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2022年12月20日

コミュ力を上げるには?コミュニケーション能力の高い人がやっているテクニック

コミュ力 タウンワークマガジン townworkコミュニケーション能力は、大学での発表、友達付き合い、インターンやバイト先など、あらゆる場面で必要なスキルです。そこで、コミュ力の高いコミュ強さんがやっているテクニックについて、臨床心理士のeye(あい)さんに聞いてみました。

コミュニケーション能力とは

コミュニケーションとは、双方向に考えや気持ちを伝えて理解し合うことです。コミュニケーション能力というと、話す力が注目されがちですが、むしろ「聴く力」の方が重要です。「聴く力」とは、ただ「聞く」のではなく、相手の話に進んで耳を傾けて「聴く」こで、深く理解する力のことです。
相手の話を聴かないと興味は持てないし、興味がなければ理解し合うことはできません。
人はそれぞれの価値観をもっていて、コミュニケーションをとることで、その価値観の違いの差を埋めることができます。また、自分の今までの常識は人の常識ではないと気づき、考え方が変わることだってあります。
コミュニケーション能力が高い人は、その分多くの人の価値観に触れることができるのです。

 

コミュ力の高い人がやっているテクニック

コミュニケーション能力を上げるには、相手から話を引き出しやすくするのがコツです。コミュ強に近づくためのテクニックを紹介します。

親しみを込めて名前やあだ名で呼ぶ

コミュ力の高い人は、挨拶や呼びかけから親しみを込めてコミュニケーションを取っています。特に名前は、あだ名や下の名前で呼ぶと親しみが湧き、ぐっと距離が縮まります。仲良くなり始めだと、相手の名前をどう呼べばいいか迷うことがありますが、いきなり下の名前で呼ぶのはハードルが高いですよね。そんなときは最初に「なんて呼べばいい?」と聞いてしまうのもおすすめです。意外なあだ名があったりすると、そこから会話が盛り上がったりして、急激に仲良くなれることもありますよ。

相槌のバリエーションを多く持つ

コミュ力の高い人は相槌が上手で、いくつものバリエーションを持っているものです。相槌は、相手に話していいよと伝えるGOサインであり、「この人には話していい」「もっと話したい」という気持ちにさせ、信頼関係を築くことができます。
「へえ」「なるほど」「そうなんだ」「それでそれで?」「うんうん」「わかる」など、複数もっておくと単調にならず、相手も次の言葉が出やすくなります。また頷きや身振り手振りを加えると、コミュニケーションはさらにスムーズです。NGなのは、携帯を触りながらや腕や足を組みながら相槌を打つこと。聞いていないように見えてしまい、相手は話す気をなくしてしまいます。

オウム返しの仕方を工夫する

相手の言ったことを繰り返すオウム返しも、話を聴きだすのに有効です。大事なのは、そのまま返すのではなく、相手の感情の部分を繰り返したり、相手の言いたい部分を要約して返すことです。
例えば、「〇〇が辛かった」に対し「辛かったんだね」、「こんなことがあって嬉しかった」には「嬉しかったんだね」など。要約は、どこかに行った話だとすると、「〇〇で××な体験したんだ」という風に言い直して返します。こうすることで、相手は「この人は自分の話をちゃんと聴いてくれている」と感じ、心を開いてくれるでしょう。

コミュ二ケーションは話すより聴くことが大事です。相槌もオウム返しも「聴く」行為がメインであり、難しいものではありません。コミュニケーションが苦手という人は、まず相槌とオウム返しを実践してみるといいでしょう。

質問して深く知る・共通点を見つける

コミュ力の高い人は、相槌やオウム返しだけでなく、質問をうまく織り交ぜています。質問をすることで相手の考えを深く知ることや、共通点を見つけることができます。特に知り合ったばかりの場合は、相手との共通点を早いうちに見つけることでコミュニケーションがスムーズになります。
人は、共通点があると親近感が生まれ、「この人ともっと話したい」という気持ちになるものです。学生なら、出身地や高校の話など、身近な内容を聞いてみましょう。
ただし、最初のうちは、マニアックな趣味に関する質問は避けたほうが無難です。例えば同じ鉄道ファンでも、新幹線好き・時刻表好きなどさまざまです。電車というキーワードは同じでも枝葉が違うと、話が平行線で交わりません。共通点を探るときは、食べ物や場所など、誰もが話しやすい広めで身近な内容を選びます。これは趣味が微妙に合わないな…と感じたら、深追いはせず、「そうなんだね」といったんその会話を収束させてから、「ところで」「そういえばさ」と話題を変えてしまうのがいいでしょう。

話しのテンポや声の高さを合わせる

話のテンポや声の高さを合わせることも、相手が話しやすい雰囲気をつくるのに大切です。特にテンポは、早すぎるのもゆっくりすぎるのもおすすめしません。
例えばコンサートの話をしていて興奮している人は、自分の伝えたいことを早いテンポで話してくるはずです。そのままでは聴いているほうは圧倒されるので、意識的にゆっくり落ち着いたテンポやボリュームで返します。すると相手は次第に落ち着き、お互いに理解し合える会話ができるようになるでしょう。相手の会話のテンポが早いときは、途中であえてゆっくりめに「それって〇〇ってこと?」など、一度話を区切り、スローダウンさせるのも効果的です。

空気を読み過ぎない、裏読みしない

コミュ力を上げるためには、あえて空気を読み過ぎないというのも重要です。ここで言う空気とは、相手の感情を読みすぎない、ということ。例えば、挨拶したときのテンションが低いと、「今日は機嫌が悪いのかな」「何か悪いことしたかな」と思ってしまいますが、このように相手の心理を深読みしないことです。
「空気を読まなければ」と思っている人は多いですが、それが重荷になり、逆にコミュニケーション下手になることも多いのです。周囲の人の気持ちを深読みし過ぎないことも、円滑なコミュニケーションをとるためには必要です。

 

コミュ力の高い人は、常に話しかけやすい雰囲気をもっている

外を歩いていて道に迷ったとき、この人なら道を聞けるという人を想像してみてください。コミュニケーション能力が高い人は、人が話しかけやすいウェルカムな雰囲気があります。また、身だしなみが整っていて清潔感があり、常に笑顔な人が多いです。

コミュニケーション能力が高くなることは、多くの人の考えに触れて価値観を知ることができ、自身の世界を広げることができます。また、周囲とコミュニケーションを上手に取ることで、友達や先輩に好感を持たれ可愛がられたり、チームワークが向上するといったメリットもあります。
コミュニケーション強者になりたい人は、ぜひ今回紹介したテクニックを使ってみてください。

 

■取材協力
eye(あい)

臨床心理士・公認心理士・精神保険福祉士・産業カウンセラーの資格を持つ。心の専門家として20年以上勤務し、今までに1500人以上の心の相談に携わる。現在は放課後デイサービス勤務の傍ら、「あいオンラインカウンセリングルーム」代表として従事。

公式サイト
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https://mosh.jp/eye0516

取材・文 荒川文乃

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