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2019年03月25日

真山りか(私立恵比寿中学)インタビュー「ライブに来てくれる方の気持ちが理解できてアイドルのやりがいも強まりました」

私立恵比寿中学 エビ中 真山りか タウンワークマガジン アイドル
今年で結成10周年となる「エビ中」こと私立恵比寿中学。“永遠に中学生”に“king of 学芸会”と独自なスタンスでアイドル界に足跡を刻んできました。唯一のオリジナルメンバーで最年長の中学10年生・真山りかさんに、これまでの活動から最新アルバム、主演ドラマのことまでお聞きしました。

10年前の映像を観るのは恐ろしくて(笑)

――10年前のエビ中の動画を観ることはありますか?

観たくないです(笑)。私、踊れなかったんですよ。エビ中は当初5人組で、私だけダンス経験がなくて、基本の2ステップすらできないし、1テンポ遅れるし……。ネットに残っている過去の映像を観ると、恐ろしくて鳥肌が立ちます(笑)。ダンスができないのは、本当にコンプレックスでした。

――でも、克服したんですよね?

私はもともと女優になりたくて事務所に入って、エビ中の活動はレッスンの一環みたいな感じだったんです。週に1~2回、学校の後でレッスンに行く生活をしていたら、自然に踊れるようになりました。今も苦手意識はありますけど、脚力はあったので「金八DANCE MUSIC」のギロッポンジャンプを誉めてもらえたりもしましたし、初期の頃の「ダンスはやりたくない」という気持ちはなくなりました。

――エビ中の10年を折れ線グラフにすると、最初からグングン上がっていきましたね。

そうですね。メジャーデビューして、当時最速でさいたまスーパーアリーナでやって、このまま駆け抜けていけると思ったら、メンバー3人が一気に転校。初めて折れました。当初はメンバーの入れ替わりがありながら、メジャーになるときに9人で「ここからやっていくぞ!」となって、2年間止まらずに来たのが、そこでつまずいちゃった感じがしました。

――入れ替わる形で、中学生だった小林歌穂さんと中山莉子さんが加入しました。

私は当時高3で、その頃の4歳差はすごく大きいじゃないですか。一緒にやるのはドキドキしたし、徐々に上がってきたグループがまた成長期間に戻る感じもしました。アイドルをそんなに長く続けられると思ってなかったから、焦りもありましたね。

――そこはどう乗り越えたんですか?

新加入の2人がすごく頑張ってくれて、2ヵ月で20曲近くの振りを覚えて、ツアーを一緒に回れたんです。そこでグループとして「おごったらいけない」とも実感しました。順調なときは高飛車な部分が出て、無敵モードの良さもありましたけど、一歩ずつ一生懸命進んでいく大切さを知りました。今のエビ中はおごりがないからこそ、平和感を保てていると思います。

強がらず人に甘えられるようになりました

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――真山さん自身がエビ中での活動を通じて変わった面はありますか?

人に甘えられるようになりました。もともとすごく強がりで「自分でどうにかしなきゃ」って意識が強かったんです。でも、かほりこ(小林歌穂+中山莉子)の成長が速くて「そこは任せてしまおう」と思えました。歌穂ちゃんが「真山って呼んでいい?」と歩み寄ってくれたりして、今は年齢の壁なく話せますし、もともと上下関係がなくてリーダーもいないグループですけど、それぞれがやるべきことをやるから「全部を背負わなくていいんだな」と思ったんです。

――“永遠に中学生”というコンセプトも馴染みました?

それは一時期、壁でした(笑)。19歳の頃に「何でまだ中学生をやるの?」となっていたんですけど、今はそれもオイシイと思えるようになりました。無理に抗わず、流れに身を任せるようにしています。

――何かアイドルとして大事だと思うようになったことはありますか?

健康ですね(笑)。アイドルに限らないでしょうけど、自分が健康でないとステージから皆さんに届けたいものが届かないので。

――体調を崩して、そう実感したときがあったとか?

それはないですけど、すごく怖がりなんです。ライブに穴を開けて迷惑を掛けるのも怖いし、自分がいなくても大丈夫だと思われるのも怖い(笑)。最近は特に寝ることが大事だと感じます。私はアニメが大好きで、学生時代は夜通し観てましたけど、10代の頃に比べると筋肉痛の直りが遅くなったりしているので、ちゃんと寝て翌日に疲れを残さないようにしています。

初めて22歳の私にドンピシャな曲が

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――結成10周年を彩る5thフルアルバム『MUSiC』が発売されました。振り幅の広い楽曲が収録されていますが、真山さん的にツボなのは?

