録画面接とは。事前準備や話し方のコツ、撮り直しの有無など解説【アルバイト・就活・転職向け】
就活や転職、アルバイトに応募すると、通常の対面面接の他、「録画面接」が選べる場合があります。録画面接とはどういうものなのか、やり方や撮り直しできるのか、聞かれる質問や注意点などについて解説します。
録画面接とは
録画面接とは、応募先の企業が指定する手順に従って、質問に回答する動画を録画し、応募先がその動画を見て選考する面接の方法です。ビデオ面接とも呼ばれることもあります。
録画面接とWeb面接の違い
録画面接は、面接担当者と顔を合わせず、録画した動画を送る形式で行なわれますが、Web面接はオンライン上で顔を合わせた面接になります。
また、録画面接は回答期限が決まっているものの、期限内であれば自分の都合の良い日時や場所で回答できますが、Web面接は日時が決まっておりリアルタイムで行なわれます。
応募先による録画面接の形式の違い
録画面接は応募先によって、質問の事前告知があるかどうか、撮り直しができるかどうかなどの違いがあります。
質問の事前告知の有無
録画面接で聞かれる質問は、事前に告知があるケースとないケースがあります。事前の告知がない場合は、緊張したり焦ってしまって思ったように回答できない可能性があるので、志望動機や自己PR、何か質問はないか(逆質問)など、定番の回答は事前に準備しておくといいでしょう。
撮り直しの可否
録画面接では、動画の撮り直しができない形式を採用しているケースや、撮り直し回数に制限を設けているケースがあります。撮り直しができない録画面接では、録画を始める前に服装などの身だしなみを整えておき、質問内容も事前に想定しておきましょう。
日時指定の有無
録画面接では、回答期限が設けられていることが一般的です。期限を過ぎてしまうと、応募先の指定URLにアクセスできなくなったり、録画した動画を送ることができなくなってしまうので、必ず期限は厳守しましょう。また、動画を送る時間帯は深夜や早朝は避けたほうがいいでしょう。
録画面接の流れ
録画面接の大まかな流れは以下のとおりです。
- メールなどで録画面接用のURLやアプリを受け取る
- 指定されたURLにアクセスする(アプリを起動する)
- 記述式の質問に答える(氏名や希望職種、シフト希望など)
- 録画スタートを押し、動画で質問に答える
- 動画を保存し、送信する
企業に応募すると、応募先から録画面接用のURLやアプリダウンロードの案内メールが届きます。
応募先によって、面接方法を録画面接、対面面接を選択できる場合があります。録画面接を選択すると、応募後にメールやスマホのSMSで録画面接の案内が届きます。
応募先から案内されたURLにアクセスすると、専用のアプリをダウンロードするか、そのままWeb画面上で録画面接の説明画面になり、開始ボタンを押すと録画面接が始まります。
録画面接では、動画で回答する前に、氏名などのプロフィールや希望職種、シフト希望などを記入する質問が設定されていることもあります。その後、動画で設定された質問に答え、録画します。
全ての質問への回答が完了したら、送信ボタンを押して完了です。所要時間は応募先企業によりますが、各動画は最大3分程度、すべての回答を完了させるまで15分~30分程度をみておくといいでしょう。なお、録画面接後に「改めて対面を希望するか」を確認される場合もあります。
録画面接の事前準備(デバイスや撮影環境)
録画面接をスムーズに行なうためには事前の準備をしっかりしておきことが大切です。ここではデバイスや撮影環境で必要なことを紹介します。
カメラ付きのPCやスマホを用意する
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録画面接を受けるには、インターネットにつながるスマホやタブレット、カメラ付きのPCなどのデバイスが必要になります。専門機材は特に必要ありません。ただし、応募先によって指定があれば、それに従いましょう。もし指定されたデバイスがPCで、自分が所有しているPCにカメラ機能がない場合は、外付けのWebカメラを用意する必要があります。
すっきりした背景、明るい環境
録画面接では、映像の明るさや背景で印象が大きく変わります。印象をよくするには、部屋を明るくして、背景がすっきりした場所で撮影を行いましょうす。背景は白い壁の前が理想ですが、なければ家具や装飾の少ない位置を選びます。一時的に白い布や模造紙などで背景を作るのもよいでしょう。
