自己紹介の基本項目と例文。学校・バイト先で好印象を持ってもらうためのポイント
大学のゼミや高校のクラス、バイト先などでの自己紹介では、好印象を与えたいですよね。ここでは、自己紹介で話す基本の項目と、印象を良くするエピソード、話し方、失敗しないコツなどを紹介します。最後に専門家からのアドバイスもあります!
【目次】
自己紹介の基本項目
自己紹介の目的は、相手に自分のことを知ってもらい、人間関係をスムーズにするきっかけを作ることです。よく話される自己紹介の基本項目と話す順番はこちらです。
・氏名、在学校や学部など自分の所属
・自分の特徴・特技・趣味など
・今後の抱負
・締めの挨拶
氏名、在学校や学部など自分の所属
初めに伝えるのは名前と在学している学校、学部など、自分の所属情報です。出身校や地元を伝えても良いでしょう。ある程度、顔と名前を知っている仲でも、自己紹介ではフルネームが基本です。
自分の特徴・特技・趣味など
次に、自分がどんな人間なのか知ってもらう内容を話します。身長が何センチなど外見の特徴でもいいですし、「サッカー部に所属していてリフティングが100回できます」や、「洋服が好きで休日はショッピングに出かけることが多いです」など、自分の特徴や特技、趣味など相手に印象づけたいことを話しましょう。
今後の抱負
新しい環境の中で、自分がどう過ごしたいのか、何を頑張りたいのかを話します。「~をしたい」「~を頑張りたい」など、将来に向けたポジティブな内容を選ぶと印象がぐっとよくなります。
締めのあいさつ
最後は「(1年間)よろしくお願いします」「これから仲良くしてください」といった言葉で締めくくります。
自己紹介の例文(大学、バイト先など)
一般的には自己紹介は1人30秒~1分程度が好ましいです。文字数としては、250~300文字程度です。
下記で紹介する例文は、話すと30秒程度です。自分に合った内容に調整し、使ってみましょう。
中学や高校での自己紹介例文
入学した時の自己紹介は、その前の中学や小学校の話、途中のクラス替えの時なら、前の学年の時のエピソードを簡単に話すと良いでしょう。
「山田 太朗です。〇〇中学出身で、3年間野球部でした。高校でも野球部に入ろうと思っています。野球観戦が好きで、両親が関西出身の影響で阪神ファンです。オンラインゲームも好きなので、野球好き、ゲーム好きの人はぜひ声をかけてください。これから1年、よろしくお願いします」
「山田 花子です。みんなからは「はなっち」と呼ばれています。部活は吹奏楽部でクラリネットを吹いています。マンガが好きで、最近は〇〇や〇〇にはまっています。2年で理系クラスになって、1年の時の友達が少ないので、皆さんと仲良くなれたらと思います。よろしくお願いします」
大学での自己紹介例文
大学では、色んな地域、同級生から先輩まで、お互いの背景を知らない人同士での自己紹介の機会が増えます。その分1つで良いので、印象に残るエピソードが加えられると理想です。
「初めまして、山田花子です。宮崎県から来ました。高校ではバスケやハンドボールなど球技をやっていましたが、大学では、スキーやスノボーサークルに入る予定です。地元は雪が降らず、雪関係にうといので、雪に興味がある方は、ぜひ情報交換をしたいです。よろしくお願いします」
「山田花子です。〇〇バのコーヒーが好きで、つい季節限定の高いコーヒーを試してしまいます。私みたいに「ご機嫌につい買ってしまう」消費者の心理を作り出す売れるしくみが少しでも解明できるよう、このゼミで学んでいきたいと思います。よろしくお願いします」
「経済学部1年の山田 花子です。〇〇県にある〇〇高校出身で、「はなち」と呼ばれてきました。6歳からバレエを続けていて、180度開脚ができます。テニスは経験がないのですが、この柔軟性を活かして、楽しめるよう頑張りますので、何卒よろしくお願いします」
バイト初日の自己紹介の例文
アルバイトの初日の挨拶で、自己紹介をする場合があります。下記は、ある時の例です。あえて自己紹介の場がない場合は、初めて顔を合わせる人に会うたびに「今日からバイトに入った〇〇です。よろしくお願いします」と挨拶をすると良いでしょう。
印象が良くなる話し方(特徴・趣味・特技)
