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2020年04月15日

安田愛里(ラストアイドル)インタビュー 「目標を紙に書くと、するべきことがわかって行動を起こせます」

安田愛里 ラストアイドル LaLuce アイドル インタビュー タウンワーク townwork過酷なバトルでメンバーが決まったラストアイドルで、初期から中核を担い続けてきた安田愛里さん。スタイリッシュな佇まいと天然キャラを持ち合わせ、新曲「愛を知る」の選抜オーディションバトルを4位で突破。その裏で山あり谷ありのアイドル活動について、語ってもらいました。

 

小学生の頃にアイドルの陰の努力を想像しました

――アイドルに興味を持ったのはいつ頃でした?

10歳くらいのときですね。KARAさんが大好きでした。家で衣装をマネて、Tシャツを折ってお腹を出して、長ズボンの片足だけたくし上げて、ずっと「ミスター」を踊っていました(笑)。

小学生の高学年の頃、横浜アリーナにKARAさんのコンサートを観に行ったら、途中でトロッコですごく近くまで来てくれて。そのときにメンバーの脚がアザだらけだったのが衝撃的でした。

ステージではキラキラ輝いているけど、みんなにパワーを届けるために、見えないところでいろいろ努力しているんだろうなと、勝手に想像しました。私もコツコツ努力して、あんなパフォーマンスができる人になりたいと思ったのが、アイドルを目指したきっかけです。

――小・中学生時代はバスケットに打ち込んでいたそうですが、活発な子だったんですか?

めちゃめちゃ元気でした。私の“ぴょん”というあだ名は、お姉ちゃんが付けたんですね。ずーっと飛び跳ねたり、歌ったり踊ったり、ぴょんぴょんしていたからなんです。

 

芸能界に反対する親を2時間泣きながら説得

安田愛里 ラストアイドル LaLuce アイドル インタビュー タウンワーク townwork――事務所にはどういう経緯で入ったんですか?

小学生の頃は「アイドルになりたい」と言いながら、活発で夏はプールの授業も全力で、日焼けして真っ黒で少年みたいだったんです。だから、家族や親戚に「愛里にアイドルは無理」と言われて、諦めていました。

でも、中学に入ってバラエティが好きになって、『しゃべくり007』が毎週楽しみで、出演するのが夢になったんです。それで家族に「芸能界に入りたい」と話したら、「厳しい世界だから」と反対されて、2時間くらい泣きながら「絶対やる!」と説得しました。

「じゃあ、オーディションに応募してみようか」ということになったんですけど、その2日後に初めて原宿に遊びに行ったら、今の事務所にスカウトされて。家族の間で「これは運命かも」という話になりました。

――オーディションを受ける前から道が開けたわけですね。

ただ、事務所に入るときの面接で「KARAさんみたいなアイドルになりたいです」と話すと、やっぱり「キミはアイドルじゃない」と言われました。「女優で行こう」となって、アイドルの道は完全に断たれたなと。

2~3年、お芝居の勉強をしながらオーディションを何百回と受けて、受かったのは数回。芸能活動がしやすい高校に入ったんですけど、仕事はほとんどないから普通に通ってました(笑)。

 

入れ替えバトルの期間はずっと怯えていました

安田愛里 ラストアイドル LaLuce アイドル インタビュー タウンワーク townwork――そんな中で、ラストアイドルの暫定メンバーオーディションがあったんですね。

マネージャーさんも私をアイドルにする気はなくて、ずっと女優さん用のオーディションのお知らせばかり送られてきていた中で、初めて「ラストアイドル」と書かれたアイドル系の募集が届いたんです。

後から「間違えて送った」と聞きましたけど(笑)、高3で進路に悩んでいたときで、「このチャンスは逃したくない!」と思いました。歌もダンスもやってなくて、祖父から民謡を少し教わったくらいでしたけど。

――それでも4000人から暫定メンバーの7人に選ばれ、2回の入れ替えバトルも完勝。ラストアイドルの正式メンバーとしてデビューしました。

バトル期間はずっと怯えていた感じで、人生で一番、精神的にやられました。お風呂に入ると泣けてきちゃうんですよ。私は「ダメでも仕方ない」という気持ちもありました。でも、家族や友だちがめちゃめちゃ応援してくれた分、プレッシャーがすごくて。「落ちたら家族に顔向けできない。恥ずかしくて学校に行けない」と思って、しんどかったです。

