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2018年11月21日

せっかく稼いだパート代、ちょっとは手元に残したい! パートママ必見“家計の黄金バランス&節約の極意”とは

パートママの家計バランス_メイン家計をラクにしようとパートに出たものの、「毎月、手元にお金が残らない(涙)」なんてこと、ありますよね(主に筆者の実感です)。仕事に家事・育児に日々、頑張っているのに、「ぜんぜんお金が残らない!」「生活が苦しい」という悲劇をどうやって解消すればいいのか、家計診断でお馴染みの横山光昭さんに、お話を伺ってきました。

手取りは横ばい、税金UPでどこの家計も苦しい

「贅沢はしてないんです!」「がんばって節約しているんですけど」…。家計再生に定評のあるFPの横山光昭さんへ相談に来る人は、みんな同じように口を揃えるといいます。

「このところお給料はほぼ横ばいの一方で、社会保険料や物価、消費税率の引き上げなどで、家計への逆風は強まるばかり。今までと同じように生活していたら貯まらないのは、当たり前です」と断言します。

さらに貯まるかどうかは、収入の多さでは決まらない、ともいいます。
「仕事柄、世帯年収が1000万以上あるご家庭、300万円程度のご家庭など、多数の家計簿を拝見していますが、貯金の多さ/家族の満足度/幸せ度は収入には関係がないんだな、と実感しています。確かに収入が多いほうが貯蓄できそうな印象はありますが、その分、出費も多く、やりくりできるお金は乏しい、という世帯は少なくありません」

では、どうしたら「貯まる家計」になるのでしょうか。
「お金を貯めるのに、早道はありません。地道に家計簿をつけ、内容を「消費(生きていくのに必要なお金)/浪費(必要のないムダな出費)/投資(自己投資。将来に生きてくる支出)などと振り返り、家族で共有しつつ、コツコツと貯めていくのがいちばんです」と話します。

家族4人、世帯年収596万円の家計の黄金バランスはコレ

◆モデル家庭
30代夫婦 + 子供二人(幼稚園・小学校低学年)
手取り月収33万円…夫23万円+妻8万円+子ども手当2万円=33万円
 └夫…年収500万円(手取り375万円、ボーナス夏2カ月・冬2カ月として、月収23万円)
 └妻…年収96万円(手取り96万円、月収8万円)

年収596万円(600万円弱)家計の黄金バランス比率

「年収600万円弱のご家庭の場合、住宅ローンや家賃などの住居費は24%、食費は12%に抑えられると、やりくりしやすいですね。預貯金は最低でも10%ほどキープできると、‘手元に残っている’といえるのではないでしょうか」と横山さん。

ただ、実際の数字をあてはめていくと住居費79,200円、食費39,600円、預貯金は33,000円と、「そこで収まらないよ!」という人もいるのでは。そう、この割合はあくまでモデル。家族構成、子どもの有無や年齢、年収、住んでいるところが都市部か地方か、持ち家か賃貸かによっても変わってきます。各項目は異なっても、最終的に貯蓄(10%)を確保できていれば、まずはひと安心! といえるかもしれません。

「日本人は真面目なので、指標やモデル、平均値があると、それに合わせなくては、と思いがち。でもそこに合わせる必要はなく、家庭なりの価値観に合わせて、メリハリをつければいいんですよ」とアドバイスします。

たとえば、車を持たない選択をしたのであれば家は駅近マンションにする、食費をかけるのであれば通信費を節約する、といった考え方です。

「私は格安スマホにしていて、スマホでも通信費は月額2000円程度。毎月1万円もかけるのであれば、お酒を飲みたいですから」と横山さん。ちなみに6人のお子さんがいる、良きパパでもあります。

