北村諒インタビュー2 〜バトンでつなぐ「明日のつくり方」〜
先輩とのつながりがきっかけで始めたアルバイト
―アルバイトはどんなことをされていましたか?
アルバイトといえば、僕はいくつか経験はあるんですけど、一番印象的だったのは、モデルから俳優にシフトしはじめた頃のアルバイトかな。
まず、当時は舞台の仕事もあまりなくてヒマで(笑)。だからお金がなかったし、バイトしようと思って選んだのがアパレルショップSRIVERの店員。で、その理由は…ラクそうだから!(笑)
―ファッションに興味があったから、ではなかったんですね?
もともと、服自体にすごいこだわりがある方じゃなかったんです。コーディネートとか、好みはあるけど、自分の好きな服を着てただけで、服がすげー好きだ!とかじゃなかった。
でも、以前同じ雑誌でモデルをしていた先輩が、デザイナーを始めたと聞いて、そこの服がどんぴしゃで好みだったんで、働かせてくれませんかってお願いして始めました。仕事が急に入っても融通きいてくれるっていうのも理由の一つだったんですけど。
―当時はどんな店員さんでしたか?
僕がバイトを始める時に思ったのは、一定の距離感を保ったアパレルショップの店員をやってみよう、と。
僕、服を買いに行って店員さんに声かけられたくない人なんですよ。「いや自分で選んでるし、そんな服の説明されても…」と思うから、逆に声をかけないでみようと思ったんですね。
こういうのもありますよ、とか提案はするけど、押し付けは絶対しないようにしようと思ってて。結果、売れなければ売れないでしょうがない。それは店員としてどうなんだ?っていうのはあるけど(笑)。でもそうやって、押し付けて買ったお客さんって、もう来てくれないと思うんですよね。
その分、お客さんとは、久しぶり!とか、自然に会話することで
距離を縮めることを心がけていました。それが結果として、服が売れるってことにつながればいいし、何回も来てくれるような関係性になればいいなって。
そうやって接客したお客さんが、買った服を着て来てくれたり、自分がショップに立ってる時に、その服と同じものが欲しいです、とか言ってもらったこともあって、そういうのはうれしかったなー。
やりたいことは、やってみた先にある
―これからアルバイトを始めようとする人に一言お願いします。
アルバイトのいいところって、新しいものと出会えるっていうのが第一にあると思うんです。僕も最初はすごく服が好きってわけじゃなったけど、お客さんに服をすすめるってことはやっぱり自分がその服を知らないといけない。それで服のことを知ると、楽しくなってくるんですよね。縫い方ひとつ、生地ひとつに奥が深いなって思うことがたくさんある。服をつくっている人と話してても面白いし。
だから、これからアルバイトをしてみようと思う人には、アルバイトって知らないことを知れるから面白いんだよって言いたい。たとえこれがやりたい!っていう強い目標がなかったとしても、絶対知らなかったことってそこにあるから。自分の世界も広がるし、やっておいて損はないんじゃないかな。お金も入るしね!(笑)
働くのは面倒くさいという人もいるかもしれないけど、アルバイトは、好きなことを発見できる場として、どんどん利用すればいいと思う。就職するわけじゃないんだし、いろんなバイトで、いろんなことをやってみる。そうすれば、自分のやりたいことも見つかるかもしれない。
僕自身も、やってみてはじめてファッションの面白さに気づけたってことがあるし。お芝居がやりたいっていうのもそう。無理にやりたくないことするよりは、やりたいことをやって楽しく生きる方がいい。つらいときもあるかもしれないけど、楽しいのが一番、笑顔が一番!一人が好きなら一人も一番!(笑)と思ってます。
始めてみたら意外な発見がある。アルバイトの醍醐味ってそういうところにあるのかもしれませんね。次回は北村さんのこれからの活動について伺います。お見逃しなく!
北村 諒 Ryo Kitamura
1991年1月25日、東京都生まれ。 前山田健一氏プロデュース「Unknown Number!!!」メンバー。舞台を中心に、TV、雑誌などで俳優、声優として活動中。出演する主な舞台作品は『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』、 『ホイッスル!~BREAK THROUGH 壁を突き破れ~』、 『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』、 『刀剣乱舞』、『弱虫ペダル』シリーズなど多数。今後の出演作は 舞台『真・三國無双』など。
撮影:山本あゆみ
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