就職活動・バイト探しに悩むあなたへ!「自分のやりたいこと」をマインドマップで見つける方法
「そろそろ新しいバイト探さなきゃ…」
でも、「自分のやりたいことが見つからない」という人もいるのではないでしょうか。
なかなか自分に合う仕事や、本当にやりたいことは、わからないものです。
でも、「マインドマップ」という方法で楽しくラクガキすることで、「自分のやりたいこと」についてしっかり考えることができるんです。
「マインドマップ」とは?
マインドマップとは、「天才のノート術」といわれる、頭の使い方です。
と、連想ゲームのようにキーワードをつなげ、カラフルに中心から外へ広がるようにメモすることで、
・アイデアがどんどん湧いてくる
・情報を整理できる
・記憶できる
などの効果があります。
世界中の有名企業や学校などで活用されており、あのメンタリストDaiGoさんやEXILEのメンバーも、マインドマップを活用していることで知られています。
今日は、トニー・ブザン(マインドマップの発明者で、脳と教育の世界的権威)から直接指導を受けたマインドマップ・インストラクター、洞野宏介(ホラノコウスケ)が、「自分のやりたいこと」をマインドマップで見つける方法を紹介します。
友達と一緒にかいてみても、楽しいですよ!
用意するもの
・ノートか紙(サイズはA4以上、無地、4枚以上)
・カラーペン(できれば6色以上)
1. 用紙の真ん中に、ハートを描く
まずは、あなたの中にある「ワクワクの種」を探します。
横向きに置いた用紙の真ん中に、ハートを描きます。
大きさは、A4用紙ならペットボトルの底くらいを目安に。
色を3色以上使い、ハートを飾りましょう。
・中を塗る
・顔を描く
・手足を描き、何か持たせる
・羽をつける
など、思いつくまま自由に。
丁寧に、楽しく描くことで、集中力が高まります。
2. ハートから枝を伸ばし、キーワードを書く
自分のこれまでの人生を、以下のように分けます。
・〜5才
・小学校
・中学校
・高校
・専門学校
・大学
・就職後
・バイト
・最近
まずハートの右上に枝を曲線で描き、その上にキーワード「〜5才」をかきます。
同じように、時計回りで「小学校」「中学校」と年齢が上がっていくように、
(1) 枝
(2) 自分に当てはまるキーワード
の順で、かいていきましょう。
枝ごとに色を変えるのがポイントです。
たとえば高校を卒業したばかりの人なら、上の画像のようになります。
3. 「過去のワクワク体験」を書き出す
それぞれの時期を思い出し、枝の先を伸ばして、
・当時ワクワクしたこと
・好きだったこと
を単語でどんどん書き出します。
なるべく具体的に、たくさん出してみましょう。
たとえば、女子なら小さな頃は「ままごと」に夢中だったのでは?
途中で思い出せなくなったら、以下を試してみます。
・空白の枝だけを伸ばしてみる
・全体を眺めてみる
・イラストを描いてみる
すると、また何か思いつくことがありますよ。
4. 「なぜワクワクしたのか」を書き足す
これまで書きだした「ワクワクしたこと」1つ1つの先に枝を伸ばし、「なぜワクワクしたのか」を、単語で書き足していきます。
1つのことに対し、複数書いてもOKです。
「ピアノ」がワクワクしたのは、発表会で「ドレス」を着ることができたからだったかも?
「吹奏楽」は、「目標」に向かって「みんなで」頑張ってたことがワクワクした理由かも?
5. 全体を眺め、関連することに矢印や線を引く
かいたマインドマップ全体を眺めてみると、同じ意味の言葉や関連するキーワードが見つかるかもしれません。
それらを線で結んだり、矢印を描いて、分かるようにしましょう。
・「ファッション」が好きなのは、小学生の頃のピアノの発表会で「ドレス」を着て嬉しかったことと関係あるのかも!
・「ダイエット」のために「料理」を色々試したし、「ダイエット」したおかげで「ファッション」にハマったんだ!「ダイエット」が私を変えたのかも!
・「みんな」というキーワードがいくつもある。みんなで何かするのが好きなのかも?
