バイトで怒られて辛い…心の対処法と怒られやすい人の特徴
バイトを始めてみたけれど、いつも怒られてばかり…、なんだか辛くなってきた。そんな時、どうしたらいいのか、心の整理のしかたとコツをお教えします。
【目次】
「怒られた」と感じても、実は「思い込み」の事もある
いつも怒られてばかりで、「うまくいかないな」と思っているのは、実は自分の思い込みであることも多いものです。
人にはみんな「考え方のクセ」があります。たとえば、幼い頃に厳しく育てられた人などは、『名前を呼ばれる→怒られる』と反射的に反応してしまうこともあります。
これはいわゆる考え方のクセによって身についてしまった「自動思考」と言われるものですが、このように心の深い層に刻み込まれた思い込みで「私はダメ→だから完ぺきにやらないといけない→仕事がうまくいかないのは私が完ぺきでないから→また怒られる」という思考ループに陥ってしまうのです。
でも、安心してください。
怒られる感覚が湧き起こる理由は、単に自身の考え方のクセのループにはまっているだけで、あなたがダメというわけではないのです。
辛い気持ちを切り替える方法
自分が焦っていると自覚する
「ヤバい、怒られる」と思った瞬間、心臓がドキドキしだしたり、頭の中が真っ白になったり、カーッと熱い感覚が込み上げてきたりしませんか? その感覚が大事です。これは身体反応と言い、その反応がどう出るかは人それぞれ。でも、よく自分を観察していると、焦った時にいつも同じような反応が起こるはず。
そして、大事なのは、その反応が起こったと感じた時、「あ、私はまたいつもの考え方のクセのループにはまっているな」と自分に問いかけてみてください。
こうすることで自然に落ち着いてきて、自分のペースが取り戻せるものです。
場所を変えて、気持ちを落ち着かせる
これは逃避ではなく、安心できる場所に移動することを指します。一人になれる更衣室でも大好きなカフェでも構いません。その場を離れるだけで気持ちが落ち着く作用があります。
怒った相手も実は怖がりなのかも、と考えてみる
人は誰でも否定されることを恐れるものです。相手だって否定を避けて怒るという感情に出ているだけかもしれません。「私も相手も、誰でもみんな怖いものなんだ」と考えると少し気がラクになりませんか? また、「すみません。怒られているようでちょっと怖いです」と素直に自分の気持ちを切りだすだけでもかなり気持ちがラクになります。
日ごろから成功体験をメモして思い出す
失敗は誰にでもあります。その時に助け合い、許しあうことが大事です。他の人の失敗をカバーして「ありがとう」と感謝されたことなど、小さな成功体験のメモを残しておいて。自身が困った時に見返せば自分の心の癒しになります。
実際に怒られやすい人の特徴
怒られたと感じるのは、思い込みのクセもありますが、怒られやすい人の行動には特徴があります。よくある行動パターンとその対処法を紹介します。
わからないことを聞かずに自己判断で仕事をする
先輩や店長から仕事を頼まれたとき、進め方の順番、注意点などを説明されても、わからないことや判断に迷うこともあります。そんなとき「聞いたら悪い」という気持ちが先行し、先輩や店長に確認せずに、自分の判断で仕事を進める人がいます。判断が正しかった場合は良いですが、間違った場合は、かえってその失敗をカバーする時間が取られます。
慣れるまではわからないことはていねいに確認すること。それが怒られにくくなる早道です。
同じ失敗を何度も繰り返す
失敗は誰にでもあることです。失敗の種類にもよりますが、1回目の失敗では「次、気をつけてね」程度で終わることが多いと思います。ただ、同じ失敗を何度も繰り返すと、相手もきちんと話を聞いているのか、緊張感をもって仕事に臨んでいるかなどと不安になり、結果として怒られることにつながります。
失敗を防ぐには、「メモをとる」「行動をシミュレーションしてみる」「確認する」対策が有効です。また、なかなか仕事が覚えられない場合は、先輩や店長に相談してアドバイスをもらうのもよいでしょう。
遅刻や欠勤を繰り返す
たび重なる遅刻や突然の欠勤は、他のアルバイトスタッフにも迷惑がかかり、店舗の運営に支障をきたします。店長や先輩が怒り、注意するのも仕方がありません。
就業時間は働く上で守る必要のあるものです。シフトを忘れてしまうのであればスケジュール管理を徹底する、寝坊であれば目覚まし時計を複数用意する、時間ギリギリのシフトであれば、入る時間を見直すなど、原因を見つけて、対策しましょう。
辞めることも選択肢のひとつ
考え方のクセや行動を見直しても、仕事が合わない、そもそも人間関係の相性がよくないなど、自分では改善が難しい要因もあると思います。
どうしても辛いと感じたら、辞めることを自分の「選択肢」に入れることで、気持ちが軽くなることもあります。アルバイトを通して「成長した」「楽しかった」と思える職場を見つけるのも選択のひとつです。
日本総合カウンセリング http://jtc-web.jp/
※2015年6月24日の記事を更新しました。