ドラッグストア・薬局のバイト面接で聞かれる質問、志望動機、当日の服装など
薬や食料品、化粧品、日用品まで幅広く販売しているドラッグストア・薬局。身近な存在で働いている人も多い仕事の一つです。この記事では、バイト経験のある大学生へのアンケート結果を基に、実際に聞かれた質問やその回答例を紹介していきます。そのほか、面接時の服装マナーなどについても解説します。
ドラッグストア・薬局の仕事内容とは
レジ業務や商品の棚卸しや品出し、店内の清掃に接客などを行います。経験が長くなれば、商品の発注などを任されることもあります。医薬品は薬剤師の資格がないと販売ができないので、アルバイトは医薬除外品や日用品、食品などを販売します。
ドラッグストア・薬局のメリットは、アルバイトでも社員割引を利用して扱っている商品を購入できるケースが多いこと。化粧品のサンプルをもらえることもあり、コスメ好きの人にとっては魅力あるアルバイトといえるでしょう。
また、「未経験OK」や、「週2回~OK」「1日2~3時間勤務OK」などシフトに融通が利くのも学生にとっては嬉しいポイント。授業やサークル・部活の合間にバイトが可能です。
志望動機・応募理由の答え方と例文
面接でよく聞かれる志望動機や応募した理由は、端的に、家から近くて通いやすい、募集シフトが自分の希望に合っていた、稼ぎたいなどで構いません。大事なのは、きちんと働きたいと考えている熱意が伝わる一言を理由とともに加えることです。
家が近かったから応募した場合の例文
「駅から近く通いやすく、人と接することが好きなので接客の仕事をしてみたいと思い応募しました」
「家から近いため通いやすく、学業と両立できると思いました。シフトにも柔軟に対応できますので、長く働きたいと思っています」
シフトが合うから応募した場合の例文
「平日の夕方と土日に入れるアルバイトを探していたところ、こちらの募集を知り応募しました。週3~4日勤務を希望します。長く働きたいと思いますのでよろしくお願いします」
「今年度は昼前からの授業が多いので朝の時間帯で働きたかったところ、ちょうど募集があったため応募しました」
時給に惹かれた場合の例文
「車の免許を取りたいと思っており、資金捻出のために授業の合間にできて稼げる仕事をしたいと思い、応募いたしました」
「両親に学費の負担をしてもらったので、生活費だけでも自分で稼ぎたいと思い、時給のいいこちらのバイトに応募しました」
以前からお店を利用していた場合の例文
「こちらのお店は以前から日用品を購入するのによく利用していました。接客も明るく感じがいいので、募集があるのを知ってぜひ働きたいと思いました」
「以前からよく利用しており、商品の陳列やレイアウトなどが見やすく学べることが多いと思ったので応募いたしました。長く続けたいのでよろしくお願いします」
化粧品・コスメが好きで応募した場合の例文
「メイクや美容が好きで、普段からいろいろなコスメや化粧品を試しています。こちらのお店は薬や日用品だけでなく、化粧品も多く取り扱っており、コスメに興味のあるお客様も多く訪れると思いますので、迅速な品出しや陳列整理と丁寧な接客を心掛けて頑張りたいと思います」
接客の仕事に興味がある場合の例文
「人と話すのが好きで、接客のアルバイトを探していたところ、御社の募集内容が私の希望と合っていたため志望しました。ドラッグストアのアルバイトは初めてですが、お客様が気持ちよくお買い物ができるよう、レジでの対応や品出しなど早く仕事を覚えて頑張りますので、よろしくお願いいたします」
よく聞かれる質問と答え方
志望動機以外で、ドラッグストア・薬局の面接で実際によく聞かれた質問TOP3は「シフト希望(週、時間帯)」、「通勤方法や時間」、「勤務開始時期」となり、なるべく早くシフトに入ってくれる人を求めていることが窺えます。
週何回シフトに入れる?
シフトの希望を聞かれた場合、入れない曜日や時間など、自分の都合だけを優先する言い方はできるだけ避けましょう。入れない曜日があっても、柔軟に対応したいことを付け加えるといいでしょう。
<回答例>
「平日は17時からのシフトを希望しますが、火曜と木曜は14時半には授業がおわるので、15時半以降ならシフトに入れます」
「平日は週3回程度、17時から閉店まで働くことができます」
「土日含めて週4回程度が希望です。1日4~6時間働きたいです」
「平日は授業が忙しいため、週末や長期休みを中心にシフトを入れたいです」
年末年始など長期休暇は入れる?
