みんなどうしてる?現役大学生に聞いた「友達のつくりかた」
新短大・新大学生になるみなさん、新しい環境にドキドキの反面、友達ができるかな…なんて不安を持っている人も多いはず。そこで、友達がほとんどゼロで大学入学した3人の先輩大学生に集まってもらい“友達ができる方法”を教えてもらいました!

左からMさん(20歳/大学1年生)、Wさん(22歳/大学2年生)、Kさん(21歳/大学3年生)
グループに入るにはスタートダッシュが肝心
――MさんとKさんは実家から大学に通っていて、Wさんはひとり暮らしなんだよね。3人は大学に入ったときほとんど友達がいなかったって聞いたけどホント?
W 大学入学をきっかけに岐阜県から上京したんですけど、初めての東京、初めてのひとり暮らしですごく不安で。1人だけ同じ高校の子がいたから「ご飯食べようよ」と声をかけたら、彼はすでに友達を作り始めていて、そのグループに入れなかった(笑)。
M グループに入るタイミングって大切だよね。ちょっと出遅れるとなかなか仲間に入れないし。私は関東出身だけど浪人しているから大学に友達が誰もいなくて、まさにゼロからのスタートだった。
友達の輪を広げるにはSNSが便利
K 私は小学校から大学まで一貫の学校だったんだけど、薬学の勉強をしたくて他の大学を受験したの。だから友達はまったくなし。でも当時mixiに「この春から○○大学に行きます!」と書いていたら「私も同じ大学だからよろしく」とメッセージがきて、同じ女子高育ちってこともあって意気投合して、一緒に入学式に行きました。
W Kさんはmixi世代かぁ。
K 私が高校の頃はね。今はTwitterだけど。
W 僕の周りも入学前からTwitterで大学のアカウントをフォローしてコミュニティができていた。LINEは検索ができないけど、Twitterはできるからさ。
M そうそう!私も友達が出来たのはTwitterの検索がきっかけ。ダンスサークルに入りたかったんだけどひとりじゃ不安で、大学名とサークル名を入れてヒットした子をフォローして仲良くなったの。それで一緒にそのサークルの公演を観に行ってそのまま入部したんだ。その子とは今でもすごく仲がいい。
K 入学当時、インカレのサークル活動に力を入れすぎて、他校にはサークルの友達がいるんだけど、同じ大学ではほとんどいなかったの。そうしたら授業を休んだときにノートを貸してくれる人やテストの情報を共有する人がいなくてこれはまずい!と気が付いた。それでクラスの中で社交的な人に声をかけて仲間に入れてもらったんだ。サークルの友達も大切だけど授業の友達も絶対に必要!
M それはわかる。私も平日は授業後に学校の友達と遊んで、休日は同じの趣味のサークルの子と遊ぶことが多いかな。
W 僕は最初に自分の趣味をアピールした。好きなバンドのTシャツを着たりグッズを持っていたりすると、意外と声をかけてもらえるんだよね。当時は“ももクロ”が好きだったから、声をかけてくれた子と一緒にライブを観に行くようになって共通の趣味の友達がどんどん増えていった。
M 確かに、私も東方神起のグッズ持ってたら「好きなの?」って聞いちゃうかも(笑)。
W でしょ? 攻めの格好をして声をかけられるのを待つ、みたいな(笑)。
変わったあだ名をつければ注目度&覚えてもらえる度UP!
――確かにTシャツとかグッズは分かりやすいよね。ほかに変わったエピソードで友達をつくった子って知っている?
W 変なあだ名を自分でつけて発信するのもアリだと思うんだよね。僕の知り合いでTwitterのアカウントが「しらす」って子がいて、その子は「しらすちゃん」って最初からみんなに呼ばれて人気者になっていた。
K 私の周りにもいる! 名前は「アヤナ」なのに「すんすん」ってあだ名で新歓のときに「なんで、すんすんなの?」とみんなから聞かれていて、一番最初に覚えてもらっていた。インパクトのあるあだ名って注目されるよね。
――自分であだ名をつけてアピールするって新しいね(笑)。それじゃあ、反対に友達つくりで失敗しちゃったことってある?
M 最初に入ったグループの仲間と意気投合しすぎて、それ以上友達を増やさなかったことはちょっと後悔している。入学当初はひとつのグループにかたまらないで色んな人とコミュニティを持ったほうがいいと思うな。
K 私はね、その逆(笑)。友達をつくりすぎちゃって、大人数のグループになったけど考え方がそれぞれ違うから最終的に分裂しちゃった。もっと少なくても深い仲の友達をつくったほうが良かったかなって。
W でも、やっぱり友達を作るには自分から動いたほうがいいよね。友達が多い人って、一人ひとりに対してきちんと対応していて、名前を覚える努力をしていたりするし。誰かれ構わず声をかけるのではなくて、仲良くなりたい人に真摯に声をかければいい友達ができると思うな。
●入学前にTwitterのアカウントを作っておく
●Twitterで大学名やサークルなど共通のワードを検索してフォローする
●授業とサークル、両方に友達をつくる
●自分の趣味がわかるグッズを身に付ける
●面白いあだ名を自分から発信する
●友達になりたい子には自分から声をかけるべき
大学の友達づくりで一番大切なのはやっぱりTwitter。友達のコミュニティができるだけでなく、パンフレットには載っていない大学の有益な情報も拾うことができるのこと。また、Twitterはマメに更新したほうが友達が増えやすいそう。でも、最終的には待つだけでなく、友達になりたい人は自分から声をかけていくことが大切!というのが3人の共通の意見でした。真摯な気持ちで声かければ嫌がられることは決してないハズですよ!
取材・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造
取材協力/博報堂 若者研究所 http://www.h-branddesign.com/wakamonoken/