基本項目のなかの「自分の特徴・趣味・特技」に具体的なエピソードを1つ加えると親近感がわき、相手が話かけやすくなります。エピソードは1つに絞り、あれもこれもと話を大きく広げないのがポイントです。
部活のエピソード
奇をてらったエピソードよりは無難な内容がおすすめです。
好きな芸能人やスポーツを話す
好きなのがグループやチームの場合、個人名を出さないで伝えると「どのメンバーが好きなの?」など、後から話しかけやすいです。
出身校や地元、方言をネタにする
「〇〇が有名な学校に通っていました」(過去に有名人が通っていた、スポーツ強豪校など)「ゆるキャラが人気の〇〇の出身です」などを加えると話が広がります。方言が独特な地方出身ならそのことを話すのも面白いでしょう。
名前をネタにする、呼び方を伝える
新しい環境では、相手をどう呼べばいいか悩むもの。名前の由来やあだ名を紹介したり、「〇〇と呼んでください」と言えば距離がすぐに縮まりそうです。
話し方のコツ
話し方によって印象はがらりと変わります。好印象を与えるポイントは大きく2つあります。
大きめの声で、ゆっくりはきはき話す
自己紹介は相手に自分を知ってもらうことが目的です。重要なのは、聞き手を意識して、大きな声でゆっくりはきはきと話すこと。人数が多いときには聞き手の顔を順番に見ながら話すと、相手は自分に話してくれていると感じ、好印象です。
顔を上げて、明るい表情を意識する
緊張するとつい顔が下を向きがちです。そんなときこそ顔を上げて相手の顔を見ましょう。話に詰まったり、間違えても大丈夫。顔を上げて明るい表情で話をすれば、間違えたって印象はよくなるものです。
自己紹介で避けたいポイント
自己紹介で第一印象は変わります。下記のような話は上手くいくこともありますが、聞く側に引かれてしまう可能性があるのでおすすめしません。
・あえて笑いを取りに行くこと
・自慢に聞こえる話をすること
・話を盛ること
・ネタを盛込みすぎること
・周りの温度にあわないマニア度の高い話をすること
ウケを狙ったエピソードは、滑ると取り返しがつきにくいです。話を盛りすぎると滑りやすいです。自慢しているように聞こえる「におわせ話」や、周囲がついてこれなそうなマニアックな話も避けましょう。
あくまでも自己紹介は、自分のことを知ってもらうプレゼンなので、相手の印象に残ることが大切です。そのため、ここは覚えて欲しいというポイントを絞ってネタを話す方が効果的です。
専門家からの自己紹介時のアドバイス
ここでは、自己紹介をするときのNG行動と、アイコンタクトについてお話します。
自己紹介で避けたいNG行動3
話す前から悪い印象をもたれないよう避けたいNG行動を3つ紹介します。
①TPOを考えていないマナー
服装・髪型・言葉遣いなど、誰に対して自己紹介をするのか考えて準備することが大切
②落ち着きがない態度
体がユラユラ、目線が定まらないなどは、やる気が見えず自信のなさを感じます。背筋を伸ばし笑顔で!
③単調な話し方
声が大きくてもずっと同じ調子だと印象に残りません。強調したい部分はゆっくり大きめに話すなどメリハリをつけると話に引きこまれます。
自己紹介で取り入れたいアイコンタクトのコツ3
アイコンタクトは「積極的に意思疎通をしたい」という気持ちの表れで、人間関係には欠かせません。「あなたを受け入れたい」「自分は尊重されている」と通じ合うので、自己紹介の時にぜひ試してみてください。アイコンタクトの具体的な取り方のコツを3つご紹介します。
①相手の目を2~3秒見る
すぐにそらすと無視されたように感じ、長すぎても居心地が悪くなります。
②視線を外すときは縦に外す
横に外すと否定されているような印象に。目の周辺や鼻のあたりを見ると自然です。
③優しい目元を意識する
目元が緊張していると睨んでいるように見えることも。優しい目元の練習を!
自己紹介の項目と流れが決まったら、自分の動きもあわせて鏡の前で練習しましょう。
株式会社ヒューマンディスカバリー代表取締役。航空会社、大手書店を経て人材育成会社を設立。官公庁や企業にて研修講師、人事アドバイザーを務める。書籍は30冊以上
参考記事:面白い自己紹介ネタ12選! 使える例文と基本テンプレ付き
※記事公開日:2020年9月29日、2023年3月20日、2024年4月1日更新