スキル・マナー
2022年07月12日
大学で作成するレポートと感想文。その違いとは?
大学の講義でレポートを提出してくださいといわれ、はじめてのことに戸惑う人も多いかもしれません。そもそもレポートと感想文はどのように異なるのでしょうか。ここでは、レポートと感想文の違いについて解説します。
根拠を元に論じるレポート、個人の体験に基づく感想文
レポートは、問いに対する調査・研究の報告書です。ある問い(テーマ)に対して根拠を示しつつ、それを踏まえて自分なりの主張や結論を提示します。一方、感想文は、ある特定の本や物事(テーマ)に対しての、自分が感じたことを文章にまとめたものです。レポートであれば、他者の文献やデータ、根拠になるものを用いて事実を述べたのちに、結論や主張を論理的に展開してきますが、感想文はそのような根拠や考察はなくてもよく、個人の体験に基づき感想を述べていきます。
レポートと感想文の構成要素や文体などの違い
構成と展開の違い
【レポート】
レポートは、一般的に「序論」「本論」「結論」で構成します。序論は、レポートのテーマとなる問題提起、本論では、調べた事実を中心に客観的な論証をし、結論で考察やまとめをしり流れとなります。
レポートは、一般的に「序論」「本論」「結論」で構成します。序論は、レポートのテーマとなる問題提起、本論では、調べた事実を中心に客観的な論証をし、結論で考察やまとめをしり流れとなります。
【感想文】
感想文は構成や展開などに特に決まりはありませんが、文章構成の基本である「起承転結」を意識すると書きやすいです。たとえば読書感想文なら、なぜこの本を選んだか(起)、あらすじまたは印象に残った内容(承)、自分の体験や感想(転)、感想のまとめ(結)の流れに沿うと、読みやすく、自然と内容にもまとまりがでます。執筆するうえでは論証・根拠は必要なく、あくまでも個人の体験に基づいた主観で展開します。
感想文は構成や展開などに特に決まりはありませんが、文章構成の基本である「起承転結」を意識すると書きやすいです。たとえば読書感想文なら、なぜこの本を選んだか(起)、あらすじまたは印象に残った内容(承)、自分の体験や感想(転)、感想のまとめ(結)の流れに沿うと、読みやすく、自然と内容にもまとまりがでます。執筆するうえでは論証・根拠は必要なく、あくまでも個人の体験に基づいた主観で展開します。
文体の違い
【レポート】
レポートは「である調」が基本です。「である調」は断定的な表現であり、強く簡潔な印象を与えます。レポートや論文などでよく用いられる文体です。誇張した表現や比喩などは用いず、論理的かつ簡潔であることが求められます。
レポートは「である調」が基本です。「である調」は断定的な表現であり、強く簡潔な印象を与えます。レポートや論文などでよく用いられる文体です。誇張した表現や比喩などは用いず、論理的かつ簡潔であることが求められます。
【感想文】
感想文は基本的に「ですます調」を用いて作成することが多くなります。話ことばが元になっているため、やわらかくて、親しみやすい印象になります。本文中には会話文や比喩、倒置法などを織り交ぜて、活き活きとした文章にするのもよいでしょう。
感想文は基本的に「ですます調」を用いて作成することが多くなります。話ことばが元になっているため、やわらかくて、親しみやすい印象になります。本文中には会話文や比喩、倒置法などを織り交ぜて、活き活きとした文章にするのもよいでしょう。
引用と出典、明記の違い
【レポート】
レポートでは、自身の考えの根拠を示すために、引用を用います。引用とは、自身の文中に他者の文献などの書籍、論文、調査機関、Webサイトなどの文章や図表、データなどを使うことです。引用する際には必ず、引用文と出典をセットで明記します。また、出典を掲載する際もルールがありますので、それにあわせて記載しましょう。
レポートでは、自身の考えの根拠を示すために、引用を用います。引用とは、自身の文中に他者の文献などの書籍、論文、調査機関、Webサイトなどの文章や図表、データなどを使うことです。引用する際には必ず、引用文と出典をセットで明記します。また、出典を掲載する際もルールがありますので、それにあわせて記載しましょう。
【感想文】
感想文では、基本的に根拠を示すための引用は必要ありません。読書感想文などでは、セリフや内容を一部抜粋することがありますが、基本的に必要最小限にとどめないと、書籍の丸写しと同じになってしまいます。セリフの一部を引用したとしても、その書籍からの引用であることは明らかで、出典の明記は必要ありません。
感想文では、基本的に根拠を示すための引用は必要ありません。読書感想文などでは、セリフや内容を一部抜粋することがありますが、基本的に必要最小限にとどめないと、書籍の丸写しと同じになってしまいます。セリフの一部を引用したとしても、その書籍からの引用であることは明らかで、出典の明記は必要ありません。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。
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