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2019年10月29日

野口衣織(=LOVE)インタビュー「悩めるときに悩まないと自分が変われません」

野口伊織 =LOVE アイドル インタビュー タウンワーク townwork指原莉乃×代々木アニメーション学院のプロデュースで結成され、2周年で中野サンプラザを満杯にした=LOVE。そのパフォーマンスの要となっているのが野口衣織さん。ガチな2次元オタクで声優志望の彼女が、アイドル活動の中で見出したものなどを語ってくれました。

 

普通にオタクをしていて声優さんに憧れました

――学校では目立つ子だったんですか?

いえ、普通にオタクをしてました(笑)。誰とでも仲良くなれる子ではなくて、同じ趣味の友だちで集まって過ごしていた感じです。小学生のときに『うたプリ(うたのプリンスさまっ♪)』にハマってからは、2次元なしでは生きていけなくなりました(笑)。

――それで自分も声優になりたいと?

『うたプリ』で声優さんのお仕事を知ったんですけど、歌って踊れる声優さんになりたいと思ったのは『ラブライブ!』がきっかけです。

――ダンスもやっていたんですよね?

踊り手のみうめさんを好きになって、「こんなにきれいに踊れたら素敵だな」と思ったのと、その頃『プリキュア』とかエンディングでキャラクターが踊るアニメが増えていたんです。それで、ヒップホップを習いました。

――歌に関しては?

幼稚園の頃から好きでした。お兄ちゃんの野球チームの親の集まりでカラオケに行くのに付いていって、『タッチ』や『キューティーハニー』を歌ってました。

――声優になるために、通常コースで代アニに入学することも考えました?

高校が商業科で、将来の計画をパソコンで打ってグラフとかを作る授業があったんですね。私は声優さんになりたかったので、尊敬する谷山紀章さんが卒業された代アニのことを調べていたら、ちょうど指原さんがプロデュースする声優アイドルグループのオーディションを見つけたんです。

 

ファンの方のひと言で「頑張ろう」と思えます

野口伊織 =LOVE アイドル インタビュー タウンワーク townwork――オーディションに受かる自信はありました?

私は緊張しぃで、歌でも声が震えて上ずるのはわかっていたんです。そのうえで「それでもいいから自分らしくやろう」と、自信はないけど思い切り歌いました。

ダンスも私は審査員の指原さんたちを見ながら踊っていたのに、誰とも全然目が合わなかったんです。「見られてないな。終わったな」と思って、あとは素で受け答えしていただけ。性格が悪そうに見えていた気がします(笑)。

――結局合格して、イコラブでは最初からパフォーマンスの要所を締めました。ダンスは下地がある分、苦労はしませんでした?

でも、アイドルの踊り方はヒップホップと違っていて。私はバキバキに踊るのが好きで、かわいい見せ方が得意でないのは今も課題です。入った当初から、(齋藤)樹愛羅ちゃんの踊り方がいいなと思ってました。

そもそも私は声優さんとして頑張りたかったので、アイドルのお仕事は考えてなかったんです。小学生の頃にAKB48さんを好きでしたけど、『うたプリ』にハマってからは2次元だけで、アイドルは未知の世界。何をしたらいいのか? どこまでOKなのか? アニメの話をしていいのか? そういうことを考えた時期もありました。

――アイドル活動を始めてから、やり甲斐を感じたりも?

それまで一般人だったので、ファンなんていないじゃないですか。それが私のファンと言ってくださる方ができて、「ステージの衣織ちゃんが好き」とか「歌声や踊り方が良いよね」と言ってもらうと、「もっと皆さんと楽しめる時間を過ごしたい!」と思うようになりました。今はライブや握手会がすごく楽しくて、ファンの方のひと言で「頑張ろう」と思えて、私にとって大きい存在です。

――アイドルだと、握手会でそういう声を直接聞けますしね。

それとSNSのリプやコメントで、歌い方や表現の仕方を変えたことに気づいてもらえると、すごく嬉しいです。たぶんファンの方たちは、私たちも皆さんを見ていることに気づいてないんですよね。ちゃんと全部見てますから(笑)。身近にファンの方を感じられるのは、いいなと思います。

 

絶望の淵で時間が解決するのを待ちます(笑)

野口伊織 =LOVE アイドル インタビュー タウンワーク townwork――これまでの活動でピンチはありませんでした?

ピンチまでは行きませんけど、常に「もっとこうすれば良かった」と思います。芸能界に入ってから細かいことを気にするようになって、自分の悪いところや周りに劣っている部分に敏感になりました。番組収録後に放送を観て「なんでこんなに早口なんだろう? 全然聴き取れない」とか、すごくいっぱいあります。

――そういうときは、どう立ち直るんですか?

落ちるところまで落ちる(笑)。悩めるときに、ちゃんと悩んでおかないと、後からは悩めないじゃないですか。自分の中で収拾つけておかずに、どうでもよくなったら、変われるはずだったのに変われなくなってしまう。だから、不安になったらどん底まで落ちて、時間が解決してくれるまで、絶望の淵にいます(笑)。

――気分転換でアニメやゲームに走ったりは?

します! 悩むと心は癒しを求めるので。本当に疲れていると、めっちゃ課金しちゃいます(笑)。この前は家を出るのも面倒で、電子書籍のマンガを買うのに3万円くらい注ぎ込みました。でも、それがあったから乗り越えられて、今は元気にやってます。時間と2次元が最大の味方だと思います(笑)。

――ちなみに、どんなマンガに注ぎ込んだんですか?

