パートに行きたくない…。理由別の対処法とは
「パートに行くのが憂鬱…」なんて思うこともありますよね。行きたくない理由はさまざまだと思いますが、よくある理由別に対処法を紹介します。考え方を少し変えるだけで、行きたくない気持ちが前向きになれるかもしれませんよ。
パートに行きたくない、その理由を考えてみる
パートに行きたくないと感じたとき、解決のきっかけをつかむには、行きたくない理由を整理してみるのがおすすめです。人間関係が問題なのか、仕事を覚えられないのか、体力的あるいは気持ち的に負担なのか、時間的に難しいのか、など。次に、その原因が一時的なことなのか、時間をかけても解消が難しいことなのかを考えていくと、対処法が見えてきます。自分ひとりで解決が難しければ、信頼できる人に相談するのも良いでしょう。
職場に苦手な人がいて行きたくない
「店長が怖い」「面倒な先輩がいる」など職場に苦手な人がいると「今日は何を言われるんだろう…」と考えるだけで嫌になりますよね。苦手な人を少しでも克服するコツを教えます。
“なぜ苦手なのか”を客観的に考える
「店長が怖いから嫌」「悪口ばかり言っているから苦手」など嫌いな理由はいろいろあると思いますが、もう一段階深堀りしてみましょう。「怖いから嫌」なら、店長はどんなときに怖くなるのか分析してみます。そうすると「ミスしたときに怖い」「掃除がいき届いてないと怖い」など、いままで見えなかった理由がみつかり「ミスをしない」「掃除をしておく」など対策がわかるかもしれません。ただ毛嫌いしていると自分もつらいだけ。客観的に見ることで、対処法が見えてきます。
信頼できる人に話して仲間をつくる
1人で抱え込んでいるのは辛いものです。そこで、信頼できる同僚や先輩などに「店長、最近よく怒ってない?」など、気軽な感じで話しかけてみましょう。「私もそう思う!」と共感してもらえれば、気持ちが軽くなるはずです。ここでのポイントはあくまで“信頼できる”人に話すこと。口が軽い人に話して、気が付いたら広まっていたなんてことになったら大変です。もうひとつのポイントは、悪口にならないように、事実だけを話すことです。「店長、ムカつく」などあからさまな悪意を口に出すのではなく、「最近よく怒っている」など事実を述べるだけにして、雑談レベルの会話にしておきましょう。
スルースキルを身に付ける
苦手な人を好きになることは難しくても、受け流すことなら誰でもできます。相手から言われた言葉をいちいち真剣に受け止めてしまうとつらくなってしまいます。「また何か言っているけどいいや」ぐらいの感覚で受け流してしまいましょう。向き合うのではなく、一歩引いた地点から眺めるような気持ちで過ごせば、楽になれるはずです。
仕事が覚えられなくて行きたくない
パートを始めたばかりで覚えることが多すぎて大変、何度やっても仕事が覚えられない。失敗する不安から職場に行きたくなってしまった場合は以下を参考にしてみてください。
メモをこまめにとる
仕事を教えてもらったときにメモはとっていますか?「見れば大体わかる」「メモを取るのが恥ずかしい」なんて理由でメモを持ち歩いていないのはNG。書くことで記憶できるだけではなく、書いた後に復習できるのが利点です。どんな簡単な仕事でもメモを取って、分からないときに確認するようにしましょう。
メモを自宅で復習する
メモをとって終わり、では仕事は覚えられません。必ず、自宅でメモを読み返して復習しましょう。復習のタイミングはその日のうちに。記憶は時間が経つにつれて薄れるため、メモをとった日に読み返すこと。自宅に帰ったら家事や育児で時間がないという人も通勤時間や休憩時間などの隙間時間を活用して。余裕がある場合は、仕事中に走り書きしたメモを自宅でまとめ直しながら、仕事の手順をイメージトレーニングすればより効率よく覚えられます。
仕事を率先して行い体で覚える
覚えていない不安から仕事を避けてしまうと、ますます覚えられなくなります。例えば、コンタクトレンズをつけるのは最初はおっかなびっくりでも、毎日つけるうちに慣れてしまうように体で覚えていくことが大切。覚えていない仕事ほど、率先してやってみるようにしましょう。不安なときは話しかけやすい同僚や先輩に聞きながらトライしてみてください。
仕事で体力的な負担を感じて行きたくない
仕事が体力的に負担を感じる場合は、仕事内容そのものが原因の場合と、シフトの入り方に原因がある場合が考えられます。
シフトを調整してみる
体力的にきつい場合は、シフトの日数や時間が長すぎることが原因かもしれません。一日の勤務時間を減らしてみる、週のシフトを1日減らしてみる、など出来る範囲でシフトの調整をしてみることをお勧めします。慣れてきたら徐々に勤務時間を増やしていくこともできます。