など、いろいろ気づくことがあるでしょう。
このとき、「そういえばアレもワクワクしたなぁ」とキーワードを書き足したくなったら、どんどん書いてOK。
6. 「得意なこと」を3つ探し、印をつける
ここまでかいたマインドマップ全体を眺め、特に自分が
「これで人の役に立ちたい」
と思うこと3つに、黄色などで丸をつけます。
他人と比べるのではなく、「自分の中ではコレが得意かな」というものを選びましょう。
この時点では、「これを仕事にするのは無理」などと考えなくて大丈夫。
印をつけるだけでなく、それに関連するイメージを描いても楽しいですよ。
これで、「過去のワクワク」マインドマップが完成です!
7. 新しい用紙の真ん中に「得意なこと」のイメージを描く
いよいよ、具体的な「仕事」をイメージしていきます。
新しいA4用紙を準備。
真ん中に、先ほど選んだ「得意なこと」を1つ、イメージで描きます。
・色は、3色以上使う
・大きさは、ペットボトルの底くらい
ここでは「ファッション」を例に描いてみました。
ていねいに描いているうちに、集中力が高まります。
イラストが苦手なら、Google画像検索などで「イラスト ◯◯」と検索し、真似して描くと良いでしょう。
文字と組み合わせて表してもOK。
8. 関連する「仕事」を書き出す
その「得意なこと」に関連する「仕事」を、周りにどんどん書き出します。
思いつかなければ、ネットなどで調べたり、
と、友達や知り合いに聞いても良いですね。
この時点では、「やりたい」「やりたくない」は気にせず、とにかく思いつくままに書き出しましょう。
思ったより、いろいろな仕事があることが分かるはずです。
これを、他の2つの「得意なこと」も同様に、別の用紙にかきます。
ダイエットに関する仕事について。
「数学」に関する仕事について。
9. やってみたい仕事を3つ選び、印をつける
「得意なこと」の3枚のマインドマップを見て、自分が特にやってみたい仕事ベスト3を決め、黄色で丸をつけましょう。
それは、これまでもぼんやりと考えていた仕事ですか?
それとも、考えたこともなかったような仕事ですか?
10. 「その仕事に就くために何が必要か?」を書き出す
最後に、その仕事に就くために何が必要か。今の自分に足りないものを考え、枝の先に書き足します。
資格、経験、知識など、いろいろありますね。
「ショップ店員」になるには何が必要?資格など必要なく、意外とすぐなれるかも!
「ダイエット」のための料理を提案できる仕事として、「栄養士」になるには?と調べたところ、資格があることが分かりました。
得意の「数学」を活かせる仕事として、「塾の先生」なら、バイトですぐ始められるかも!
これらを書きだしてみると、
「ちょっと自分には向いていないかも…」
「この仕事に就くためなら頑張れるかも」
「意外とすぐこの仕事に就けるかも」
など、その仕事に対する気持ちが変わるかもしれません。
まとめ
ここまで来たら、あとはアクションを起こすだけ!
仕事探ししたり、足りないものを補うための行動をしましょう!
自分の「ワクワク」を、他人のために「仕事」で活かせたら。
とても楽しく、最高の仕事ができそうですね!
ぜひあなたも、マインドマップをかいて考えてみましょう。
ぼんやり悩んだり考えたりするよりも、描いてみれば頭がスッキリするものです。
マインドマップは他にも、テスト勉強や読書メモ、旅行の計画などいろんなことに使えます。
これについてはまた別の機会にお伝えしますね。
<参考文献>
『マインドマップ超入門』
『人生を絶対に後悔しない 「やりたいこと」が見つかる3つの習慣』

洞野宏介(ホラノコウスケ)
「もっとうまくやる方法・考え方」を追求する『ライフハックブログKo’s Style』管理人。オリコン「話題のニュースランキング」で大手サイトを押さえ1位を獲得したことも。 またノーベル平和賞候補にもなったトニー・ブザン氏から直接指導を受けたThinkBuzan社認定マインドマップ・インストラクターとして、その読書法や発想術をセミナーで伝えている。年間200冊を読破、多くをブログで紹介する。 その他、名古屋マインドマップ普及会、名古屋ライフハック研究会を主催。
ウェブサイト:http://kosstyle.blog16.fc2.com/
Twitter:@kosstyle
Facebook:https://www.facebook.com/blog.kosstyle
※この記事は2015年5月7日にタウンワークマガジンで掲載されたものです。
※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。
文:ホラノコウスケ 企画:ガジェット通信