毎回、対戦指名が「来ないでほしい」と思っていました。でも、他のメンバーも言うように「次は自分に来る」というのは、なぜか分かるんです。私は食べることが大好きで、どんなに悩んでいても食べられたのが、初めて指名される前のお昼ごはんは全然手をつけられませんでした。口まで持ってきても「いいや」となって、胸騒ぎがしたら、やっぱり指名されました。

――番組では、「平常心なので心拍数はゼロ」とか天然発言も注目されました(笑)。

思いついたことを全部言ってしまうので、学校の授業中も教室の端からツッコミを受けてました(笑)。極度に緊張すると頭が回らなくなるんですけど、ちゃんと頭が良いときもあります(笑)。

 

途中参加した合宿でメンタルを鍛えられました

安田愛里 ラストアイドル LaLuce アイドル インタビュー タウンワーク townwork――活動が始まってから、アイドルの大変さを知った部分もありました?

みんなに「向いてない」と言われた理由がわかりました(笑)。アイドルといえば笑顔ですけど、私は感情に逆らえずにステージで泣いてしまったり、モバメ(ファンに送るメール)で弱音をたくさん吐いていたり。見ている方を笑顔にする理想のアイドルには、なれていない気がします。

――“歩く芸術”の団体パフォーマンスに取り組む企画の際は、最初合宿に参加せず、「芸能界引退を考えていた」と語ってました。

その頃の記憶がまったくなくて(笑)、なぜそう考えていたのか、今となってはわかりません。理想に追いつけてなかったのと、末っ子で甘やかされてきた面もあって、プロの過酷さが精神的に来ちゃったんでしょうね。

途中参加した合宿はただただ辛かったけど、メンタルはすごく鍛えられました。勝手なことをしていた私を支えてくれたメンバーの愛も感じて、あそこでやめないで良かったと本当に思っています。

 

一番ダンスができなくて夜の駐車場で練習

――バブリーダンスを手掛けたakane先生の振付で“最高難度のダンス”に挑む企画では、課題の振りが踊れず棒立ちになる場面が映されました。

ダンスはめちゃめちゃ苦手なんです。振りを入れて自分のものにするまで、異常なほど時間がかかってしまって。あのときは難しいダンスをその場で覚えて見せる形だったので、一番苦手なところを突かれました。

――愛里さんは中心メンバーだけに、踊れない姿がクローズアップされた面もあったんでしょうけど。

本当に私が一番できてなかったんです。振りを間違えていた人はいましたけど、止まってしまったのは私ぐらい。そこがテレビで流れて、ファンの方も私がそこまで踊れないとは思ってなかったようで、「衝撃でした」というコメントをたくさんいただきました。

――でも、次の発表ではレベル分けのCグループからBに昇格しました。

初期メンバーなのに「実力はなかったんだ」と思われたら、応援してくださる皆さんに申し訳ないので、できることは全部やりました。夜遅く仕事から帰ると、外の駐車場で1人で朝までずっと踊ってました。

寝ても夢にakane先生が出てくるし(笑)、だったら踊っているほうが落ち着くなと。とにかくダンスをしてない時間が怖くて、家族に「出掛ける?」と誘われても、断って部屋で練習してました。

――あれこれあった中で、落ち込んだときの対処法も見つけました?

食べることですね(笑)。特にお母さんの料理がおいしいので、落ち込みまくった日は夜遅くても何でも、「唐揚げが食べたい」とか甘えます。

あと、4歳の甥っ子くんがラストアイドルを大好きなんですね。言葉が喋れない頃から、「バンドワゴン」を“問い掛けた”を「といなぺぱ」みたいな感じで歌ってくれていて。甥っ子くんの自慢の叔母になろうと思うと、モチベになります。

 

最後に笑顔になれるのがラストアイドルらしくて

安田愛里 ラストアイドル LaLuce アイドル インタビュー タウンワーク townwork――新曲「愛を知る」では選抜メンバー18人を決めるオーディションバトルがあって、ダンス審査はまた難しい振りが課題になってました。

