「お大事にしてください」は上司に使える敬語?「お大事になさってください」との違い

「お大事にしてください」は、病気やけがをした相手を気遣う言葉です。上司や目上の人に使う場合など、ビジネスシーンでの使い分けや丁寧な言い換えを解説します。
- 「お大事にしてください」は同僚など向けです
- 上司や目上の人には「お大事になさってください」の方が適切です
- お礼の言葉は「お気遣いいただきありがとうございます」などがおすすめ。
「お大事にしてください」は上司や目上の人には使わない
「お大事に」は、相手の回復を願うときに伝える言葉です。ビジネスシーンかプライベートか、また友達・同僚・上司など相手との関係性に応じて、ふさわしい表現が異なります。ここでは相手との関係性別に、使い分けのポイントを紹介します。
上司や目上の人には「お大事になさってください」
会社の上司、アルバイトなら店長などの目上の人、取引先の人などに対しては、より丁寧な敬語表現である「お大事になさってください」を使うといいでしょう。「なさる」は「する」の尊敬語で、「してください」よりも敬意の高い言い回しになります。
「体調を崩されたと伺いました。お大事になさってください」
「くれぐれもお大事になさってください」
同僚には「お大事にしてください」
会社の同僚やバイト先の仲間や親しい先輩など、友達より少し距離のある相手には、丁寧な「お大事にしてください」が使いやすい表現です。親しみを保ちつつも、失礼にならない程度の丁寧さを添えられます。
「体調が良くなるまで、お大事にしてください」
「無理せず、お大事にしてくださいね」
友達には「お大事に」「お大事にしてね」
友達や家族など親しい間柄であれば、「お大事に」とそのまま使うか、「お大事にしてね」のように柔らかい言い方にするのが自然です。かしこまった敬語を使うとむしろ距離を感じさせてしまうため、普段の会話に馴染む言い回しを選びましょう。
「今夜から寒くなるみたいだから、お大事にね」
「無理しないで、お大事に」
「お大事に」の丁寧な言い換えと例文
「お大事になさってください」には、ほかにも丁寧な言い換えがあります。表現によってニュアンスが異なるため、場面に応じて使い分けましょう。
「ご自愛ください」
メールや手紙などで使われることが多いのが「ご自愛ください」です。「どうぞご自愛ください」や「ご自愛くださいませ」とするとより丁寧になります。
なお、「お身体ご自愛ください」は正しくありません。「ご自愛」に自分の身体を大事にするという意味が既に含まれており重複するためです。
「寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください」
「お身体をお労りください」
相手に無理をせず、体をいたわって過ごしてほしいと伝えるときは、「お身体をお労りください」を使います。「御身お労りください」 とすることもできます。この表現もメールや手紙の結びに使われることが多いです。
「こちらのことは気にせず、今はゆっくりとお身体をお労りください」
「養生なさってください」
「養生なさってください」は、無理をせず体をいたわり、病気やけがからの回復に努めてほしいと伝える表現です。軽い不調にも使えますが、入院や手術など、回復に時間がかかる場面で使うとより自然です。
「入院されるそうで、くれぐれも養生なさってください」
「おいといください」
「おいといください」は、相手に体を大切にしてほしいと伝える表現です。「大切にする」「いたわる」という意味の「厭う(いとう)」に由来し、手紙やメールなどで使われる、やや古風な言い回しです。
「しばらく寒さの厳しい日々が続きますが、どうぞお体をおいといください」
「くれぐれもお身体をおいといください」
静養なさってください
心身をゆっくり休めて元気を取り戻してほしいという意味を持つ表現で、療養中の相手を気遣う際に使われます。
「しばらくお休みを取られるとのこと、どうぞ静養なさってください」
お身体を大切になさってください
相手の体調を気遣い、自分の身体をいたわりながら過ごしてほしいという気持ちを丁寧に伝える表現です。
「季節の変わり目ですので、どうぞお身体を大切になさってください」
「お大事に」と言われた時の返事・返し方
相手から「お大事にしてください」と声をかけられたときは、「お心遣いありがとうございます」や「お気遣いいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えましょう。
仕事を休むことで相手に対応を依頼する場合は、必要に応じてお詫びを添えましょう。復帰日が決まっていれば、その予定や引き継ぎ事項も伝えます。
「お心遣いありがとうございます。ご迷惑をおかけしますが、〇月△日には復帰する予定です。よろしくお願いいたします」
【メールでの返信例】
「お気遣いいただき、ありがとうございます。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
〇月△日より復帰予定です。
復帰後、改めてご挨拶いたします。よろしくお願いいたします」
「お大事に」は、相手との関係性に合った言い方を選ぶことが大切です。ビジネスメールや対面でのやりとりに活用しましょう。
※更新履歴:
2023年12月12日
2026年8月31日
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