エステティシャンの志望動機の書き方・伝え方の例文
エステティシャンの志望動機の書き方・伝え方のコツを例文(サンプル)とともに紹介します。例文は経験者の場合と未経験で転職する場合の2パターンを用意。履歴書や面接で特に重要になるので参考にしてください。
【目次】
エステティシャンの仕事と求められるスキル
エステティシャンは、フェイシャルケアやボディケア、脱毛などの施術を行い、お客さまの美容をサポートする仕事です。お客様のニーズを引き出すカウンセリング、施術中のコミュニケーションなどは売上やリピート率にもつながるため、接客スキルが求められます。また、エステティシャンの業務内容や技術は多岐にわたるため、経験のある業務は「志望先でどのように活かせるか」と関連させアピールしましょう。
エステティシャンの志望動機の書き方のコツ
経験業務を施術・コミュニケーションスキルと紐づけてアピール
実務経験がある場合は、これまでに培った施術スキル・コミュニケーション力を具体的にアピールしましょう。「○○年間脱毛サロンにて、マシンを使用した施術をのべ○○件行った」「最適なプランの提案をすることでリピートにつながった」など、具体的な数字やエピソードを交えて記載すると効果的です。未経験の場合であっても、コミュニケーション力やプレゼンテーション力、提案力などの対人スキルや接客経験はエステティシャンの仕事でも活かせるため、積極的にアピールするとよいでしょう。
明確に「サロンを志望する理由」を記載
採用側は「なぜ当サロンを志望するのか」という理由に注目しています。そのため応募者は、「数あるエステサロンの中でも、なぜそのサロンで働きたいのか」という理由を明確に記載しましょう。フェイシャル・美顔、ボディ、痩身、脱毛・シェービングなどサロンの特徴もさまざまです。これまでの経験や将来のビジョンを整理し、志望するサロンの特徴に関連付けてまとめると説得力が増します。
志望するサロンの特徴をふまえた将来のビジョン
履歴書や面接を通し、採用側は「当サロンでどのように活躍をしてくれるか」を見極めようとします。そのため、これまでの経験・スキルと、志望するサロンの特徴をふまえ、「スキンケアに特化したサロンでフェイシャルのスペシャリストになりたい」「裁量のある総合サロンで、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供したい」など、自身が将来どうなりたいか、そのためにそのサロンでどう活躍したいかをアピールしましょう。採用側が転職後の活躍をイメージできるように、なるべく具体的に記載するとよいです。
エステティシャンの志望動機の例文
経験者の場合
専門学校を卒業して以来、総合エステサロンにて5年間ボディ・ヘッド・フェイシャルのトータルでの施術に携わってきました。近頃は施術前カウンセリングの際に「小顔になりたい」とご希望されるお客様が増えており、フェイシャルエステやヘッドスパをご提案・施術することが多いのですが、多くのお客様から小顔効果実感の声をいただいたことをきっかけに、小顔施術の技術をさらに高めたいと思うようになり、小顔矯正を専門とされている貴社を志望いたしました。これまでのフェイシャルやヘッドスパを含むトータルケアの知識・経験を活かして、確実に結果を出せる小顔フェイシャルのスペシャリストになりたいと考えています。
経験者採用の場合は「即戦力になれるか」が求められます。志望するサロンのサービスの特徴や理念などに合わせて、これまでの知識・技術スキル・カウンセリングスキルを活かしてどのようにサロンに貢献できるかを具体的にアピールすることが大切です。「人をきれいにしたい」という熱い想いを、志望するサロンのサービスの特徴・理念と紐づけながら、これまでのエピソードと将来のビジョンとともに記載しましょう。
未経験者の場合
私は出版社の営業部に勤めて3年になりますが、仕事が不規則のため食事は外食で済ませることが多く、社会人になってから10キロ太ってしまいました。そんなときに御社のエステサロンを利用したのですが、丁寧な施術に加え、食生活や運動などへのアドバイスをいただいたおかげで、5カ月で10キロの減量に成功することができました。結果を出して自分の外見に自信を取り戻したことがきっかけで、私のように急に太ってしまった人や、痩せることができず悩んでいる人のサポートをしたいと思うようになり、食事やライフスタイルも含めて総合的に痩身をサポートする御社を志望いたしました。広告営業で培ったコミュニケーションスキルを活かして丁寧なカウンセリングをおこない、お客様に適切な施術・アドバイスを行うことで、結果を出せるエステティシャンを目指したいと思います。
未経験者の場合、仕事に対する熱意や向上心を伝えることが重要です。「人をきれいにしたい」「人の役に立ちたい」という想いが伝わるエピソードや、エステティシャンの仕事を通してお客様に何を提供したいのかをまとめましょう。未経験であっても、これまでの経歴で培ったコミュニケーション力やプレゼンテーション力、リーダーシップなどはエステサロンでも大いに活かせるのでしっかりとアピールしましょう。
小林未千(サロン経営コンサルタント)
OLから美容業界に転職し、17年間エステティシャン・営業(トップセールス)・マネジメント(No1店舗)・経営企画室長(年商55億)と経験を積み2007年独立。サロン人材育成研修・コンサルティングは本質的、かつ具体的で成果が上がると評判。一部上場会社や公共機関、業界団体、エステ業界トップクラスの企業コンサルティングをはじめ、個人を1,000人以上支援。書籍『1枚のアンケート用紙で「新規顧客」が「100回顧客」に変わる!』かんき出版