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2017年06月01日

【時短ワザ・半調理】週末45分で11品。平日の調理時間をグッと楽にする半調理レシピ

シンプルライフ研究家のマキさんは、週末の数十分で平日5日間のおかずの作り置きをしています。作り置きといっても、ほとんどが「洗う」「切る」「茹でる」「下味をつける」のみの半調理。手慣れてきたら1時間以内で作業を終えられます。その上、半調理された食材を使えば、平日の夕飯前にキッチンに立つ時間はなんと20分足らずに! どのぐらいの食材が必要? 調理の順番は? といった半調理の具体的な方法と、半調理をベースにした一週間のレシピを教えてもらいました。

ざっくりと5日分のメニューを考える

マキさんのお宅のある1週間を例にして、さっそく半調理の方法をご紹介します。まず、買い物をしながら1週間のメニューを大まかに考えます。慣れていないうちは、週の途中で買い足す日が出てきても大丈夫。実際に作り始めてから変更してもオーケーなので、ざっくりとメニューを決めていきましょう。

メイン 副菜① 副菜②
豚薄切りロース 生姜焼き 枝豆塩ゆで レタス 油揚げ、ひらたけしめじ、ねぎ
ぶりの照焼 きゅうりの浅漬 ほうれん草おひたし、味玉 レタスと卵の味噌汁
豚ロース味噌焼き 冷ややっこ ミニトマト、ゆでブロッコリー 豆腐、しいたけ、ねぎの味噌汁
蒸鶏のマリネ、ベビーリーフ添え 肉味噌炒め ネギと卵のスープ
カルボナーラ ミニトマト、ゆでブロッコリー

 

大まかなメニューを想定して、今回購入した食材リストは以下の通りです。
メイン料理用の肉と魚、副菜や汁用の葉物の野菜やキノコ類、豆腐などバランス良く購入します。「我が家では週に一度、ほぼ麺類だけの“手抜きの日”を設けています。息抜きの日を1日作るだけで、主婦にとってはとても気持ちが楽になるものですよ」(マキさん)。

では、いよいよ以下の食材を使って、4日分のメイン+副菜2品分と麺類の半調理を始めます。

食材リスト

1 ブロッコリー1房
2 枝豆1袋
3 ほうれん草1束
4 レタス1玉
5 玉ねぎ1個
6 カラーピーマン1個(何色でも可)
7 しめじ1パック
8 ねぎ1本
9 きゅうり2本
10 ベビーリーフ1パック
11 ミニトマト1パック
12 卵4個
13 しいたけ1パック
14 油揚げ1枚
15 ひき肉1パック
16 ベーコン1パック
17 豆腐1丁
18 鶏むね肉(家族の人数に合わせて適宜)
19 豚薄切りロース肉(〃)
20 豚ロース肉(〃)
21 ぶり切り身(〃)
22 パスタ(〃)

 
※塩、こしょう、醤油、砂糖、みりん、出汁醤油、めんつゆ、甘酢、味噌汁用の出汁、粉チーズ、鰹節、生姜などの調味料や薬味は常備したものを使用しています。

半調理を効率的にする3つの技

ワザ①

最初に「洗うだけのもの」「洗ってから切るもの」「茹でるもの」などに分けて、同じ作業をまとめて行うと効率的です。

・「洗うだけのもの」……10、11
・「洗って切るもの」……5、6、8、9
・「茹でるもの」……1、2、3、12

─4、7、13、14、15(切った5、6とともに)16、17は、そのまま冷蔵庫に入れます。22はそのまま乾物もの入れにしまいます。

─19、20、21は下味をつけ、18は蒸した後に味付けして調理を仕上げます。

ワザ②

茹でる際には、アクの少ないものから順番に沸騰したお湯の中に入れていけば、同じお湯で茹でられるので時間短縮できます。

ワザ③

茹でている間に切る作業や下味をつける作業を行うなど、平行して作業を行えば、よりスムーズに進められます。

半調理スタート!

