面接時の挨拶マナー|受付、入室時、退室時は何て言う?
転職の面接で、応募先の会社に訪問した際の挨拶と入退出のマナーを解説します。受付や面接担当者の対応方法の違いによるシーン別に、挨拶の仕方、挨拶の例文、入退室時の振舞い方を紹介します。
受付での挨拶マナー
受付での挨拶も、面接での第一印象を左右します。ここからは、受付で応対する人がいる場合とインターホンで自分で呼び出す場合、それぞれの挨拶マナーを紹介します。
受付に人がいる場合
受付に人がいる場合は、挨拶をしたのち、面接で訪問した旨と、採用担当者の部署と名前、自分の名前を伝えます。
「00時から〇〇部の〇〇様と面接のお約束で伺いました〇〇と申します」
インターホンで呼ぶ場合
企業によっては、受付に人がおらず、内線やインターフォンが設置されているケースがあります。内線などの近くに各部署の内線番号が書かれているか確認し、担当者の部署に電話をします。つながったら、挨拶をして、面接で訪れたこと、採用担当者の部署と名前、自分の名前を伝えます。
「00時から〇〇部の〇〇様と面接のお約束で伺いました〇〇と申します」
面接会場への入室と挨拶マナー
面接の入室と挨拶のマナーは、先に自分が入室するか、面接担当者が既に入室しているか、面接官と一緒に入室するか、シチュエーションによって変わります。
自分で入室する場合
名前を呼ばれたらドアを3回ノックし、返事が聞こえたらドアを開け、「失礼します」と一言挨拶と一礼してから入室します。ドアがない場合は、ノック不要です。閉める際は、ドアの方に向き直って静かに閉めます。
その後、面接担当者の正面を向き、ゆっくり丁寧にハッキリと挨拶をしてからお辞儀をし、面接担当者から「どうぞ」などの声をかけられたら、「失礼します」と言ってから座ります。
話しながらお辞儀をしないよう注意します。お辞儀は、入室時は30度くらい、面接終了時は45度くらい頭を下げると良いでしょう。
(立ったまま挨拶)「〇〇と申します。本日はよろしくお願い致します」
すでに部屋に通されている場合
履歴書などの書類は、すぐ渡せるよう机の上に置くなど準備しておきましょう。面接担当者が部屋に入ってきたら立ち上がり、挨拶とお辞儀をしてから再度座り直します。
(立ち上がって挨拶)「〇〇と申します。本日はよろしくお願い致します」
面接担当者と一緒に入室する 場合
部屋に通される際に、「失礼します」と言い、部屋に入ります。席の横についたらと一言添え、お辞儀をしてから座るようにします。
(立ったまま挨拶)「改めまして、〇〇と申します。本日はよろしくお願いします」
オンライン面接の場合
オンラインでの面接の場合は、時間になってから指定されたURLにアクセスします。面接時間前にアクセスをすると、チャットルームに入室できないケースがあります。座ったまま、PCのカメラに向かって挨拶をし、その後お辞儀をします。
(カメラに向かって挨拶)「はじめまして、〇〇と申します。本日はよろしくお願いします」
面接終了後の退出と挨拶マナー
面接終了後の退出マナーは、自分のみ退出する場合、面接官が先に退出する場合、面接官と一緒に退出する場合によって、退出方法や挨拶マナーが変わります。
自分のみ退出する場合
面接が終わったら、座ったままでお礼を言います。もらった書類や名刺をカバンにしまったらイスの横に立ち、再び一礼します。カバンやコートなど荷物をまとめ、ドアの前まで進んだら面接担当者の方を向き「失礼します」と再び一礼し、ドアを開けて退室します。
部屋の外に受付がいる場合は、そこでも「ありがとうございました」と一礼します。建物を出るまでは見られていることを意識し、スマートフォンを見たり、コートを羽織るのは建物の外に出てからにしましょう。
「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」
(ドアの前で振り返り挨拶)「失礼いたします」
面接官が先に退出する場合
面接が終わったら、座ったままでお礼を言った後、面接官が立ち上がったら、同じように席から立ちあがります。次に、面接官が退出するタイミングで再度「ありがとうございました」と一礼し、ドアが閉まるまでお辞儀し続けます。
面接担当者と一緒に退出する場合
面接が終わったら、座ったままでお礼を言います。面接官が立ち上がったら、同じように席から立ち、面接官の後ろに着く形で退出します。エレベーターや玄関まで見送られる場合、最後にもう一度「ありがとうございました」と一礼します。
オンライン面接の場合、相手が退出するのを待つ
オンライン面接の場合は、面接へのお礼を伝え、面接官が退出するまで切らないのが基本的なマナーです。なかなか面接官が退出しない場合は、「先に退出してもよろしいでしょうか。本日はありがとうございました」と一言添えて、お辞儀をしてから退出するようにします。
その他気になる面接での作法
面接会場への到着時間
到着時間の目安は、オフィスビル内の企業なら10分前に建物前に、建物内の面接会場には5分前に着くようにしましょう。15分前など早めに受付に行くと面接担当者の準備ができていないこともあります。店舗での面接の場合は、店舗前に5分前に着くと良いでしょう。早く着きすぎた場合は、時間が来るまで近くで待つことをお勧めします。
建物内に入る前に冬場はコートを脱ぎ、夏場は汗をぬぐうなど、身だしなみを整えます。スマートフォンの電源も切っておきましょう。
履歴書を渡すタイミング
履歴書は、受付で渡す場合と、部屋に入ってから面接担当者に直接渡す場合とがありますが、受付であらかじめ履歴書はカバンから出し、誰に渡すかを受付時に確認するのが良いです。先に部屋に通されて、その場で面接担当者に渡す場合は、履歴書を封筒から出して、机の右側に置きましょう。
【参考】履歴書を持参する時の手渡しマナー
座り方、カバン・傘の置き方
部屋に面接担当者と一緒に入る場合は、「どうぞお座りください」と促されたら着席し、カバンを置きます。カバンの置き場所は椅子の脇の床に置きます。カバンを椅子の背にかけるのは、面接中に滑ったり何かの拍子に落ちたりして慌てることもあるので避けた方が無難です。カバンを選ぶときは床に置いた時に自立するタイプにしておくといいでしょう。傘がある場合は、カバンと並べて床に寝かせて置きます。コートは背もたれに掛けましょう。
座る時は、イスの奥まで腰掛けず、座面の前の方に座り、背筋を軽く伸ばします。男性は脚を腰幅程度に開いて両手を軽く両膝の上に乗せ、女性は脚を揃えて両手を重ねて腿の上に置きます。
面接時の服装など身だしなみ
転職の面接では、応募先から特に指示がない時はスーツで行くのが一般的です。服装自由と言われた場合もジャケットを羽織るビジネスカジュアルの方がきちんとした印象を与えることができます。詳しい服装マナーはこちらの記事を参考にしてみてください。
【参考】転職面接の服装マナー
【参考】「私服、服装自由」と言われたら?
※更新履歴:
2019年9月18日
2023年10月4日
2023年12月26日