「体調はいかがですか」の正しい使い方と言い換え表現(例文付き)
「体調はいかがですか」は、ビジネスシーンで相手の体調を気遣う言葉として使われます。ここでは「体調はいかがですか」の正しい使い方や言い換え表現について例文付きで解説します。
「体調はいかがですか」の基本の使い方
「体調いかがですか」は、体調を崩している相手やその家族に対しての気遣いや、体調を崩しやすい季節の変わり目の挨拶として使われる言葉です。
目上の人や仕事など幅広く使える
「体調はいかがですか」は、目上の人やビジネス上シーンなど、敬語を使う相手に使えます。直接会った時の挨拶のみでなく、メール、手紙やはがきの書き出しにも使います。
使うタイミングは最初の1回など控えめに
体調を気遣う挨拶は、毎回会うたびに使うというよりは、久しぶりに連絡したり、体調が悪い事を聞いた後の最初のタイミングで使うのが一般的です。
「どうぞ」など副詞を付けるとより丁寧に
状況によってより丁寧な表現にしたい時は、「どうぞ」「くれぐれも」「どうか」といった副詞を添えることもできます。
「体調はいかがですか」の状況別の使い方
ここからは、実際に使う相手や状況に応じて「体調はいかがですか」の例文を解説します。
具合が悪そうな人に対して
病気などで体調を崩した相手と会った、あるいは連絡をする必要がある際は、要件に入る前に「体調はいかがですか」と相手を気遣う言葉をかけと良いです。一通り、要件を伝えた最後に「くれぐれもご自愛ください」や「お大事になさってください」添えて締めるとより丁寧な表現になります。
「体調はいかがですか? 本日のミーティングは来週に変更しましたので、また週明けにお話しできればと思います。どうぞお大事になさってください」
家族が体調を崩している人に対して
直接話をする相手ではなく、その家族や身近な人の体調に不安な時にも、「(ご家族の)体調はいかがですか」という風に使う事ができます。
「お子様が体調を崩されたと伺いましたが、体調はいかがですか?」
季節の変わり目の挨拶として
季節の変わり目は、寒暖差などで体調を崩しやすくなります。実際に体調を崩していなくても、相手を気遣って「体調はいかがですか」と言葉をかける時にも使えます。
「寒暖差が激しい日が続いておりますが、体調はいかがでしょうか?」
メールの冒頭の挨拶として
メールを送る際の冒頭の挨拶として「体調はいかがですか」を使う際は、相手やその家族の具合が悪い事を知っている時か、季節の変わり目の挨拶として使うのが一般的です。
大変お世話になっております。お忙しい日々をお過ごしかと存じますが、体調はいかがですか。
〜中略〜
寒い日が続いておりますので、どうぞご自愛ください。
「体調はいかがですか」の言い換え表現
相手の体調を気遣う言葉は「体調はいかがですか」のほかにもあります。代表的なものを例文つきで紹介します。
お元気でいらっしゃいますか
久しぶりに会う相手は、具合が悪いとは限りません。その時は、「体調いかがですか」よりも、「お元気ですか」と、健康であることを確認する表現の方が適していることもあります。
「お久しぶりですが、お元気でいらっしゃいますか」
お変わりありませんか
「お変わりありませんか」も久しぶりに連絡をする相手に対して使います。「お元気でいらっしゃいますか」よりも控えめに相手を気遣う言葉として適しています。
「しばらくお会いしていませんでしたが、皆様、お変わりありませんか」
お身体の具合はいかがですか
「お身体の具合はいかがですか」は実際に体調を崩した相手を気遣う言葉です。また、快復された相手に対しても使うことができる言葉です。
「退院されてしばらく経ちましたが、お身体の具合はいかがですか」
お身体にお気をつけください
「お身体にお気をつけください」は、目上の人に対して健康に気を配るよう伝える際に使います。多忙な相手が無理をしないよう気遣うときなどに添えると良いでしょう。
「ご多忙のことと存じますが、お身体にはくれぐれもお気をつけください」
このように、「体調はいかがですか」という言葉は、さまざまなビジネスシーンにおいて活用することができます。相手への気遣いの言葉を上手に使いこなして、お互い気持ちよく仕事をしましょう。