私、何を勘違いしたのか、歌かダンスか選べると思っていたんです(笑)。自分は歌を選ぶつもりで、振りの動画が送られてきても、「ダンスを選ぶ人は大変だな」って、まったく人ごと。でも、改めて見たらakane先生の「みんな頑張れ」みたいなメッセージも付いていて、何か違うぞと(笑)。

連絡のLINEを読み返しても選択制とは書いてなくて、慌ててマネージャーさんに「両方やるんですか?」と聞いたら「やります」と。めちゃくちゃ焦ってガチ泣きしながら、また駐車場でずっと踊ってました。

――結果4位に入り、暫定メンバー以来、馴染みの4番=センターの2つ隣りになりました。

私はやっぱり“THEアイドル”ではないので、先頭を切るより4番ぐらいで、みんなと支え合って頑張りたいです。その分、自分らしさは消さないように、髪型や髪色は好きなようにさせてもらっています。

――「愛を知る」にはどんな印象がありました?

普段から明るい曲しか聴かないので曲調は好きになりましたけど、歌詞は初めて共感しにくいと思いました。私はポジティブ人間ではないにしても向上心はあるので、“自分のことが嫌いだった”とか“将来の夢を考えたこともなかった”というのはなくて。でも、サビには包み込むようなメッセージがあって、最終的に笑顔になれる。ラストアイドルっぽくていいなと思います。

 

握手会では元気が届くように声が大きくなります

安田愛里 ラストアイドル LaLuce アイドル インタビュー タウンワーク townwork――ところで、愛里さんはバイト経験はありますか?

1ヵ月くらいでしたけど、焼肉屋さんでバイトをして、めっちゃ楽しかったです。きれいなお肉を拝めるだけでも嬉しくて(笑)、それをお客さんに届けて、笑顔でパチパチ焼いているのを見るのも幸せでした。

――今のアイドルの仕事に大事だと思うことは何ですか?

私はすべての選択を、ファンの方のことを第一に考えて決めてきました。今回もバトルに立候補するか迷いましたけど、ここでしなければファンの皆さんに恩返しできないし、お礼も伝えられないと思ったんです。

直接お会いできる握手会には全力で取り組んでます。「元気が届けー!!」と意識しているので声が大きくなって、「一番端のレーンから声が聞こえてきたから来ちゃった」と言われることも結構あります。

――今後はどんなことを目指していきますか?

ラストアイドルが次のステップに進むためにも、個々でスキルを付けて羽ばたかないといけないと思うので、私もお芝居も頑張って貢献できたらいいかなと。将来はコスメや洋服のプロデュースもしたいし、『しゃべくり007』には今でも出たいです(笑)。あの番組は誰がゲストでも面白くしてくれるじゃないですか。私もみんなを笑かしたいので、出演するのは大きな夢です!

――そうした夢を叶えるための、愛里さんなりの秘訣はありますか?

私は目標を紙に書くようにしています。5年日記の余白のページに「○年○月○日」とそのときの夢や感情をバーッと書いて、初心を忘れないようにしているんです。“日本武道館に立つ”とか大きいことはまだ実現してませんけど、「青春トレイン」のときに“Bグループになる”とか、小さなことも書いてきました。

昔、野球選手が夢を真ん中に書いて、実現させるために何をするかを周りに書いていったと、学校の先生に教わって、私もやってみようと。これとこれがしたい。そのために今しなきゃいけないことは……と考えて書いていると、ボーッとしてられないと思って行動を起こせます。

 

■Profile
安田愛里(やすだ あいり)

1999年6月24日生まれ。神奈川県出身。
2017年にラストアイドルの暫定メンバーオーディションに合格。メンバー入れ替えバトルを勝ち残って正式メンバーとなり、同年12月に「バンドワゴン」でデビュー。『ラスアイ、よろしく!』(テレビ朝日系/水曜25:56~※一部地域を除く)に出演中。また、個人でドラマ『遺留捜査』(テレビ朝日系)、『緊急取調室』(テレビ朝日系)などに出演。

OFFICIAL Twitter:@airi_LaLuce
OFFICIAL Instgram:@pyon_yasuda
ラストアイドル OFFICIAL SITE:https://lastidol.com/

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:草刈雅之 取材・文:斉藤貴志

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