派遣から正社員へ転職|成功させる志望動機・自己PRの伝え方(見本付)
派遣社員から正社員を目指す人は面接で何をアピールしたらいいのでしょうか?正社員から正社員の場合と、採用担当者が見ているポイントが異なります。ここでは、中途採用の面接でよく聞かれる質問や回答例、自己アピールの方法、注意点やNGポイントを解説します。
派遣社員と正社員の役割の違いとは
派遣社員は、派遣会社と派遣先企業が事前契約であらかじめ決めた業務範囲で、派遣先の指示通りに業務を遂行する役割になります。特定のスキルで業務にあたり、期日までに納品することが求められます。
一方、一般的に長期で働くことが多い正社員は、会社の事業貢献を期待されます。そのため、個人の業務範囲にとどまらない業務改善や会社の利益増のための提案やマネジメントなどの役回りが求められます。結果、正社員は業務の幅は広く、かつ、自ら必要な仕事を考え行動する主体性が必要です。
正社員を目指す時にアピールしたいこと
これまでの経験をどう活かせるか
社員を目指す面接に限りませんが、業務経験から得たものをアピールする質問は聞かれます。派遣社員の顔合わせと比べ、これまでの経験スキルを伝えるだけでなく、自分の経験を応募先企業にどう活かせるかを話すことがより求められます。経験社数が多い場合は、「多くの会社を見てきたからこそ見えた自分の適性や、やっていきたい事」を伝えることで豊富な経験がある印象を与えることができます。
自ら考えて仕事を進められること
正社員に求められるのは主体性です。担当業務を正確にこなすだけでなく、自ら考えて業務効率の改善や工夫して行動したしたことをアピールしましょう。資料を見やすく工夫した、業務フローを見直したなどの提案や改善のエピソードを伝えることで、人からの指示を待たず、自分の考えで行動できることが伝わります。
仕事の幅を広げたい意欲
たとえば、チームをまとめる役割、部署を超えた社内コミュニケーション、外の会社との交渉、新しい企画の提案への意欲は、正社員を目指すにはアピールになります。ポイントは、複数の人や部署を巻き込むような仕事、自分の業務範囲を広げられる仕事です。
面接でよく聞かれる質問と回答例
「なぜ正社員になろうと思ったのですか?」
「正社員を目指す理由」はよく聞かれるので、事前に答え方を準備しておきましょう。正社員として責任のある立場でやりがいのある仕事をしたい、会社に貢献していきたいなど、企業の一員として働く意欲をアピールしましょう。
「なぜこの仕事を志望したのですか?」同業種の場合(事務 → 事務)
正社員としてどのように会社の利益に貢献していきたいかをアピールしましょう。目標を追う、リーダーを目指す、専門スキルを上げていくなど、目指す方向性と合わせて伝えるようにしましょう。
「当社で活かせるスキルや経験は?」
スキルや経験について聞かれた場合は、応募先の企業で活かせるものをアピールすることが大切です。優れたスキルを持っていても、志望職種に無関係な場合は採用に結びつきません。事務職であればPCスキル、営業職の場合は接客、販売などの経験があれば、応用できるスキルがあるはずです。面接担当者に「この人なら仕事を任せても大丈夫」と感じてもらえるスキルや経験を選んで伝えましょう。
面接での注意点とNG回答
安定だけを求めているような印象を与えないようにする
「安定したい」「ボーナスがほしい」といった業務内容に直接関係のない志望動機のみを伝えるのは避けましょう。待遇について確認するのは大事なことですが、お金や安定だけを求めているような志望理由では仕事への熱意が伝わりません。
指示待ちの姿勢はNG
「自分の役割を頑張ります」などの“指示待ち”の印象を与える話し方は避けましょう。自ら考えて動く積極性をアピールすることが成功の鍵になります。