休憩時間はしっかり休む
休憩時間はしっかり休みましょう。10分でも仮眠をとるだけでも少し楽になります。立ち仕事で疲れている場合は、足に負担の少ない靴を履いたり、マッサージしてみるのもよいです。あくまでも一時的な解決策ですが、気を遣って休憩室に入らなかったり、同僚とおしゃべりしてしまう場合は、自分を優先することを考えてみましょう。
仕事で精神的な負担を感じて行きたくない
人間関係は良好で、仕事内容に不満が無くても、責任の重さやお客様のクレームなどで精神的な負担を感じる人もいるかもしれません。頼りにされることが逆にプレッシャーになるのはよくあることです。人間関係も仕事も順調に見えれば、周囲はなかなか悩みに気が付かないもの。まずは率直に店長など上司に相談してみてください。話すだけでも気持ちが楽になるかもしれません。
仕事がつまらなく感じて行きたくない
仕事がつまらない、物足りない、やっていて楽しくない。仕事だから楽しくないのはしょうがないとしても、それが理由で行きたくなくなったり、仕事中もぼんやり…なんてことになっていませんか? やりがいがないのは、少しの行動で変わるかもしれません。
目標を持つ
ただ、漠然と言われたことだけやっていたり、毎日のルーティンワークに飽きていたりしていませんか。任されている仕事の中で目標を持つだけで、取り組み方が変わります。レジ業務であれば、袋詰めをするときによりキレイに詰められるよう考えたり、接客業であれば1日10人には自分から声をかけることを目標にしたり。それが達成できたら小さなご褒美を与えたりするなどして、自分なりの目標を見つけて仕事をすればやりがいを感じることができるかもしれません。
他の業務ができないか相談する
今の業務にどうしてもやりがいを感じられないのなら、上司や責任者に別の業務への異動をお願いしてみましょう。口に出さないと周りもあなたが仕事に不満を抱えていることは分かりません。自ら口に出すことで状況は変化していきます。ただ、注意したいのは「やりがいがもてないので仕事を変えてください」とストレートに言うのではなく「新しい仕事を覚えたい」「スキルを磨きたい」など、ポジティブな理由で伝えること。やる気を見せるような行動であれば、職場も前向きに検討してくれるでしょう。
仕事と家庭の両立ができなくて行きたくない
仕事から帰ってくるとヘトヘトで何もできない、家事の疲れから職場でもイライラしてしまうなど、家庭と仕事の両立がうまくできずに疲弊してしまう。それは、一度、働き方と家族との関係を見直すサインかもしれません。
段取りを見直す
仕事から帰ってきて夕飯を作ったら遅くなり子どもたちからブーイング、夜中に洗濯してなかなか寝られない…なんてことが続いているようなら、それは段取りを考え直してみましょう。料理の支度は30分だけ早く起きて下ごしらえをしておいたり、買い物はネットスーパーを活用したり。疲れている日は頑張って料理をせずに出来合いのものを買ってくるのもアリです。洗濯はタイマーを利用して朝に干しておくなど、家事の効率化を改めて考えてみましょう。
勤務時間を見直す
1日6時間勤務を4時間にしたり、週4日勤務を3日にしたりするなど働く時間を減らすのもひとつの方法です。家計を支えるために働きたい気持ちはわかりますが、それで心身ともに疲れてしまいパートを辞めてしまうのは本末転倒。自分が無理しない程度に働ける時間を見直してみましょう。
家族に協力をお願いする
「私が働きたいと言ったんだから、家族に迷惑をかけずに頑張ろう」なんて思っていませんか? そんな考えは今すぐ捨てて、家族に協力をお願いしてみましょう。夫にお願いするときは「私だって疲れているんだから家事ぐらいやってよ!」と感情的に言うのではなく、「●●だけやっておいてくれると嬉しいな」など具体的にやってほしいことをお願いすれば、夫も動きやすいはずです。また、ある程度子どもが大きければ「自分の洗濯物は畳んでみようか!」など、子どもでも手伝いしやすいことを義務ではなく、楽しんでできるように伝えてみれば、お手伝いが習慣化していくはずです。なんでも自分ひとりで頑張ろうとしないで、家族みんなに振ることを心掛けましょう。
どうしても行きたくなければ転職を考えるのもあり
考え方や行動を少し変えるだけでも、行きたくない気持ちが軽減されるかもしれません。自分がなぜパートに行きたくないのか原因を探り、対処してみてください。ただ、それでもどうしても行きたくない日もあると思います。仮にそんな日が続くようであれば、転職を考えるのも一つの手です。今の「行きたくない」原因がわかっていれば、次の職場を探すことにも役立つはず。無理せず気持ちよく働ける環境を見つけてください。
※2019年2月13日の記事を更新しました。