第一に家計を把握する&診断して家族で共有する

では、メリハリをつけるには、どうしたらよいのでしょうか。

「まずは現状を把握するところからはじめましょう。家計簿アプリなどで記録するのもよいですが、費目が自動で集計されてしまうので、自分が何にいくら使っているのか把握しにくい。個人的にはアナログ(紙の家計簿)やエクセルを使った入力のほうが、記憶に残り、『何をいくらで買ったのか』をきちんと把握している気がします」(横山さん)

またこうした、使ったお金を振り返る&欲しいものをプレゼンしあう「家族会議」も有効だそうです。

「我が家の場合、給料日直後の金曜の夜に『家族会議』を行うと決まっています。そこで、何が欲しいのか、その理由や価値などをきちんと話し合うのです。家計管理する人だけが“お金がナイ”とカリカリするのではなく、みなで家計がどういう状況なのか、客観的な資料をもとに話合うと、ココは削れるね、ここは貯めておきたいなどと、クリアになり、気持ちがラクになりますよ」(横山さん)

ちなみに、家計管理は妻でも夫でも、得意な人がやればいいと考えているそう。
「ただし、どちらか一方に任せっぱなしはダメ。節約は家族一丸となって取り組まないと、失敗しやすいと思います」とアドバイスします。

「貯め体質」になるための、家計見直しの極意とは

【その1】 固定費と流動費。まず見直したいのは、固定費
家計には住居費や通信費など、一定額がかかる「固定費」と、食費や娯楽費、被服費など毎月変動する「流動費」などがあります。節約効果が出やすいのが、「固定費」。
「生命保険などは毎月○万円内と予算内で加入できるものを探してもいいですね。光熱費・通信費なども電力自由化や格安スマホなど、選択肢が増え、圧縮できるようになっています」

【その2】 まず行動。知っているだけでは節約にならない
「格安スマホ、カーシェアなど、テレビや雑誌、ネットでも、おトク情報や節約ワザなどの情報が溢れていますが、自分で実行する人は少数派です。知っているだけでは、節約にはなりません。まずは手間をかけても実行してみる。知識だけでは、家計は再生しません。大切なのは実行力なんです」

【その3】 カード払いをやめて、現金で払う
「ポイントが貯まる」などで、使ってしまいがちなカード払いを見直すのもよいそう。
「水道光熱費などのカード払いをやめろとはいいませんが、飲食代や服飾費、ネットショッピングなどのカード払いは一度、やめてみていもいいと思います。現金で支払うと、逼迫した感覚になるので、見極める目がシビアになりますよ」と、堅実な金銭感覚を取り戻すのにオススメな方法だそう。

【その4】 日常生活に計画性を。準備することで節約になる
家族で楽しいお出かけやショッピング、買い物では、ついつい出費がかさんでしまいがちです。
「節約していても楽しみがないと、人は続けられません。ただし、衝動的に行動すると、出費がかさむだけでなく、ムダな浪費になりがち。事前に計画して、予算の範囲内で行動する賢い『消費』ができるよう、事前の準備が大切です」

【その5】 脱リバウンド。ストレス解消法をもっておく
ダイエットや片付けなどと同様、節約にもリバウンドを起こす人もいます。
「自分がどうするとストレス解消できるのか、知っておいてソンはないと思います。たとえば、私の場合は浪費用財布を持っていて、あまった小銭をいれておき、この中なら浪費をしてもいいと決めているんです。これで末っ子にお菓子を買ったり、コンビニで衝動買いしたりと、楽しんでいますよ(笑)」

まとめ

いかがでしたか? あまり理想と比べすぎてもストレスがたまる一方です。お金の使い方は十人十色。家族で楽しみながらコツコツと続けること、ストレスをほどよく解消することが、貯金のため体質になる極意といえそうですね。

横山さん【取材協力】
横山光昭さん
ファイナンシャルプランナー、家計再生コンサルタント

株式会社マイエフピー代表取締役。マイナス家計をプラスにする「家計再生」を得意とし、メディア出演や著書も多数。
http://myfp.jp/

取材・文:嘉屋恭子

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