ラウンダーの仕事とは？ 営業との違いや向いている人、面接対策まで

「ラウンダー」と聞いても何をする仕事なのか、いまひとつピンとこない人も多いかもしれません。ラウンダーは営業と協同し、同じ取引先を担当します。ここではラウンダーの仕事内容、営業との違い、向いている人などを解説します。

ラウンダーの仕事とは

ラウンダーとは、営業担当に代わって取引先店舗を定期的に巡回し、お客様や営業担当をフォローする仕事です。主な訪問先は、スーパーやドラックストア、百貨店など、消費者向けの店舗が中心です。訪問先では、商品やサービス説明評価や要望のヒアリングなどの顧客フォローの他、商品補充、売り場の手直し、在庫チェックを行います。現場で得た情報は、営業担当に共有し、売上につながるキャンペーンやイベントの企画を営業と一緒に行うこともあります。

 

ラウンダーと営業の仕事の違い

営業は、お客さまの新規開拓や商談など行い売上を上げていくのが仕事です。一方で、ラウンダーは現場で既存のお客さまのフォローや営業担当のサポートを主に担当します。ラウンダーが決まった取引先を定期的に訪問して良好な関係性を構築し、取引先の現状を把握することで、営業担当はその情報を元に、適切な時期、適切な商品や商材を見極め商談に持ち込みます。1つの取引先を営業とラウンダーが二人で担当し、情報共有をしながら仕事を進めます。企業にもよりますが、ラウンダーは、基本的に新規顧客の開拓や本部との商談などは行わず、ノルマもほとんどありません。

 

ラウンダーのメリット

自分のペースで働きやすい

ラウンダーの仕事は、週〇日、〇時間といったシフト制の仕事ではなく、自分自身でスケジュールを管理します。ある程度、調整が任されているので自分のペースで働きやすいと言えるでしょう。就業先にもよりますが、週2～3回のペースで、直行直帰できるケースもあります。

営業に比べると精神的に楽

ラウンダーは新規開拓や商談が基本的にはありません。「電話を最低〇件かける」「アポイントを〇件取る」などのノルマがないことも多いです。巡回する担当エリアも決まっていることが多いので、営業に比べるとプレッシャーやストレスは少ないでしょう。

 

ラウンダーに向いている人

初対面の人と話すのに抵抗がない人

仕事をする上で、初めての人と話すことも多いので、人と関わることが好きな人や、初対面の人と臆することなく話すことが出来る人が向いているでしょう。また、この仕事は取引先と継続して良好なコミュニケーションを保てるかが重要なので、自分の話をするだけでなく、相手の話に耳を傾けられることも重要です。

よく気が付く人

取引先を巡回する中で、相手の細やかな変化や要望に気が付く、いわゆる「よく気が付く人」が向いています。状況を把握し、営業と協同しながら改善に取り組めば信頼関係もスムーズに構築できるでしょう。売り場での欠品や陳列など、取引先の目が届きにくいところで補充や改善、提案などができることも信頼を積み重ねていける要素です。

自ら考えて動くことが好きな人

ラウンダーはスケジュール管理も店舗への巡回も基本的に一人で行います。会社の人へ相談したり判断を仰ぐことができないわけではないですが、自分の判断が必要な場面が多いです。誰かに指示をされて動くのが好きな人には向いていないかもしれません。

 

ラウンダーの面接対策

志望動機の例文

前述のようなラウンダーの仕事の特性を踏まえ、これまでの仕事経験や自分の強み、適性などをアピールするといいでしょう。

面接時の服装

ラウンダーの仕事は営業と同じくスーツかオフィスカジュアルを指定されることが多いため、面接でもスーツ、もしくはジャケットとスカート、パンツがいいでしょう。フリルやラメの入った華やかなものではなく、ベーシックでシンプルなもの、そしてビジネスの場を意識して黒、紺、グレーなど落ち着いた色を選ぶといいでしょう。中に着るインナーは白や薄い色のものを選びます。スーツを着るのが久しぶりならサイズが合っているかどうか、シワや汚れがないか、面接の前に確認しておきましょう。
靴は服に合う色のパンプスや革靴が無難です。また、第一印象が大事な仕事なので、髪はまとめる、長い爪は切っておくなど清潔感を意識しましょう。

初回公開日：2022年9月14日
更新日：2024年4月8日