カメラの位置は、顔のアップではなく、肩ぐらいまで映るような位置に固定します。本などで高さを調整して、なるべく顔の正面から撮影すると映りがよくなります。
静かな環境
撮影する場所は、自宅などできるだけ静かな環境を選びましょう。デバイスや使用するイヤホンマイクにもよりますが、周囲に音があるとそれを拾ってしまい、回答する声が聞こえにくくなってしまうことがあります。撮影を始める前に、窓を閉める、家族に音を出さないようお願いしておくなど、できるだけ周囲の音が入らない準備をしておきましょう。
録画面接の事前準備(回答、会話方法)
撮影機材の準備の他、想定質問への回答や、話し方の練習もしておきましょう。具体的に準備することは以下の通りです。
基本的な質問への回答を準備しておく
録画面接は、事前に質問内容が告知されないことがあるので、基本的な質問の回答を用意しておきましょう。
・就職活動(新卒)向けの基本的な質問一覧
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- 長所・短所
- 趣味・特技
- 逆質問(「何か質問はありますか」への回答)
・転職活動向けの基本的な質問一覧
- 自己紹介・職務経歴
- 転職理由・退職理由
- 志望動機
- 自己PR
- 長所・短所
- 趣味・特技
- 逆質問(「何か質問はありますか」への回答)
・アルバイト向けの基本的な質問一覧
- 自己紹介
- 志望動機・応募理由
- これまでの経験で嬉しかったこと、辛かったこと
- 長所・短所
- 趣味・特技
- 逆質問(「何か質問はありますか」への回答)
制限時間内に話せるよう練習しておく
録画面接では、質問ごとに制限時間が設けられていることが多いです。制限時間なると自動で終了しますが、その前に話し終えたら自分で録画を止めて終わらせることも出来ます。回答時間は、短いもので30秒、長いもので最大3分などに設定されています。事前に回答時間が分かるようなら時間に合わせて、分からない場合はショートパターンの回答とロングの回答を用意し練習しておくといいでしょう。
田運花子と申します。私は20XX年に大学を卒業後、◯◯を扱う商社で営業職を◯年努めてまいりました。なかでも(前職での実績)では、(具体的な成果)を挙げ、社内で表彰されたことがあります。これまでの経験を最大限に活かし、御社でも売上に貢献したいと思っております」
田運花子と申します。現在〇〇高校の1年生です。姉がアルバイトをしている姿を見て、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです。私は、普段から友達や部活の仲間と話すのが好きなので、接客の仕事をしたく、こちらのお店は普段からよく利用しており、一度働いてみたいと思い応募しました。よろしくお願いします。
録画面接中の話し方や服装、マナー
話し方と目線
話し方は、対面よりもはっきりと、ゆっくりと話すことを意識します。録画面接を始める前に、スマートフォンなどで練習したものを録画して、声の大きさや話すスピードなどを確認してみると良いでしょう。
カメラ目線
目線は、なるべくカメラを見ながら話します。画面に映る自分の顔を見て話すと、目線が下になってしまいます。カメラの近くにシールなど目印をつけておいて、そこを見ながら話すと目線が動きにくくなります。
カンペなどメモを用意するのは問題ありませんが、下を向き続けることのないよう、ときどき目線をカメラに戻すようにしましょう。
>【面接対策】バイトの面接で良く聞かれる質問と答え方一覧│志望動機・アルバイト経験・辞めた理由など
服装・髪型
服装は、対面面接と同様に就職・転職活動ではスーツを着用します。アルバイトの場合は私服でも問題ありませんが、カジュアルなものは避け、襟のあるシャツやブラウスなどきちんとした印象になるものを選びます。
髪型は、表情がよく見えるよう、前髪や顔周りの髪の毛が顔にかからないようにまとめるか、後ろに流しておきましょう。
※更新履歴:
2022年5月31日
2023年10月3日
2024年9月30日
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