最近は悪役令嬢系の物語が好きです。悪役令嬢が更生する話、転生モノ、悲惨な未来を変える話とか、いろいろありますけど、私が好きな『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』は、思い切り悪役になろうとしているのに、めっちゃいいい子で……というお話です。

 

ひと言の台詞で「感情が違う」と言われて

野口伊織 =LOVE アイドル インタビュー タウンワーク townwork――衣織さんは個人で希望通り声優活動も始めています。昨年はアニメ『走り続けてよかったって』でヒロインを演じました。

緊張してノドがカラカラで声が出なかったり、手が震えて台本が読めなかったりもしましたけど、録り終わって「ハーッ……」となって、やり甲斐を感じました。声優としてまだまだの私がヒロインで、「もっと上手にならなきゃ」と焦りつつ、向上心にも繋がって、自分の中で大きなお仕事でした。

――演技で壁にぶつかったりもしましたか?

「あっ」というひと言の台詞でも、音程、息づかい、発声で全然変わることを教わりました。最初のひと文字で「違う。今はその感情じゃない」と監督さんから指導が入るくらい、苦戦した台詞もあります。そのひと文字で「違う人物になっている」と言われて、頭ではわかっていても難しかったです。

――演じた大森千歌子も声優を目指していました。

千歌子ちゃんは一度は挫折しそうになったけど、自分の夢がちゃんとあったから、あそこまで行けて、強い子だと思いました。夢を追う人間として、憧れます。

 

「私はできる」と言い聞かせてステージに

野口伊織 =LOVE アイドル インタビュー タウンワーク townwork――もともと歌って踊れる声優を目指して、アイドル活動を始めた衣織さんの、今の夢は何ですか?

自分の夢より、今はイコラブとして日本武道館とか大きいステージに立ちたいと、すごく思います。個人として歌やダンスが上手くなりたい、声優ができるようになりたいというのはありますけど、それも含めグループ全体のレベルを上げたいです。いつかイコラブが大きくなったうえで、自分も成長して声優に辿り着けたらいいなと思います。

――夢を叶えるために大事だと思うことは何でしょう?

やる気と強い心ですかね。私、アニメでも強い女性キャラクターに惹かれるんです。『ラブライブ!』のみんなもすごく強くて真っすぐで、自分の夢に正直。だからこそ輝けると思いました。私も夢へのやる気と自分を信じる気持ちを持って、近づきたいです。

――それはイコラブの活動の中で実感することですか?

はい。もう3年目に入りましたけど、ライブ前とかすごく緊張するんです。オーバーチュアが流れている間に、メンバーに背中を叩いてもらいます。一瞬のうちに「ここはこうだよね。はい、できる! あそこも大丈夫!」とイメージトレーニングして、さらに不安なメンバー同士で「私かわいいよね? キラキラしてるよね?」と確認し合います(笑)。「私はできる子。歌も踊りも最高!」と自分に言い聞かせて、ステージに立ってます。 

――ステージでの衣織さんは堂々として見えます。

実は夜な夜な女々しいんですよ(笑)。だからこそ、強い心が必要なんです。

 

失恋の歌で自分のことのように苦しくなりました

――イコラブの6thシングル「ズルいよ ズルいね」が発売されます。大人の失恋ソングということで、“好きにさせて急にいなくなる”という切なさはわかりますか?

そういう経験はないですけど、自分が歌の主人公として物語を見ているようになる歌詞で、感情移入はしやすいです。MVでメンバー全員に失恋して泣く場面があって、実はそれぞれしっかり設定があったので、曲にもより入りやすくなりました。

――MVでは衣織さんはプールサイドから指輪を投げ捨ててました。

設定だと、私が一番残酷な振られ方をしているんですよね(笑)。2番のなーたん(齊藤なぎさ)の台詞の「私が声をあげて泣いていたら 君は振り向いてくれたのかな」に当てはまっていて、自分のことのように苦しくなって、健気な女の子になり切りました。

――ところで、衣織さんはバイトするなら、どんな仕事をやりたいですか?

接客より、コンビニでジュースとかを棚に並べる品出しをすごくやりたいです。自分がお店に行っても、売り切れたと思ったところでチキンを入れてくれたりするのがわかって、それは素敵な仕事だと思うんです。

――人目に触れないところで支えているのが?

そういう陰の力があるから、お店が成り立つと思うので。あと、宅配便で配達に行くのでなく、荷物をトラックに詰め込む仕事をしたい(笑)。一生懸命積み終わったら「行ってらっしゃい」と言いたいです。

――表に出るアイドルをやりつつ、根っこで裏方志向があるんですかね?

そうかもしれません。でも、今は自分の夢に向かって頑張っていきます。

野口伊織 =LOVE アイドル インタビュー タウンワーク townwork

■Profile
野口衣織(のぐち いおり)

2000年4月26日生まれ。茨城県出身。2017年4月、指原莉乃×代々木アニメーション学院プロデュースで結成された=LOVEのメンバーにオーディションで合格。同年9月にシングル「=LOVE」でデビュー。6thシングル「ズルいよ ズルいね」が10月30日に発売。

OFFICIAL Twitter:@noguchi_iori
=LOVE OFFICIAL Twitter:@Equal_LOVE_12
=LOVE OFFICIAL SITE:http://equal-love.jp/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河野英喜 取材・文:斉藤貴志

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