカレサークルに入る方法もあります。投資について学ぶことは、社会に出る前にお金について考えるよい機会になりそうです。

 

■取材協力
慶應義塾大学実践株式研究会

公式Twitter:@Keiostock

 
取材・文/中屋麻依子

早速バイトを探してみよう