ドラッグストアや薬局は、年末年始や長期休暇期間も営業している店舗が多く、シフトに入れるかどうか聞かれることが多くあります。
<回答例>
「年末年始は30日から5日程度実家に帰省しますが、3日には帰宅しますので4日以降はシフトに入れます」
「夏休みは8月末に旅行の予定がありますが、それ以外は可能です」
試験前など学業との両立について
学生が試験期間はシフトに入れないのは、採用する側も理解しています。その分を他のスタッフでフォローする必要があるため日程を確認することがあります。聞かれたら正直に伝えておきましょう。
<回答例>
「7月上旬、1月中旬の試験期間の2週間は、週1~2回に減らしたいです。近くなりましたらご相談させてください」
「7月と1月の○日から○日までは学校のテストでお休みしたいです」
「試験期間であっても、基本的には通常通りのペースと時間帯で問題ありません」
通勤手段・通勤時間
自宅と学校からの通勤手段と時間を答えられるよう事前に確認しておきましょう。
<回答例>
「自宅からは自転車で15分、徒歩で30分程度になります」
「自宅からは徒歩5分で到着します。大学からは徒歩と電車で1時間程度になります」
「自宅からは徒歩で10分です。現在はオンライン授業中ですので、基本的に自宅から通うことになります」
これまでのアルバイト経験
接客・レジ打ちの経験があると、ドラッグストア・薬局のアルバイトでも活かすことができるのでアピールしましょう。アルバイト経験がない場合には意欲を伝えましょう。
<回答例>
「家具屋でのレジと事務業務、スーパーでの品出し業務の経験があるので、レジや品出しはすぐ覚えられると思います」
「コンビニでの経験があります。接客や声だし、発注や棚替えなど、同じ小売業として通ずるところがあり、経験を生かすことができると思います」
「予備校で教務スタッフのアルバイトをしていました。窓口対応でお客さまと接する機会が多かったので、その経験を活かしたいと思います」
いつから働けるか
アルバイト募集は出来るだけ早くシフトに入ってほしいケースが多いので、なるべく早い日程を伝えるのがベストです。前のアルバイトを続けている場合には、退職の予定を伝えましょう。
<回答例>
「ご連絡をいただいた翌日からすぐに働くことが可能です」
「明日からでも大丈夫ですが、お店の都合に合わせます」
「採用が決定次第、今やっているバイトをやめます。半月ごとのシフトになりますので、タイミング次第ですが、およそ2週間後から働けます」
自己PR・長所・短所
自己PRはドラッグストア・薬局の仕事と絡めて答えるといいでしょう。短所は言い換えれば強みになることを話すのがおすすめです。また、克服するための努力を伝えましょう。
<回答例>
「私の長所は自分で考え、積極的に動けることです」
「計画的なところが長所です。短所は何事も慎重すぎるところです」
「物事を覚えることが苦手ですが、早く覚えられるように頑張ります」
前のバイトを辞めた理由
人間関係の悪さや前職の悪口などはマイナスな印象を与えてしまうので、避けたほうがベターです。学校の都合や家の事情など、「仕方ない」という印象になる理由を伝えるといいでしょう。
<回答例>
「引っ越しをしたため、勤務先が遠くなり通うのが難しくなったため退職しました」
「大学受験があったため、前職は退職しました」
「前職はデータ入力だったのですが、接客業をやってみたいと思うようになり、こちらに応募いたしました」
何か質問はありますか?
面接の最後に聞かれる質問です。合否の連絡はいつどのようにもらえるのか、服装や髪型のルールなど、気になる点があれば質問があれば聞いてみましょう。もし何も疑問がなければ無理して聞かなくても大丈夫です。
<回答例>
「今回の合否の結果はいつ頃いただけますか? また、連絡はどのような形でしょうか?」
「髪の毛の明るさはどのくらいまで可能でしょうか」
「詳しく話していただいたので質問はありません。ありがとうございます」
ドラッグストア・薬局ならではの質問や確認されること
上に挙げた以外にも、幅広い年齢層が利用するドラッグストアや薬局ならではの確認事項や質問があります。ドラッグストアや薬局でのアルバイトを経験した人によると、髪色やピアス、ネイルなどの清潔感を保つ身だしなみのルールが厳しいところも多くあります。
<ドラッグストア・薬局でよく聞かれる質問>
・髪色やネイル、ピアスなど身だしなみのルールについての確認
・品出しなど、重い荷物を持つことも多いが大丈夫か?
・お店の印象や好きな商品についての質問
ドラッグストア・薬局のバイト面接の服装や当日マナー
服装と身だしなみ
ドラッグストアのアルバイトはレジなどの接客がメインです。面接時にも清潔感のある服装と身だしなみができているかどうかを見られます。スーツを着る必要はありませんが、汚れやシワのない襟付きシャツとチノパン(又は短すぎないスカート)で行きましょう。また、アクセサリーはシンプルで小ぶりなものにし、子どもからお年寄りまでが利用するドラッグストア・薬局にふさわしい身だしなみを心掛けるようにしましょう。
面接当日のお店への入り方と挨拶マナー
面接当日は、約束の5分前を目安に応募先に到着します。店舗に着いたら店内にいるスタッフに声をかけ、バイトの面接に来たことを告げて採用担当者を呼んでもらいましょう。
<トーク例>
「お忙しいところ失礼します。アルバイトの面接で伺いました○○と申します。(採用担当者)〇〇さんはいらっしゃいますか?」
待つ間はお客さまの邪魔にならないように待つこと。担当者が来たら簡単に挨拶をして、後についていきましょう。ほとんどの場合、お店のバックヤードで面接が行われます。席に着いたらひと通り質問に答え、終了したら「本日はありがとうございました」と一礼し、指示に従って退出しましょう。
※公開:2015年9月25日、更新履歴:2021年5月17日、2024年7月3日
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