①. 「洗うだけのもの」「洗って切るもの」の材料をすべて洗う。
─枝豆は洗った後に塩をまんべんなく揉み込んで5分ほど置いておく。

②. 1つの鍋で、野菜や卵を順番に茹でる。
─食べやすい大きさに切ったブロッコリー → 枝豆 → ほうれん草 → 卵2つの順番に茹でる。

③. 2の鍋が空いたら、塩少々と、すりおろしたにんにく1片を鶏もも肉にまぶし、鍋に蒸し皿を敷いて、15分ほど蒸す。

④. 野菜や卵を茹でている間に、まとめて「切る」作業を行う。

─玉ねぎの半玉をくし切りにし、もう半玉をみじん切りに。
─パプリカ半分を千切りにし、もう半分をみじん切りに。
─ねぎを小口ぎりに。
─きゅうりを輪切りに。

⑤. 下味をつける。

─ビニール袋にぶりと1:1のみりんと醤油を入れて揉み込み、冷凍庫へ。
─ビニール袋に豚薄切りロース肉と1:1のみりんと醤油を入れて揉み込み、冷凍庫へ。
─ビニール袋に豚ロース肉と1:1の味噌とみりんを入れて揉み込み、冷凍庫へ。
─甘酢(酢と砂糖3:1)とくし切りした玉ねぎ、千切りにしたピーマン、食べやすい大きさに切った蒸し鶏を容器に入れて漬け込み冷蔵庫に。
─保存用の容器にきゅうりを入れて、塩昆布を振りかけて混ぜ合わせ、冷蔵庫に。
─ビニール袋に皮をむいた茹で玉子を入れて、めんつゆと水を大さじ1ずつ入れて漬け込み冷蔵庫に(1日ほどで食べ頃に)。

⑥. 半調理した食材を冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存
─ブロッコリーとミニトマトは1つの容器に入れて冷蔵庫に。サラダの具材など、同時に使うことが多いものは、一つの容器に入れておくと取り出す手間が省けて時短に。

─枝豆はストックバックに入れて冷蔵庫に。
─ほうれん草は、よく絞って食べやすい大きさに切って冷蔵庫に。
─みじん切りの玉ねぎとカラーピーマン、ラップにくるんだ豚ひき肉を一つのビニール袋に入れて冷凍庫へ。 
─ねぎはストックバックに入れて冷蔵庫に。
─ベビーリーフはキッチンペーパーに包んで容器に入れて冷蔵庫に。
 

1週間(平日5日間)のやりくり法

半調理した食材を使い、どうような手順で食卓へ並べているのでしょうか。マキさんのレシピとやりくり法を紹介します。

【月曜日】

◆メニュー
メイン:豚薄切りロース生姜焼き
副菜1:枝豆塩茹で
副菜2:レタス
汁:油揚げ、しめじ、ねぎ

作り方(約18分)
1) 米を研いで鍋で炊く(8分で炊いて、10分蒸らす)。
2) フライパンを火にかけて油をひき、半調理の豚肉を入れた後に生姜をすりおろし、両面に火が通るまで焼く。この間に、味噌汁の油揚げを切る。
3) 米をコンロから上げたら、空いたコンロで湯を沸かす。沸騰したら、出汁、油揚げ、しめじを入れ、味噌を溶く。出来上がったら、半調理のねぎを散らす。
4) 「豚薄切りロース生姜焼き」ができたら器に盛り付け、レタスをちぎって添える。冷蔵庫で冷やしておいた半調理の「枝豆の塩茹で」を器に盛り、ご飯、味噌汁を器によそう。

◎マキさんの時短一工夫
半調理して冷凍庫に入れておいたメイン料理の材料は、朝のうちに冷蔵庫に移しておけば、夕飯時に解凍の時間がとられなくて便利です。

【火曜日】

◆メニュー
メイン:ぶりの照り焼き
副菜1:きゅうりの浅漬け
副菜2:ほうれん草のおひたし
副菜3:味玉
汁:レタスと卵の味噌汁

作り方(18分)
1) 米を研いで鍋で炊く(8分で炊いて、10分蒸らす)。
2) 電子レンジのグリルのモードで、半調理のぶりを15分ほど焼く。
3) 半調理のほうれん草に鰹節、出汁醤油をかけて「ほうれん草のおひたし」を仕上げ、お皿に盛る。
4) 鍋で湯を沸かし、沸騰したら出汁、ちぎりながらレタスを入れて、溶き卵を入れ、最後に味噌を溶く。
5) 器に「ぶりの照り焼き」を盛り付け、半調理の「味玉」を半分に切って添える。ご飯、味噌汁をよそう。