「曇天」です。暗くてアンニュイな曲が好きだから。この曲は今のエビ中としてはちょっと背伸びした感じですけど、22歳の私にはドンピシャ。こういうのを歌えるなら「まだまだエビ中として活動を続けていいんだ」と、未来が見えました。悲しい曲ですけど、そういう意味では元気をもらえます。それに私はアイドルらしいキャピッとした声でない分、「曇天」は初めて自分の声にしっくり馴染んで、普通に歌いやすかったです。

――一方、宮藤官九郎さん作詞の「元気しかない!」では、真山さんの「元気だけでいろいろごまかしてきたじゃん!」といった台詞も入ってます(笑)。

最高ですよね(笑)。本当に中学生って感じの曲で、大人な「曇天」との振り幅がLとRのレベル。しかも、『MUSiC』という音楽性に特化したアルバムの最後が「元気しかない!」という(笑)。一発録りだったので全然歌いこなせてなくて、「こいつら本当に元気しかないな」って感じになりました。そのピースフルなところもいいと思います。レコーディングした後は歌えなくて落ち込みましたけど、「楽しかったから、まあいっか」となって、最近は朝に「元気しかない!」を聴いてから出掛けてます。

JKを不審者のように観察しました(笑)

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――4月からはエビ中主演のドラマ『神ちゅーんず~鳴らせ!DTM女子』もスタート。真山さんは「華やかさで女子生徒のヒエラルキーのトップに立つ」という橘梓役で、ピッタリですか(笑)?

いやいやいや! 私はエビ中をやっていて、学校に行くと「来た」と珍しがられるほどで、カーストに入ってすらいなかったから、トップの生徒がどうなのかわからなくて。だから、電車のなかでJKを不審者のように観察しました(笑)。

――役作りに活かせました?

取り入れたのは、髪を触りながら喋るとか、興味なさそうに「ふーん」みたいに言いながら実はちゃんと聞いているとか。トップの余裕を橘梓に反映させました。真山りかは必死すぎて、その余裕感がなかったんです。私のイメージだと、カーストのトップはギャルでしたけど、橘梓はギャルではなくて。プライドは高いけど、男子の前ではかわいいらしい子です。

苦しくても時間が解決してくれます

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――ところで、真山さんはバイトをしたいと思ったことはありますか?

焼肉屋さんのバイトをやりたかったんですよ! 友だちがバイトをしていた焼肉屋さんで、まかないで賞味期限前の高級なお肉が出ると聞いたので、おいしそうだなと思って(笑)。最近興味があるのは、スーパーの品出しです。

――その理由は?

毎日帰りに立ち寄るスーパーで、品出しのお兄さんがシャッ、シャッと商品をあるべき場所に置いているんですね。野菜のコーナーに乾麺が置いてあったりすると、スッと戻したり。テキパキ仕事をしている姿がカッコ良くて、やってみたいと思いました。

――22歳だと、大学に行っていた同級生がこの春から社会人になったりも?

そうですね。就職活動は大変そうでしたけど、20何年間で培った上でのスタートだから、友だちはみんな考え方がしっかりしてました。ひとつの会社に受かったら、私なら「そこに行けばいいのに」と思っちゃいますけど、「本当にやりたいことがあるから」って信念を持って続けるのがすごいなと。同時に、悩んでいる友だちを見て、エビ中のライブでハッチャケているファンのみんなも、そういう大変なことを発散させているのかなと思いました。

――それはあるでしょうね。

しっかり考えているからこそ、辛い想いもたくさんするだろうし、ライブに足を運んでくれて、そういうものを存分に発散する。最近ようやく、その仕組みを理解しました。おかげで自分のアイドルの仕事にもよりやり甲斐を感じるようになったし、「みんな頑張ってね!」という気持ちも強くなりました。

――これからもモヤモヤを吹っ飛ばしてくれるライブに期待します。ちなみに、真山さん自身は悩んだり落ち込んだときは、どう立ち直りますか?

私は悩んだら悩みっぱなしです。一気に落ちたら、おいしいものを食べて「頑張ろう!」みたいな(笑)。今までもいろいろなことを時間が解決してくれましたから。そのときは深刻でも、振り返ればひとつの経験でしかなかったと、よく感じるんです。また同じことが起きたら、今度はどうすればいいかわかる。そんなふうに、ちょっとずつ悩みを解決してきました。

――若くてもエビ中でいろいろ経験してきた真山さんだからこそ、言える言葉ですね。

わかりやすい困難がいろいろありましたから。だから悩んで苦しくても、一回飲み込んで「とりあえず明日頑張ってみよう」と思います。そのために、おいしいものを食べて英気を養うんです(笑)。

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■Profile
真山りか
(まやま りか)

1996年12月16日生まれ。東京都出身。2009年8月にスターダストプロモーションでアイドルグループ私立恵比寿中学を結成。2012年5月にシングル「仮契約のシンデレラ」でメジャーデビュー。2013年12月にさいたまスーパーアリーナで単独ライブ。デビューから最速記録での開催となった。2017年5月に4thアルバム『エビクラシー』がオリコン週間チャートで初の1位に。『私立恵比寿中学放送部』(文化放送)でメインパーソナリティ。

OFFICIAL BLOG:https://lineblog.me/ebichu/
OFFICIAL Instagram:@ma_yama_official
私立恵比寿中学 OFFICIAL SITE:http://www.shiritsuebichu.jp/official/pc/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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