【夢を叶えるチャンス!】全国学生夢コンテスト・第6回キャンパスライフ+1開催!~土井綾華さん編~
アイヌ文化を通じて子どもたちの郷土愛を深めたい!
全国の大学・短大・専門学校に通う学生の夢を応援する「Campus Life+1」。
昨年、約2万7000名の応募の中から見事グランプリを受賞した土井綾華さんのその後を取材。
現在、取り組んでいることは? 夢の実現応援賞金の使い方は? その思いに迫る。
グランプリ受賞後、自分の将来が明確になった
「子どもたちに、アイヌ文化について興味を持ってもらい、
地元にもっと愛着を持って欲しいと考えています」
そう話すのは、藤女子大学に通う土井さん。
彼女は、昨年開催された「Campus Life+1 2017」に出場し、見事グランプリを獲得。
現在、その夢を叶えるべく日々アイヌ文化についての研究を積み重ねている。
そもそも彼女がこの夢を持つようになったのは、
高校生のとき、父親の仕事を手伝ったことがきっかけだと言う。
「父親が役場に勤めているんですが、アイヌ民族の文化の保護・伝承に携わっていました。
そのイベントを手伝ったときに、地元にこんなにすごい文化遺産があることに驚き、興味を持つようになりました」
土井さんが生まれ育った静内という街は、
アイヌ民族たちが自分たちの領土を守るべく、戦いを繰り広げた舞台。
街には戦いで使用された砦跡が幾つも残されており、
至るところで歴史の分岐点となった貴重な面影を感じられる。
そのことを知ってからというもの、土井さんは地元のことを誇れるようになったという。
しかし、その一方で多くの若者が地元を離れていき、過疎化が進んでいる。
その状況をなんとかしたいとCampus Life+1 2017に出場した。
「グランプリ受賞以降、
自分の中でもっとアイヌについて勉強しないといけないという責任感が芽生えました」
実際、3年生になりゼミでアイヌ史を中心とした北方史を専門で研究するようになったり、
大学の授業でも北方史に関する授業を積極的に選択するなど、力を入れて学んでいる。
加えて、アイヌ民族の博物館に足を運び、
学芸員に自身の書いたレポートを見てもらいアドバイスをもらっているという。
「将来は学校の先生になって子どもたちにアイヌ民族について教えるか、
学校や塾で使用される教材を制作する企業に入社したいと思っています。
そして、地元の子どもたちにこの街がいかに素晴らしいのか、
文化的価値があるかを伝えていきたいです」
「北海道全土にあるアイヌ民族ゆかりの地を巡るフィールドワークの費用や、
そこで得た知識を活かしたオリジナルの教材づくりの費用に充てたい」
土井 綾華さん 21歳
藤女子大学 文学部 3年
北海道出身。
大学では日本史のゼミに所属し、主に北方史の研究に取り組んでいる。
大学1年生の頃よりコンビニのアルバイトに励む。