【水曜日】

◆メニュー
メイン:豚ロース味噌焼き
副菜1:冷ややっこ
副菜2:ミニトマト、茹でブロッコリー
汁:豆腐、しいたけ、ねぎの味噌汁

作り方(約18分)
1) 米を研いで鍋で炊く(8分で炊いて、10分蒸らす)。
2) フライパンに火をかけて油をひき、半調理の豚ロース肉を置いて蓋を閉めて両面焼き色をつけたら、弱火で蒸し焼きする。中まで火が通っているか確認しながら10分ほど火にかける。 この間に、しいたけ、豆腐を食べやすい大きさに切る。
3) 米をコンロから上げたら、空いたコンロで鍋に湯を沸かし、出汁、しいたけ、豆腐を入れて味噌を溶いて、最後に半調理のねぎを散らす。
4) 「冷ややっこ」用の豆腐を切り分け、半調理のねぎ、すりおろし生姜を添えて器に盛る。
5) 器に「豚ロース味噌焼き」を盛り付け、半調理のミニトマトと、茹でブロッコリーを添え、ご飯、味噌汁をよそう。

◎マキさんの時短一工夫
豚ロースを焼いている間に余裕があれば、余ったしいたけを切って冷凍しておけば、後日味噌汁やうどんの具材になります。

【木曜日】

◆メニュー
メイン:鶏肉のマリネ ベビーリーフ添え
副菜1 肉味噌炒め
汁:ねぎと玉子のスープ

作り方(約18分)
1) 米を研いで鍋で炊く(8分で炊いて、10分蒸らす)。
2) フライパンを火にかけて油をひき、豚ひき肉を入れて炒め、火が通ったら、半調理の(みじん切りした)玉ねぎとカラーピーマンを加える。野菜がしんなりとしたら、しょうがをすりおろし、みりんと味噌を大さじ1、砂糖小さじ1加え、水分を飛ばしながら炒める。
3) 米をコンロから上げたら、空いたコンロで鍋で湯を沸かし、鶏ガラスープと、半調理のねぎ、溶き卵を入れて、最後に塩こしょうで味を整える。
4) 器に半調理のベビーリーフを平らに盛り、半調理で完成させておいた「蒸し鶏のマリネ」を載せるようにして盛り付ける。
5) 「肉味噌炒め」を器に盛り付け、ご飯、スープをよそう。

◎マキさんの時短一工夫
肉味噌炒めの材料をまとめて冷蔵庫で保存する際、袋の奥に野菜、手前に肉を入れておけば、調理の際に肉から取り出すことができて手間取ることがありません。

【金曜日】

◆メニュー
メイン:カルボナーラ
副菜:ミニトマト、茹でブロッコリー

作り方(15分)
1) 鍋に湯を沸かし、沸騰したらパスタを茹でる。
2) フライパンを火にかけてベーコンと玉ねぎを炒め、火が通ったら、牛乳、生クリーム、黄身、粉チーズをよく混ぜた液を加える。
3) 茹で上がったパスタをフライパンに入れて絡ませ、最後に好みで黒胡椒をふりかける。
4) 「カルボナーラ」を器に盛り付け、半調理のミニトマト、茹でブロッコリーを添える。

まとめ

「作り置き」「下準備」と聞くと、何かと面倒だと身構える主婦の方でも、「洗う」「切る」「茹でる」だけの作業なら、負担にならないのではないでしょうか。
半調理は、「夕飯作りの時間を短縮したい」という働くママの強い味方! 今週末からチャレンジしてみませんか?

 

■マキさんプロフィール
広告代理店勤務のワーキングマザー。
東京都在住。夫と4歳と9歳の娘の4人暮らし。ブログ『エコセイカツ』で、不要な物は持たない、不要な家事はやらないという日々のシンプルな暮らしを紹介。月間約100万PVという驚異的な数字とリピート率で話題になる。著書に『持たないていねいな暮らし』『しない家事』(すばる舎)、『家事はすぐやる!』(ワニブックス)、『持たない四季の暮らし』(大和書房)など。新著に『ゆるく暮らす』(マイナビ出版)がある。

 

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取材、文:宇治有美子/撮影:平山 諭

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